令和2年7月7日


閣議後定例記者会見


冒頭発言
 冒頭1件お知らせがございます。  九州地方の記録的な大雨により、大きな被害が生じております。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。  災害が発生した際には、例えば、衛生用品などの生活必需品や、授乳・着替えのための場所など、女性と男性ではニーズが異なっており、それぞれに配慮した取組が大変重要です。このため、本年5月に女性の視点からのガイドラインを策定し、全国での取組を促しております。  今般の九州地方の記録的な大雨については、予報を踏まえ、事前に九州地方の各県に対し、ガイドラインの活用を改めて要請するとともに、災害直後にも、各県に対して重ねて個別に働きかけを行いました。また、昨日派遣された内閣府調査チームの一員として、熊本県庁に男女共同参画局の職員を1名派遣いたしました。さらに、本日から武田防災担当大臣が現地視察されると承知しております。男女共同参画局の職員も同行いたします。  女性の視点からの災害対応は大変重要であり、被災県としっかり連携し、情報収集や支援を行ってまいります。あす8日にかけて全国的に大雨となる可能性があります。各地方公共団体の皆様におかれましては、厳重に警戒をしていただくとともに、女性の視点からのガイドラインを活用し、女性や子供にとって安全・安心な環境づくりをしていただきますようにお願いを申し上げます。  私からは以上です。

質疑応答
(記者)
 東京都知事選は、小池知事が再選されました。受けとめと、五輪に向けてどのような連携を図っていくか、お考えをお聞かせください。
(大臣)
 小池知事はやはり強かったですね。小池知事は、選挙戦におきまして、6月10日のIOC理事会において示された3つの方針、安全・安心、そして費用の削減、簡素化、これを踏まえて来年の実施に取り組むと訴えられてきました。これについて、このことを受けとめていただいたんだと私は感じました。まもなく来年の大会まで1年ということになりますので、小池知事の再選により、また力強く、森会長、あるいは関係自治体等の皆様とIOCとの緊密な連携を図っていけるものと確信をいたしております。  世界のアスリートが万全のコンディションでプレーを行って、観客の皆さんにとっても安心で安全な大会を来年開催するために、小池知事と、またしっかりと準備をしていくように頑張ってまいりたいと思っております。
(記者)
 もう一点伺います。 小池知事と森会長が昨日会談しまして、政府と組織委員会によるコロナ対策会議を9月にスタートさせる考えが示されましたが、現状、どういった議論を行うことを想定されているんでしょうか。
(大臣)
 IOCも、この秋からコロナ対策に対してまとめていくといいますか、取り組んでいくと理事会でもお話しをされていたと承知しております。こういったことを踏まえて、どのような形でコロナ対策を検討していくのかということで、今、関係者間で検討をしているところであります。  観客の皆さん、もちろんアスリートの皆さん、全ての方において、やはりこのコロナというものにしっかりと対応して、世界がコロナに打ち勝った証としての東京大会にするべく、関係者間がしっかりと連携して取り進めていくということが非常に重要であると思っております。森会長からそういうお話をいただいておりますので、これから、人数体制もそうですけども、しっかりと対応すべく、調整に取り組んでいきたいと思っております。
(記者)
 知事選では、NHKの出口調査では、オリンピックの来年の東京大会について、中止、もしくはさらなる延期というというのを、半数の方が答えていました。これに対する受けとめと、今後の大会実施に与える影響について、どのようにお考えでしょうか。
(大臣)
 出口調査に、来年の東京大会に向けての調査も同時にしていただいたということで承知をしております。やはり大事なことは、今、東京での感染者が増えてきているということであったり、今までは東京大会、ぜひ開催をして、そしてそれを楽しみにしている方がやはり多かったと思いますけれども、今、こういった出口調査の数字を見ますと、本当にできるんだろうかという不安がそういう数字になってきているのではないかなというふうにも受けとめられると思っております。 まずはしっかりとコロナ感染症の対策というものをやらなければいけないですし、そして、さらに安心・安全、費用の削減、簡素化というこの原則が確認されておりますので、追加費用ですとか、あらゆる面で不安に思われている都民や国民の皆さんに、そういったこの3つの要件をしっかりと示していく中で御理解をいただいて、そして、安心と安全で、東京大会はやっぱりやってもらいたい、見たいと思ってもらえるような対応というものが重要であると、私は受けとめさせていただきました。
(記者)
 コロナ禍での安心・安全な大会ということで、これは、9月ぐらいから、また3者間で話し合いということで、今の時点で網羅的なことをおっしゃっていただくのは難しいでしょうが、例えば政府が主導していくであろうPCR検査なども含めてどういったものが考えられるのか、今の時点で教えていただけることはありますでしょうか。
(大臣)
 今、まさにそういったことをしっかりと検討することが必要だということで、こういったコロナ対策会議というものが改めて設置されるんだと承知しております。やはり、どういうふうな対応を、今後東京大会に向けてやっていくのかということを、水際対策もそうですし、私どもは、政府がやらなければいけない対応というものを、東京都や組織委員会とIOCと、今まで以上のコロナ対策に関して連携を強化するという意味において取り組んでいきたいと思っております。その内容は、まさに今検討されて、設置に向けて努力していくということであります。
                
 以上