令和元年10月25日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。冒頭1件、お知らせがございます。お手元に配布をしましたとおり、男女共同参画の視点から、防災・復興の取組に関する検討会を立ち上げ、第1回の会合を来週28日、月曜日に開催を致します。平成25年に策定した男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針について、内容の充実や活用促進策を検討して、年度内、今年ですね、今年度内をめどに策定する予定です。今般の台風15号を初め、災害が頻発する中で、女性の視点からの防災と復興の重点性が増していると認識しておりまして、特に取組方針の充実をしっかりと図ってまいりたいというふうに思っております。私からは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 今の取組検討会の件なんですけども、女性の対応の充実ということで、避難所などでの問題もあったかと思うんですけども、その辺も念頭に置いてという。
(大 臣)
 特に子育て中の乳幼児を抱えている方ですとか、あるいはお子さんといった視点から、まだまだ充実させていかないところがたくさんありますので、しっかりとそういったことが充実できるように取り組んでいきたいというふうに思っております。
(記 者)
 話題変わりまして、東京オリンピックのマラソンの開催地の件なんですけども、札幌変更を検討している件で、東京都の方が反発しておりまして、東北の被災地で開催する案ですとか、東京で午前3時に開催する案などを提案する方向で検討をしているという報道も出ていますが、その受け止めと、東京都が反発している今の状況について、どういうふうに思われているかというのを教えていただけますか。
(大 臣)
 反発をしているというよりも、提案をされているんだというふうに思います。やはり、暑さ対策ということも含めて、小池知事はじめ、東京都を挙げてしっかりと対策をしてきたということもあるでしょうし、東京で開催していただきたいという思いからなのではないかなというふうにも考えております。
(記 者)
 提案の中身自体の受け止めについては如何でしょうか。東北で開催する案ですとか。
(大 臣)
 それは東京都がお考えになっていることですので、私からはそれに対してお話しすることはないですね。
(記 者)
 防災指針についてお伺いしたいんですけれども、今回改定は策定から初めてになるのかと思うんですが、直接の対策だけとしては、今回の台風を受けて見直されるということで。
(大 臣)
 この現在の取組指針というのは、策定から6年が経過しておりまして、さらに今年の6月に決定した女性活躍のための重点方針2019において、その改定をさらに盛り込んでいるんですけれども、策定後に発災した災害もありますので、さらにそういったことをしっかりとやっていくということを、今後踏まえて、内容の充実を図っていきたいということです。
(記 者)
 レスリングで東京オリンピックの出場を目指す選手が、禁止物質が製造段階で混入した医薬品を服用してドーピング検査で陽性反応が出た問題に関して、製薬会社に損害賠償を求めて提訴しました。選手側は、この問題の発覚後も、混入の恐れがある薬が流通しており、さらに被害者が出る可能性があるとして、例えば厚生労働省ですとかスポーツ庁の対応も必要ではないかということを指摘しています。大臣の御所見と、政府として今後とり得る対応が何かあるのか、その2点についてお願いします。
(大 臣)
 報道を通じて知ったわけなんですけれども、今係争中ということでありますので、その点についてのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。
(記 者)
 東京都の小池知事とジョン・コーツ調整委員長が本日都庁で会談すると報じられました。IOC側はマラソンの札幌移転案について理解を求めると見られますが、この会談がどのような機会になればと期待されるのかをお願いいたします。
(大 臣)
 ジョン・コーツ委員長が早くにこちらに来日されるというのは報道で私、知りました。事前にあらゆることを踏まえて、知事に御説明があるんだろうというふうに思っておりますけれども、あくまでも30日からの調整委員会で議論がしっかりと行われるというふうに思っておりますので、その状況をどのような経緯、経過をたどっていくのかということを注視していきたいなというふうに思います。あくまでも、やはりIOC、そして組織委員会、東京都ということでの話合いがなされて決定されていく事項ですので、その点に関して、どのような決定になるかということを、しっかりと注視していきたいというふうに思っています。
(記 者)
 関連してなんですけれども、東京都は東日本大震災の復興五輪の観点から被災地変更案というのを検討されているという報道がございますけれども、改めまして大臣のお考えを聞かせていただけないでしょうか。
(大 臣)
 東京都がそういった提案を組織委員会、あるいはIOC調整委員会にされることになるのかというふうに思いますけれども、実際にどのようになっていくかということはお聞きしておりませんので、その点についても、あくまでもIOC、組織委員会が決定されることですので、見守りたいというふうに思います。
(記 者)
 先程、菅原大臣が総理宛てに辞表を提出しました。これは政治活動におけるという報道がなされていて、国会の空転などを恐れたものだと思いますけれども、御所感をお願いします。
(大 臣)
 大臣としてのお立場から判断をされたんだというふうに思います。個人の判断ですので、私からは申し上げることはございません。
        
 以上