令和3年2月12日
閣議後定例記者会見
冒頭発言
冒頭1件、お知らせがございます。
2月9日に、「サイバーセキュリティ戦略本部」を開催いたしました。
内容については、本部長の加藤官房長官の会見でも御紹介がありましたが、今後、決定した「次期サイバーセキュリティ戦略の検討に当たっての基本的な考え方」に基づいて、更に検討を進めてまいりたいと思います。
詳細は、内閣サイバーセキュリティセンターNISCにお問い合わせをいただきたいと思います。
私からは以上です。
質疑応答
(記者)
昨日、川淵三郎氏が、大会組織委員会の森会長が辞意を示し、自身が会長就任を要請され、それを受諾したことを報道陣に対して話しました。
森会長から大臣に対して連絡はあったのか。
また、森会長が辞任することの受止と、川淵氏が新会長に就任することになったことに対する受止をお願いします。
(大臣)
森会長の辞任につきましては報道があることは承知をしておりますが、私自身に対してということでありますと、昨日の午前中に、森会長から直接お電話をいただきました。
辞任をするということを考えていらっしゃるということのお話がありました。
ただ、その内容については、今日の15時から評議員会・理事会合同懇談会、これを組織委員会で開催される予定ということでありますので、会長も昨日は、明日、今日のことですけど、明日しっかりとその場で話をしようと思っているという話でありました。
内容については、今日直接会長からお話があると思います。
(記者)
大会まで半年となった状態でトップが変わるという、この事態についてはどのようにお考えでしょうか。
(大臣)
やはり東京大会を開催するに当たって、会長が変わるということは、非常に困難なことがあるかと思いますけれども、総合的に見て、会長が、東京大会をしっかりと開催するためにどうあるべきかということをお考えになられて、お気持ちをこれから発表されると思いますので、それをまたしっかりと政府としては、どのような形になりましても、東京大会に関して組織委員会、IOC、東京都、しっかりと連携をとって、東京大会の開催の成功に向けて準備をしていくということには変わりはありませんので、しっかりとやっていきたいと思います。
(記者)
川淵氏が、記者団に対して自らが就任する意向であることを示したことについてはどのようにお考えですか。
(大臣)
これは、組織委員会がしっかりとした手続を踏んで決められていくということになると思いますので、それをやはりしっかりと注視していきたいと思います。
(記者)
今回の森会長の辞任に関しては、女性蔑視発言、それに対する批判が高まったことが原因だと思われるんですけれども、新たに川淵氏が会長に就任されるに当たって、組織の中での、森会長の意見ですとか、女性蔑視的な体質に対する反省というのはあったんでしょうか。
(大臣)
今後については、まだどなたが会長に就任をされるということ、そういった手続も含めて、まだ全く決まっていないということを承知しております。
ただ、これから、やはりジェンダーということ、オリンピズムの根本原則にしっかりと則って、やはり多様性と調和ということ、これをしっかりと推進していく大会にしなければいけないと思います。
(記者)
今回、問題発言で辞任される森会長が自ら後任を指名する形になっておりますが、このプロセスは適切だと思われるか、大臣としてのお考えをお願いします。
(大臣)
一連のこの状況については、報道されていることは承知しておりますけれども、手続ですとか、どのように選考が行われてですとか、そういったことは、まだ全く決まっていないと思います。
今後、そういった手続等も含めて組織委員会の理事会で決定されていくということでありますので、今は何も決まっていない状況だと私は承知しています。
(記者)
今大臣がおっしゃられた組織委の理事会で決まっていくということですが、大臣としては次期会長はどのように決まっていくのが望ましいとお考えですか。
(大臣)
これは、組織委員会が理事会、そして評議会の中で選考委員会等を開催する、そして多くの皆さんの御意見を聞きながら決定されていくという、正式な、どの公益財団法人にもあるように、正式な手続を取られていくということが望ましいと私は思います。
(記者)
森会長について、会長を退かれた後も組織委員会に、例えば相談役などとして残って、大会準備に実務的に関わるということについては、大臣は望ましいとお考えでしょうか。
(大臣)
そういうようなことも含めて何ら決定されていないと私は承知しておりますので、これから組織委員会の方で決められていくと思います。
(記者)
森会長の発言に抗議の意味を込めて、聖火リレーの出発があと40日後に迫った福島でもランナーを辞退する方が出て、また、全国的に大会ボランティアを辞退する方も出ていますけれども、その上で、ここ数日の森会長や組織委員会の対応の変化を受けて、聖火ランナーや大会ボランティアの辞退をまた撤回したり、やはりもう一度大会に携わりたいという方が出てきた場合には、その辞退の撤回というのは認められるべきかどうか、大臣はどのようにお考えでしょうか。
(大臣)
森会長の発言を受けて、聖火リレーの辞退、あるいはボランティアの辞退という方がおられたということは承知をしております。
やはりボランティアの方のお力なくして、こういった東京大会も含めたスポーツのイベントにかかわらず、全てにおいてボランティアの方の存在というのは非常に重要でありますので、不快な思いをされた方々に、やはり東京大会に、またボランティアをしたいと思ってもらえるような大会に、信頼回復は必要だと思います。
今後どのようにするかということに関しては、これから組織委員会が決めていくということでありますので、どちらにしても、多くの皆さんがやはり東京大会にあらゆる立場の中で参画をしたい、手伝いたいと思ってもらえるような東京大会にするべく、政府としては全力で尽くしていきたいと思います。
(記者)
森会長の件なんですけれども、昨日お話されたということですが、森会長は、大臣に対して、後任を川淵さんにするというような形で考えているということをおっしゃっているのか。
それと、川淵さんは、報道等を見る限りでは、自分がもうやるというような、そういう前提のもとでお話をされているような印象があるんですけども。
大臣の今の会見のお話を聞いていると、プロセスはまだであるというところで、若干勇み足といいますか、少し早いのではないかと、そういうふうな考えをお持ちなんでしょうか。
(大臣)
森会長からのお話では、後継のお話はありませんでした。
そして、私は報道ベースでこの一連の状況をお聞きし、見ているというだけでありまして、正式にはしっかりとした手続を踏んでいくということが重要であると、これは組織委員会の皆さんもそのようにおっしゃっていると思いますので、やはりこれから、今何ら決まっていない状況であると承知しておりますから、しっかりと組織委員会の評議員会・理事会で決められていくというプロセスが必要ではないかと思います。
(記者)
今回、会長の問題発言から辞任まで1週間ほどかかりました。
遅過ぎたとの指摘もあると思うんですけれども、改めて、政府としてもっと早めに辞任を促すことができなかったのか、改めて大臣のお考えをお聞きできればと思います。
(大臣)
組織委員会でお決めになる人事ということでもありました。
しっかりと政府としては、東京大会の成功に向けて信頼を回復していく、そして特に今回の、問題になりましたジェンダーについて、多様性と調和ということが一つの大きなコンセプトですから、そういったことをしっかりと世界に発信をする、国内外に推進を発信していく大会になるように、より一層努力をしていくということに徹底してまいりましたので、遅い早いということにつきましては、これは組織委員会が人事については判断をするということのスタンスで来ておりました。
以上
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