令和元年9月20日
閣議後定例記者会見
1.冒頭発言
すみません、大変お待たせを致しました。記者会見をさせていただきます。 私からは、昨日、被災地であります岩手県、岩手県は行けてなかったんですけれども、福島そして宮城を訪問させていただきました。何かございましたら、御質問にお答えしたいというふうに思います。
2.質疑応答
(記 者)
今、大臣もおっしゃられたとおり、昨日、被災地、東北の方に行かれて、知事に面会されたり競技場の視察を、等をされたということですが、感想はいかがだったでしょうか。
(大 臣)
就任しまして直ぐに、被災地3県そして開催を受け入れていただいている各県の、そして北海道もそうですけれども、知事とお話をさせていただいたんですが、電話だけでしたので、本当に直ぐに全てのお世話になってるところに伺いたいと思ってるんですけれども、昨日は福島県そして宮城県知事にお会いをしまして、あづま球場も見させていただきました。大臣になりましてからは初めての訪問ということなんですけれども、やはり何よりも第一にこの2020年オリンピック・パラリンピックは、復興オリンピック・パラリンピックですので、現状を踏まえた中でしっかりと各県の状況と、そしてそれに寄り添う形で復興庁ももちろんですけれども、組織委員会や東京都と連携強化を図って、ただ単に復興の姿を発信するということだけではなくて、それと同時に大きなレガシーをどのようにもたらすことができるかということが、一番大事だという思いの中で、昨日、知事ともお話をさせていただきまして、大変な思いで復旧・復興に努めていただいてるというその思いと、そして私たちがこれから一緒になって何ができるかということの情報共有ということと、そして意思の確認というんでしょうか、非常に2020年の舞台をつくり上げる上において、大変いい機会を頂いたなというふうに思いました。あづまの球場はこれからまだやるべきことはあるんですけれども、ハードの方は非常にしっかりと出来上がっていて、内部も少し見させていただいたんですけれども、しっかりとバリアフリーであったり、そしてロッカールームですとかシャワールームですとかというのは、アスリートファーストの目線でしっかりとリニューアルをされていただいてました。またこれからは、車椅子の方たちがそのまま車椅子で観戦をされるようなスペースをつくる、あるいはちょうどバックネット裏の中央にエレベーターを設置するということも、決まっているそうで、これからは早急にそういったことをやり終えて2020年へ向かっていくというような経過と、そして、これからの準備をしていく内容も聞かせていただいて、しっかりとやらなければいけないなというふうに思いました。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
今日からラグビーワールドカップが開催するんですけれども、国際的なスポーツの大会を日本でやるということで、大臣の期待とかがあれば教えていただきたいというのと、あとまた、国際的な注目を集めることからサイバー攻撃の対象になるというおそれもあるんですが、政府として対策をどのように進めるのか教えてください。
(大 臣)
はい。昨日夜、ウエルカムパーティーだったんですけど、すごい盛大でした。やはり決まってから長年にわたって準備をされてきた関係者の皆さん、そして世界のラグビーの会長も来られてました。非常に熱気あふれて、今日がですね、いよいよ開幕ということで非常に盛り上がっていることが、非常に喜ばしかったわけですけれども、今日もロシア戦、観戦をさせていただくんですけれども、ラグビーワールドカップに関しては、私もラグビー大好きな人間なんですが、世界の3大スポーツイベントと言われるだけすばらしい大会ですし、世界の皆さんが注目をされる大会ということで、アジアでは初めてワールドカップが日本で開催されるということもありますので、日本の選手の活躍というものもしっかりと世界に強さを発信していただきたい。前回4年前は、五郎丸さんの活躍も含めてラグビーへの関心が高まったので、今度こそ目標であるベスト8に入ってもらえることを、期待しながら応援をしたいなというふうに思います。そしてもう一つは、世界が注目をするこういったスポーツイベントというのは、特にサイバーテロ攻撃をされるということは予想される問題でありますので、しっかりと常時情報共有を図っていくと同時に、その対処に対してどのようにしていくかということのサイバーセキュリティーの対処調整センターというものが、もう既に設置をされておりますので、そういったこともしっかりと連携強化を図りながらやっていくという準備は、今までも変わりなくやっていきます。それともう一つ同時に、こういったことが一つ一つ、来年の2020年東京オリンピック・パラリンピックのためのサイバーセキュリティーの対応、対策ということだけではなくて、日本全体がこれからしっかりとしたサイバーセキュリティーというものに関して、先進国であるということも含めて、今後取り組んでいかなければいけない大きな国の施策の一つだというふうにも思っておりますので、こういった状況を一つ一つ全てにおいて還元できるように、対応していきたいというふうに思っております。
