令和2年10月20日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 冒頭2件お知らせがございます。
 本日15時から、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた新型コロナウイルス感染症対策に係る政府・競技団体間連絡会議を開催します。
 10月に新しく御就任されました室伏スポーツ庁長官にも御出席をいただきまして、競技団体の皆様とオンラインで意見交換をさせていただきます。
 会議の内容としては、国、東京都、大会組織委員会による第2回、第3回のコロナ対策調整会議における議論の状況などを競技団体の皆様にお伝えするとともに、率直な御意見を伺うことにより、今後の検討に活かしてまいりたいと考えております。
 2件目です。
 明後日、22日木曜日に福島県に出張にまいります。 
 午前中は、東京大会の食材調達基準にも位置付けられているGAP認証食材の生産に力を入れている福島県立岩瀬農業高等学校を訪問いたしまして、ホストタウンである郡山市と連携した選手向けの食提供の取組などについて、生徒の皆さんからお話を伺う予定です。
 午後は、郡山市役所の御協力を得て、福島県内ホストタウンの首長の皆様などと意見交換を行う予定です。
 大会に向けた各ホストタウンの取組状況、新型コロナウイルス感染症対策の検討状況などについて情報共有を図り、今後の取組に活かしていきたいと考えております。
 私からは以上です。
 

質疑応答

(記者)
 東京オリンピック・パラリンピックの選手村のコロナ対策で専用の保健所設置を検討しているとの報道がありました。
 今おっしゃった連絡会議でも出るのかもしれないのですが、事実関係を教えてください。
(大臣)
 政府として何よりも大切なことは、アスリート、監督やコーチ、そして観客の皆さん、全ての方々に安心と安全な大会の実現に向けて、IOCや大会組織委員会と東京都と密接に連携して準備を進めていくということが何よりも重要ですので、選手村での保健医療体制の確保を含めた東京大会における新型コロナウイルス感染症対策についても、9月から開催しているコロナ対策の調整会議において議論をしていくことになります。
 いずれにしても、しっかりとアスリートや観客の皆さんの視点に立って、何が必要なのかということをしっかりと議論をして考えていきたいと思っております。
(記者)
 ロシアGRUの情報機関が、組織委員会やスポンサー企業に対して今年の3月よりも前にサイバー攻撃に当たっていたというイギリス政府の発表がありましたが、何か日本政府として被害の有無であったり、その後、詳細について把握をしていることがあればお願いいたします。
(大臣)
 東京大会等を狙ったというような、そういうサイバー攻撃に関する情報があったということは承知をしておりますけれども、やはりロンドン大会からサイバー攻撃、大変多くなってきていまして、平昌でも、アタックが6億回というのは前にもお話をしたとおりであります。
 こういったサイバー攻撃というものはしっかりと、セキュリティ対策というのは重要でありますので、海外との情報共有を進めながら、関係省庁をはじめとして関係組織が一丸となって、東京大会の成功に向けたサイバーセキュリティ対策を推進していきたいと思っております。
 御指摘の件ですけども、やはり事柄の性質上、詳細についてはコメントはできない状況ですので、御理解いただきたいと思います。 (記者)
 今のサイバー攻撃の関連なんですけれども、イギリス政府が政治目的だけではなくて、ドーピングに関する機関にも向けられているというような報じ方をされているんですけれども、その目的についてどのような分析をされておられますか。
(大臣)
 先ほど申し上げたとおりですけれども、こういったサイバーに関してというのは非常に重要でありますけれども、性質上、今の段階でお話しできることではありませんので、しっかりとこれから世界との情報共有を図りながら、何が最重要課題として取り組んでいかなければいけないのかということを、サイバーセキュリティ対処調整センター、これをしっかりと活用しながら、対処調整センターの整備運用というものをしっかりと推進していきたいと思います。
(記者)
 今のロシアのサイバー攻撃の関係なんですけれども、被害、実害があったかどうかは、いかがでしょうか。
(大臣)
 そのことに関しても同じです。
 しっかりとどういう状況かというのも情報共有を図りながら対応していかないといけないものですから、今の段階では申し上げることができないという状況です。
 
                
 以上