令和2年10月27日
閣議後定例記者会見
質疑応答
(記者)
菅首相が、昨日就任後初の所信表明演説をしました。
東京オリンピック・パラリンピックについて、来年の夏、人類がウイルスに打ち勝った証として全力で取り組むという演説をされましたが、言及したのが演説の末尾のほうで、表現もあっさりしているとして、開催に向けて意気込みが伝わらないといった指摘もありました。
大臣の御所見をお願いします。
(大臣)
昨日の菅総理の所信表明演説において、来年の夏、人類がウイルスに打ち勝った証として東京オリンピック・パラリンピック競技大会を開催する決意ということで、安心・安全な大会を実現するために今後も全力で取り組むと、明確に力強く表明されたものと私は理解をしております。
先日の23日に開かれた第17回の東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会の推進本部においても、菅総理から、東京大会は人類がウイルスに打ち勝った証として開催して、東日本大震災の被災地が復興を成し遂げた姿を世界へ発信する場とする旨の発言もありまして、全大臣に対して準備に全力を尽くすように指示がありました。
アスリートや観客にとって安心・安全な大会の実現に向けて、IOCや組織委員会、そして東京都と緊密に連携して、大会に向けた準備をしっかりと進めてまいります。
バッハ会長と、電話会談を就任後すぐにしていただきましたけれども、非常に力強く開催に向けて取り組んでいるということを言ってくださっておりますし、私は総理の指示の下で全力で頑張らなければいけないという力強さを感じておりますので、また来年に向かっていきたいと、昨日は特に改めて私自身も決意をしたところです。
(記者)
男女共同参画の件でお伺いします。
昨日、自民党の女性活躍推進特別委員会が発足して、その中で、女性議員の増加とか夫婦の氏のあり方についての議論を本格化させるという内容がありました。
こういった、なかなか進まなかった課題に取り組むということで、大臣の受け止めと、今後、政府としての取組があればお願いします。
(大臣)
第5次計画にも今いろいろな形で、やはりしっかりと国民の皆さんの声を聞きながら、全ての物事を前に進めていきたいという思いで、今、男女共同参画第5次計画、策定中です。
特にジェンダーギャップ指数が低いこの国において、政府・与党全て一丸となって取組を進めていかなければいけないということが非常に理解をしていただいているんだと私は受け止とめておりまして。
その中で、特に政治分野において、経済分野も含めてですけれども、非常に遅れをとっているのがこの日本でありますので、与党・自民党の中でもそういったことを踏まえて非常に明確に前に進めていこうという意気込みを示していただいているということは、非常にありがたいと思っております。
また、なかなかやはり、選択的夫婦別氏(べつうじ)についても議論が進んでいかない部分というのもありましたけれども、今回、しっかりとした項目の中に入れていただいて議論をしていくという運びになったと承知しておりますので、広く国民の皆さんの意見を集約していただきながら、政府・与党が一丸となって進めていく土台ができていくのではないかと、私は期待を込めて見させていただいております。
(記者)
今週からコロナの対策の実証実験が横浜スタジアムで始まって、東京ドームでもその後11月にありますけれども、大臣として改めてこの取組がどういうふうに五輪につながっていけばいいかというお考えでしょうか。
(大臣)
こういった取組を、やはりしっかりと一体となって検証していくということは、非常に重要なことでありますし、そういうことを繰り返しながら、本番に向けて何をすべきかということがはっきりとわかっていくものですから、しっかりと私どもも、組織委員会と東京都、そして実証実験をしてくださる方々、連携を密に図りながら、一つ一つ丁寧に結果を踏まえて、またさらに政府として今後何が必要であるかということもしっかりと検証していくようにしていきたいと思っております。
以上
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