令和3年1月22日
閣議後定例記者会見
冒頭発言
冒頭1件お知らせがございます。
オリパラ事務局では、国費負担を明らかにする観点から、毎年オリパラ関係予算を公表してきましたが、本日、令和2年度第3次補正予算案及び令和3年度当初予算案におけるオリパラ関係予算を取りまとめましたので、公表いたします。
令和2年度第3次補正予算案は、大会組織委員会、東京都、国の3者で合意した大会の追加経費、新型コロナウイルス感染症対策及びホストタウンにおける感染症対策など、959億円、令和3年度当初予算案は、大会警備費用や競技力強化など、452億円となります。
これによりまして、平成25年度当初予算から令和3年度当初予算案までの9年間のオリパラ関係予算の総額は、3,959億円となります。
引き続き東京大会を成功させるため、オリパラ関係予算の事業も含め、関係施策を推進してまいります。
なお、詳細につきましてはこの記者会見の後、事務局から説明をさせますのでよろしくお願いいたします。
私からは以上です。
質疑応答
(記者)
明日23日で東京オリンピック開幕半年前となります。
新型コロナウイルスの感染拡大で、国内外でここ数日、開催に懐疑的な見方も出てきており、一部海外のアスリートからは再延期すべきとの主張も上がっています。
無観客にかじを切るべきとの意見もありますが、大臣の受止や、改めて開催の在り方についてお考えをお願いします。
(大臣)
東京大会の開催については様々な意見があるということを承知しております。
政府としては、まずは感染拡大の防止に全力で取り組んでいるところでありまして、その上で新型コロナウイルス感染症対策をしっかりと講じ、東京大会を開催するべく、現在関係者が一丸となって準備を進めております。
また、この困難な状況にあっても、国内外では感染対策をしっかり講じた上で、様々なスポーツ大会が開催されております。
また、活躍するアスリートの姿に励まされたという声を通じて、スポーツの持つ力を改めて実感をしております。私自身の経験からも、オリンピックにはスポーツの枠を超えて世界に大きなメッセージを与える力があるということを確信しております。
東京大会の成功を通じて世界の団結を示して、世界中に希望と勇気をお届けするとともに、世界が直面する様々な課題の解決に寄与することができるように、安全・安心な環境を確保することを最優先に、東京都や大会組織委員会、IOCなどと緊密に連携して、大会に向けた準備をしっかりと進めてまいりたいと思っております。
(記者)
アメリカでバイデン政権が発足して、閣僚の顔ぶれも男女が半々となっています。
日本の現状と大きな開きがありますが、男女共同参画担当大臣としてどうご覧になっていますでしょうか。
(大臣)
米国のバイデン政権においては多くの女性閣僚が登用されているということを承知しております。
また、大統領の就任式におきまして、22歳の若い女性が起用されて詩を読むなど、今後若い女性の活躍の機会が広がることを期待させるものであったなと思いました。このことは、女性の活躍の観点から大変勇気づけられて、社会における女性の活躍の一層の推進につながっていくことを期待したいと思っております。
我が国におきましても、政治分野における女性の参画拡大は政策に民意を反映させる観点からも極めて重要だと思っております。
我が国の人口の51%、そして有権者の52%は女性でありますので、昨年末に閣議決定した第5次男女共同参画基本計画に基づく取組を強力に進めていきまして、国会や政党における議論が進むことを期待したいと思っております。
やはり、未来の社会を担う若い女性の意見が政治や政策に反映されなければ、女性の登用というのもなかなか難しくなっていくんだと思いますので、しっかりと施策を進めていきたいと思っております。
(記者)
もう一つ、バイデン政権についてなんですが、バイデン氏はコロナ対策を非常に重視されていて、その観点から東京五輪への選手団派遣にも慎重なんじゃないかという見方もあるのですが、東京五輪への影響についてお願いします。
(大臣)
安心・安全の東京大会をしっかりと準備していくということは第一の柱でありますので、やはりそういった中では、しっかりと連携をして取組を進めていきたいと思っております。
(記者)
昨日の参院本会議で共産党の志位委員長が五輪を中止すべきじゃないかといったようなことをおっしゃられたということですけれども、野党の幹部から五輪に対して慎重な発言が最近目立ってきているわけですけれども、国会議員、超党派のスポーツ議連とか、与野党問わず五輪に対して推進というか、協力しているところがあると思うんですけれども、野党からそういうふうな声が出ているということに関しては大臣はどう受け止めていますか。
(記者)
これは、以前からそういった声をお聞きしておりました。
やはり、現在のこの国内外においてのコロナ感染症拡大の状況ですとか、あるいは医療体制ですとか、そういったようなことを考えたときに、非常に心配であるという声がそのような発言になっていると思いますので、やはり何と言ってもこのコロナ対策というものをしっかり講じた上で、そして収束を目指してやっていくということが第一だと思っております。
その上で、国民の皆さんに、あるいは関係者の皆さんに、開催というものの御理解をいただいて、安心・安全の下で東京大会の開催がしっかりとできるように準備をしていくというのが私たち政府の今の務めでありますので、全力で取り組んでいきたいと思っています。
(記者)
海外の報道ですとか、2024年だったり32年とか、再延期するみたいな報道もあるんですが、政府の立場として再延期というのは現在検討しているのかどうか。
検討というか、再延期という選択肢は、森さんもないというふうにおっしゃってると思うんですけれども、再延期ということについてはどうですか。
(大臣)
森組織委員会会長も、そしてバッハIOC会長からもそういったことは言われておりませんので、政府としては、この夏のオリパラ大会の開催に向けて全力を尽くすということです。
(記者)
イギリスのタイムズ紙が日本政府が五輪を中止せざるを得ないと結論づけたというふうに報道をしているんですけれども、先ほどのお話にもあったように、これの率直な受止をお願いいたします。
(大臣)
そういう報道があったことは承知しておりません。
以上
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