令和2年10月13日
閣議後定例記者会見
質疑応答
(記者)
来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、性的少数者の情報発信拠点「プライドハウス東京レガシー」が、一昨日新宿区内に開所しました。
性的少数者に関する総合的機能になる日本初の行政施設で、スポーツ界での性的少数者への理解を広げるのが狙いということで、NPOとか、企業とか、オランダなどの在日大使館が共同運営されているということなんですが、これが開所したということに関しての大臣の御所感と、国がこれにどう関わっていくのかということについて教えてください。
(大臣)
平成26年の12月のIOCの総会で改正されましたオリンピック憲章のオリンピズムの根本原則に、性的指向による差別の禁止が盛り込まれております。
また、組織委員会においては、東京2020大会の大会開催基本計画、大会ビジョンです、これは2015年の2月に発表されたんですけれども、性的指向を含む「多様性と調和」というコンセプトを挙げておりまして、当該施設で行われる取組が大会の公認プログラムとなっているものと承知しています。
今回の施設は常設になると聞いておりますので、東京大会が、LGBTへの理解を促進し、社会が多様性を受け入れる契機となることを期待しております。
政府においては、オリンピック憲章や大会ビジョンを踏まえつつ、法務省による啓発活動や、相談窓口の設置等、LGBTの理解促進と、多様性受け入れの環境整備に取り組んでいきたいと思っております。
(記者)
女性アスリートに対する盗撮に近い行為に対して、JOCが競技横断的な対策に乗り出すことになりました。
そのことについて、大臣の御所感と、政府として協力、支援できることがあるかどうか、お考えをお聞かせください。
(大臣)
御指摘の報道がなされたということは承知しております。
現在検討中という内容でありますので、まずはJOC等における検討を見守っていきたいと思っております。
その上で、私としては、やはり撮影行為で心を傷つけられた選手もいると思いますし、今後も、例えばSNS等での画像等の流出を不安に思う選手もいるのではないかと思います。
選手が安心して競技に打ち込める環境づくりというのがやはり一番重要ですので、私としては、今後関係者間で検討が進められて、何よりも選手に寄り添いながら、しっかりと再発防止につなげていっていただければと思っております。
競技以外のことでいろいろ不安に思うということは、やはりそれは避けなければいけないと思いますので、競技力向上のためにも全体を見て環境整備というのを整えるというのは、これは選手を預かる側のJOCであったり、各競技団体は、重要な問題点として受け入れていかなければいけないと思っておりますので、引き続き選手の安心・安全を考えて、寄り添う形で取組を進めていってもらえたらと思っております。
以上
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