令和2年2月7日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。冒頭2件、お知らせがあります。まず1件目です。本日14時から、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた感染症対策に関するワーキンググループを開催いたします。私も出席をいたします。この会議では、新型コロナウイルス感染症に関する関係機関の対応状況について、関係自治体や競技団体、選手村の感染症対策の担当者も含めて、広く情報共有を図るとともに、私からも新たな提案をさせていただく予定です。また、「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた感染症対策に関する推進計画」に基づく、取組状況のフォローアップも行います。半年後に迫った東京大会に向けて、感染症対策に関係者一丸となって取り組んでまいります。続きまして、2件目は、本日、「復興ありがとうホストタウン」1件を決定いたしました。東日本大震災後、オーストリアから義援金と応援メッセージを受けた岩手県矢巾町が、「復興ありがとうホストタウン」になりました。矢巾町では、東京大会後に選手や関係者を招待し、山田町や釜石市など沿岸部を訪問して復興の状況を確認してもらうほか、高校生を中心とした音楽交流も続けていく予定と聞いております。これにより「復興ありがとうホストタウン」は28件となりました。今後も引き続き、被災地と連携しての「復興ありがとうホストタウン」の取組の支援を行ってまいります。以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 感染症対策に関するワーキンググループが開かれると、大臣、おっしゃいましたけれども、どのような姿勢で臨まれるのかということと、今、新たな提案をということでしたけれども、どのような内容になるのか分かる範囲で教えていただければと思います。
(大 臣)
 今までも麻しん、風しんの対策というのには力を入れてまいりましたけれども、今回の新型コロナ感染症対策については、政府と競技団体との連携が大変重要だという認識の下に、私自身がワーキングに出席をいたしまして具体的な内容を申し上げるということで、14時に是非お越しをいただきたいとは思うんですが、今、関係機関と最後の調整をしておりますので、今後14時にしっかりと御報告をしたいと思います。私も現場にいて特にバンクーバーの冬季大会では、新型のインフルエンザが非常に蔓延をしているという心配がありました。その後、今度はリオデジャネイロでは、ジカ熱の感染症対策というもので、団長を両方やっていたんですけれども、やはり現場への情報の一元化といいますか、しっかりとした情報と、それぞれの競技団体との連携というものも含めて不安がないように、安心と安全でしっかりと情報共有をして、どういう行動をとっていくことができるのかという、そういったことも今後このワーキンググループで、それぞれやはり情報を共有しながら、それがしっかりと日常的に続いていかなければ意味がないと思いますので、そういったことを提案をさせていただきたいということです。
(記 者)
 新しく国立競技場について1件伺います。先日、組織委員会の森会長が、新しい国立競技場に、常設の形で貴賓席がなかったり、あるいは来賓が利用されるエレベーターの台数がちょっと少ないんじゃないかというような御指摘をされました。開場までもう時間がない中ですけれども、政府として対応できるような部分があるのかどうかも含めて、文科省等に一義的にはなるのかもしれませんが、現状の何か対応方針みたいなものがあればお願いします。
(大 臣)
 今後は東京大会の成功に向けて新国立競技場の存在といいますか、レガシーも含めて大変重要な位置づけだとは考えておりますので、長い間の森会長なくしてこの東京大会の成功もないという、この歴史的な背景を全て御承知の会長でありますので、御自身の思いも含めて、トータル的に新国立競技場の在り方というもののお考えを示されたんだと思っております。東京大会に向けて何が一番ベストなのかということを、最終的にしっかりと見直すべきものは見直しながらやっていく必要があるというのは当然のことだと思いますので、より愛される、そしてまたその部分において、国民の皆さんにも理解をしていただける競技場というものにつくり上げていくというのが重要だと思いますので、その点も踏まえて、今後の動向というものも政府としてしっかりと注視しながら取り組んでいきたいと思っております。
(記 者)
 東京五輪の開会式プログラムに関してお伺いします。内閣官房アイヌ総合政策室側が1月末、北海道アイヌ協会側に対して、アイヌ民族の伝統舞踊を採用しない方針であると一部で報じられましたが、大臣の御所見をお聞かせ願えれば。
(大 臣)
 開閉会式については、野村萬斎さんを中心としたグループの方たちに一任をしているというのが現状でありますので、そこの部分については、私からどのような状況であるかということは現在把握をしておりません。どちらにしても、今後北海道でサッカーの予選、そしてマラソンあるいは競歩が開催をされますので、やはり伝統文化というものもしっかりとその場を契機として発信をするということは、非常に重要だと思います。あらゆる形の中で一体となって発信することができれば、いいんではないかなと思っております。
                            
 以上