令和3年3月16日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 今日は、こちらから1件お知らせがございます。
 まず、本日の閣議終了後に、「新型コロナに影響を受けた非正規雇用労働者等に対する緊急対策関係閣僚会議」が開催されました。
 ここで、「非正規雇用労働者等に対する緊急支援策」が決まりました。
 この「緊急支援策」の一つして、地域女性活躍推進交付金、これは私どもが持っている交付金ですが、これで、地方公共団体が、NPOなどの知見を活用して、孤独、孤立で不安を抱える女性が社会との絆やつながりを回復することができるよう、きめの細かい、寄り添った相談支援などを充実させるためのメニューを新たに設けることになりました。
 皆様も御承知のことかと思いますが、コロナの影響というのは、非常に、特に女性に大きく出ています。
 雇用面、また暮らしの面、特に、ステイホームで逆に家にいづらくなった方、あるいは、外とのつながりが断たれたことによって、非常に危険な状態に置かれている方などがいらっしゃいます。
 こうした方々に、かねがねアクセスしやすい支援策をということを考えてまいりまして、このたび、そうした知見に長けたNPOの方たちの力を借りて地域で支援する体制を、この交付金を通じて是非強化をさせていただきたいと願っております。
 我々としては、今までなかなか取れなかった額を取りに行くということでかなり一生懸命やっておりますので、また金額が決まりましたら、もうちょっと後の閣議で決まりますので、決まりましたらお知らせをさせていただきたいと思います。
 今日の会議でも、グテーレス国連事務総長の言葉を引いて、関係閣僚の皆様には女性への配慮ということを、それぞれの役所の施策でお願いをしてまいりました。
 グテーレス国連事務総長は、各国政府に対して、女性と女の子をコロナ対応の中心に据えるよう、要請をしています。
 しっかりと、これが日本政府でも実現をするように、そして、誰一人、女性が困難な状況に置かれている中、取り残されることのないように取組をしてまいりたいと思います。
 以上でございます。

質疑応答

(記者)
 海外観客の受入の判断の目途とされている聖火リレーのスタートまで10日ほどとなりました。
 方針を正式決定する五者協議の日程の調整状況について教えてください。
(大臣)
 本当に正直に申し上げて、日程が行ったり来たりしておりまして。
 あまり正直に言うから笑っていますけど。
 本当に、お互いに日程を出しては、それが都合が悪い。
 向こうが、今度じゃあこっちはどうだと言うと、じゃあそれは調整しなきゃという状況で、かなりずっと、このところ動いておりまして、まだ決まっておりません。
 ですので、結構ぎりぎりに日程が決まるのではないかなと思っております。
 それぞれに、考えは大体、こうしたい、ああしたいということは持っているし、IOC総会の後、日本政府の決定を受け入れるという表明をバッハ会長がしてくださいましたので、おおよそ我々の考えていることを理解していただけるのかなと、最後の交渉というつもりで五者協議に臨みたいと思っております。
(記者)
 全国の自治体で、各国の選手団の事前合宿を断念する動きが出ています。
 自治体からすれば、感染防止対策がなかなか見通せないというところで、どうすべきか迷っている自治体も多いと思うんですけれども、改めて大臣の方から、今の現状においてこういうふうな活動をしてほしいとか、こうあるべきであるというような御所見があればお願いします。
(大臣)
 自治体の規模によって、受入体制をどの程度にできるかというのは様々と伺っております。
 報道でありました中でも、1つの自治体が2つの競技あるいは国と、ホストタウン交渉とか合宿の交渉をしていて、結果、2つは無理だという話になって、1つに絞ったケースであったり、向こうから、選手の数がすごく少ないのでその合宿は取りやめますという話があったり、あるいは、2段階で合宿をすることにしていた国が、コロナのことがあるので1段階だけに、1カ所だけにしますという場合もあって、本当に様々なんですね。
 今のところ、合宿は取りやめるけれども、ホストタウンをやめるところはないと伺っております。
 新聞で栗原市が出ていましたけれども、宮城県栗原市はそもそもホストタウンではないので、ホストタウンをやめるところというのは、合宿がないからやめるというところは、今のところは伺っておりません。
 できれば、交流するということは、今はオンラインでしかできませんが、コロナ感染拡大が収束して往来ができるようになった暁には、オリンピック・パラリンピックを画面を通じて観戦した子どもたちに、その国へ行くとか、選手をまた迎え入れるとか、その国に向かって窓が開かれるような交流が、引き続き、行われることを願っています。
(記者)
 今日で菅政権が発足して半年がたつんですけれども、丸川さんから見て、どのように評価、どのように見ていますか。
(大臣)
 私、内閣に入ったのはこの前なので。
 当初立ち上がったときから比べると、大分落ち着いてきたなという感じがします。
 やっぱり御自分がこういう政策をやるべきだ、ああいう政策をやるべきだということを、すごく強く持って政権をスタートされて、それを本当に一つ一つ実現をしていくと。
 焦らない方だなというのが私の印象でありまして。
 必ずできるという思いで、一つ一つ乗り越えていかれる総理だということを、改めて、突然そばに来て実感をしています。
 ですので、私たちも落ち着いて、もちろん適宜適切に急がなければいけない課題もありますけれども、地に足をつけて政策に取り組むことができるという意味では、大変ありがたいです。
 この前ぶら下がっていただいたときにわからなかった会議の件なんですけど、あれは、石原先生がトップを務める会議だということが後でわかりまして。すみません。
 法務省と私たちの男女共同参画局が担当するんでいいんですよね。ということになろうかと思います。
(記者)
 「当初と比べて落ち着いてきた」というのは、どういう意味で。
(大臣)
 私の伺い知るところ、それぞれの大臣が非常にスピード感を持って多くの課題をこなさなければいけない状況にありましたので、もちろんコロナの感染対策も含めてですが、デジタル庁もそうでありましたし、また、グリーンの話も相当、一気呵成に、という言葉がまさにぴったりくるような状況で、課題を、わっと総理から御指示をいただいて、みんなががむしゃらに走っているというような状況が数カ月続いたと思います。
 それが一つずつ形になってきたといいますか、実行の段階に入ってきたというところもありまして、少し落ち着いたという印象を持っております。
 
                
 以上