令和2年8月28日


閣議後定例記者会見


 

質疑応答

(記者)
来週にも、オリンピック・パラリンピックに向けて杉田官房副長官をトップにコロナ対策会議がスタートするとの報道がありました。今後どういう形で会議が行われていくのか、また、大臣はどんな形で参加されるのかについてお願いいたします。
(大臣)
この東京大会に向けたコロナ対策については、まずは出入国管理、検査、そして医療体制、会場運営等を総合的に検討、調整する必要があることから、6月のIOC理事会で示されたロードマップに沿って、9月以降に国、東京都、組織委員会による会議を開催するということで、いよいよ来月から始まるということになります。
 大切なことは、アスリートや観客にとって安心で安全な大会の実現に向けて努力をしなければいけないということだと思っています。
やはり主役であるアスリート、そしてそれを支える競技団体の声をしっかりと聞かなければいけないと思っています。
そして、確実に大会を開催するために最善で実効性のある方策を検討していくことが重要だと思っておりますので、東京大会が、世界がコロナウイルスに打ち勝った証となるように、開催に向けてしっかりと努力をしていく、そういった内容が検討されていく会議にしていきたいと思っています。
(記者)
話題が変わってしまって恐縮なのですが、女子テニスの大坂なおみ選手が人種差別の問題に抗議して大会の棄権を表明し、その後撤回はされたのですが、来年の東京オリンピックでも選手のこうした問題に対する抗議活動がどこまで容認されるのか。
五輪憲章の見直しなども含めて国際的に議論も起きていますが、大臣はこうしたスポーツ界における抗議の問題、抗議のあり方についてどんなふうに受けとめられているか、お考えをお聞かせください。
(大臣)
私自身も過去の出場経験ですとか、あるいは選手団長を務めさせていただいたときにも、それぞれの大会で、やはりそのときの世界のさまざまな情勢についてアスリートや関係者が意見を述べるということはたくさんありました。
その場所がどこであるか、内容がどうであるかということは様々な問題がありまして、そして選手が個々人でその問題に対してしっかりとした意見を持っているということは、私はよいことだと今まで受けとめてきました。
 今回の問題というのは、今まさにIOCがアスリート委員会の声をしっかりと聞いていく中で結論を出そうとしておりますので、それを注視していきたいと思いますし、アスリートが自分自身の思いというものをメッセージ性を持って発信をするということに対して、しっかりと受けとめていく必要があるなとも思っております。

 
                
 以上