令和3年1月8日
閣議後定例記者会見
冒頭発言
改めまして、新年おめでとうございます。
報道機関の皆様には本年も記者会見等を通じまして大変お世話になると思いますけれども、引き続きよろしくお願い申し上げます。
質疑応答
(記者)
明けましておめでとうございます。
1年延期となったオリンピック・パラリンピック東京大会が開催される年を迎えました。
オリパラ開催や、男女共同参画の推進などに向け、年頭の所感をお願いいたします。
(大臣)
この困難な中にあって、世界の団結の象徴となる東京大会を、我が国がどのように成功させることができるか、これは世界が注目をしております。
感染症対策を万全なものといたしまして、世界中に希望と勇気をお届けする大会を実現することが、担当大臣である私の役割だと考えております。
東京大会の開催については、IOCのバッハ会長も、逆境に立ち向かう世界の結束というメッセージを送るものであり、長いトンネルの先に希望の光を灯すものであるといった趣旨の発言をされていると承知をしております。
引き続き、組織委員会や東京都、IOC等と緊密に連携し、大会の成功に向けて準備を進めてまいります。
サイバーセキュリティについてですけれども、今後3年間の諸施策の目標及び実施方針を示す基本計画である次期サイバーセキュリティ戦略を本年中に策定いたします。
現在、デジタル社会の実現に向けた改革を進めておりますけれども、改革の推進には、サイバーセキュリティ対策を一体的に進めるということが極めて重要であるという観点等を踏まえつつ、次期戦略に係る検討をしっかりと進めてまいります。
さらに、男女共同参画についてでありますけれども、昨年末に閣議決定した新たな基本計画に基づき、「すべての女性が輝く令和の社会」に向けた取組を実行に移す大事な年となります。
年末の男女共同参画会議で菅総理もおっしゃっていたとおり、女性が直面する具体的な課題を一つ一つ解決していくことが重要であるとおっしゃっていただきました。
コロナの感染拡大が女性の雇用や世界に与える影響等にしっかりと対処するとともに、あらゆる分野における女性の参画拡大や、女性に対する暴力の根絶をはじめ、男女共同参画社会の実現に向けた取組をより一層充実・強化してまいりたいと思っております。
(記者)
今の件に関連して、7日に1都3県に緊急事態宣言が発出されました。東京大会への影響についてどのようにお考えでしょうか。
(大臣)
東京大会については、昨年7月のIOC総会において競技スケジュールとその会場が決定されておりまして、現在、本年夏からの大会の成功に向けて、大会関係者が一丸となって準備に取り組んでいるところであります。
特に東京大会における新型コロナウイルス感染症対策については、国、東京都、大会組織委員会によるコロナ対策調整会議において議論を進めてきたところでありまして、昨年12月に取りまとめた中間整理を踏まえた対策を確実に実施してまいっております。
これをさらに政府としては、引き続き、安全・安心な環境を確保することを最優先して、IOCや大会組織委員会、東京都などと緊密に連携して、大会に向けた準備をしっかりと進めてまいりたいと思っております。
何と言っても、感染拡大というのを、防止に全力を尽くしていかなければいけないわけでありますので、1都3県に緊急事態宣言が発出されました。
これをしっかりと対策を講じながら収束を目指し、そして、しっかりと連携強化を図りながら東京大会に向けて取組を強化していきたいと思っております。
(記者)
3月には聖火リレーがスタートする予定ですけれども、福島県内では年末年始にクラスターの発生も確認されております。
これから大会機運をどのように盛り上げていこうとお考えでしょうか。
(大臣)
緊急事態宣言がなされ、さらに、年末からですけれども、特に全国的に感染者数が増大をしているということで、国民の皆さん、関係者の皆さんが、非常に、東京大会が実際に開催できるんだろうかという不安の声というのは増していると私は受け止めております。
そういった中で、やはり東京大会という一つの大きな、コロナ禍、そしてウィズコロナ、あるいはアフターコロナを見据えた上で、いかに心豊かで持続可能な社会を築き上げていくかという観点からいたしましても、やはり政府として、そして国民の皆さんと、理解をしっかりと求めながら共有する形で東京大会を開催する意義というもの、そして価値というものを見出していくことが重要だと私は思っております。
世界が直面するあらゆる課題を解決すること、課題解決の先進国であるということをしっかりと示していくことが私は重要だと思っておりますので、聖火リレーというものも、福島がスタートするその姿というのは、やはり東日本の災害から10年の節目ということもありますので、灯が希望の灯としてスタートができるように、しっかりと感染症対策というものを講じながら、聖火が全国を回っていけるように努めていきたいと思っております。
(記者)
今回の緊急事態宣言では、アスリートが拠点とするナショナルトレーニングセンターはそのまま代表クラスは使えるということで聞いているのですけれども、やはり不安を抱えたまま、大会があるのかどうかという気持ちで練習を継続している選手が多いと思うのですが、大臣は、今そういった選手たちにどういった声をかけてあげたいかと、今後選手の心のケアという部分は引き続きどのようにされていくのかをお願いします。
(大臣)
コロナウイルスという脅威と闘いながらも、この東京大会が確実に開催をしてもらえるんだという確信を持ちながら、しっかりと両方の観点から自分自身を見つめ、そしてトレーニングに励んでいる選手には、敬意とそして感謝を申し上げたいと思っております。
今回の緊急事態宣言を受けながらも、しっかりとした感染症対策を講じてナショナルトレーニングセンターを運用していただけるということは、選手にとっても心強いと思います。
国立だからこそできるトレーニングセンターだということを、選手にも自信を持って安心・安全の下で使用していただけるように取り組んでいただきたいと思いますし、しっかりとした管理をされているところだからこそ、選手は安心して強化対策に取り組んでいけるものだと思っておりますので、検査等の実施も含めながら、しっかりと見守り、そして選手を励ましながら、東京大会を確実に開催し成功させるために、アスリートのためにも頑張っていきたいと思っております。
以上
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