(記 者)
テコンドーの問題でお伺いしたいんですけども、先日、ワールドテコンドーという国際組織にですね、全日本テコンドー協会に関する調査依頼が出されました。さらにですね、今、全日本テコンドー協会の副会長をやっておられる元メダリストの岡本依子さんも、今の協会の体制は一新しないといけないもので、一回解散した方がいいんじゃないかと、内部から非常に声が上がっているんですけども、前回の会見の際にはですね、一度、選手と協会の方々が、中で話し合った方がいいのではないかというお答えがあったと思うんですけども、なかなかちょっと内部で解決できそうにないような雰囲気にもなってきていると思うんですが、大臣として今のこの動きでどうすればいいのかなとお考えでしょうか。
(大 臣)
報道ベースで私も承知をしている状況ではあるんですけれども、こういった問題は、まずは今回の事案はテコンドーの協会、連盟がしっかりと選手と向き合って、それに対しての返答をしながら、しっかりとこれから、正にアスリートファーストで選手が全力を尽くしてテコンドーという競技に向かっていける環境と、そして強化対策も含めて2020年にしっかりとした体制づくりをするということは、まずは連盟の大きな仕事です。その中で、なかなか進み具合が、進捗状況が良くないということである場合には、JOCがしっかりとそこに寄り添う形で、連盟に対してのいろいろな問題解決に向かってやっていくということになっていますので、そういった問題にJOCが取り組んでいくというところのお話は、私も聞いております。そこの部分はやはりしっかりと全てにおいて、現場が対応すべきことですので、しっかりとそのことが、選手が競技に何の問題もなく向かっていけるような環境整備を整えていただきたい。そこに期待をしたいということであります。
(記 者)
続けてなんですけど、大臣、元アスリートということで、大臣というお立場ではなく、元アスリートの立場でちょっと答えていただきたいんですが、今のこうしたテコンドー協会をめぐる問題について、アスリートの立場としては、どういうふうに思うかなと。すごいやりづらかったりとかするのかなと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
(大 臣)
2020年という舞台は、ほかの国で開催されるオリンピック・パラリンピックとはまた違うと思うんですね。やはり、自国開催のオリンピック・パラリンピックというのは、その国のアスリートたちにとっては、何事にも代え難い舞台であると同時に、最大の目標を持って取り組んでいくということになっていくと思いますので、アスリートという立場からすると、やはり自国開催であるからこそ、そういった問題を払拭して、連盟と本当に向き合って話し合ってやっていきたいという思いになったからこその、こういった状況ではないかなというふうに考えております。もっと早くにこういった問題が提起されて、そして解決をしていくべきだったんだろうというふうには思いますけれども、その部分は私自身がやはりアスリートであった時代と選手の思いというのは、変わりはないというふうに思いますので、今の立場でしかお話はできませんけれども、しっかりとそういったことが連盟の努力によって、選手の今までの努力がしっかりと報われるような体制づくりに期待する、それしかないというふうに思っております。
(記 者)
すみません。観光庁が18日に、8月からの韓国からの訪日観光客数が前年の同月より半減というふうに発表しまして、日韓関係の悪化も背景にあると言われていますけれども、オリンピック・パラリンピックを1年切る中で、こうした事態になっていることへの受け止めと、オリンピック・パラリンピックに何か与える影響として考えているものがあれば教えてください。
(大 臣)
今後の影響ということに関しては、あらゆる問題において、しっかりとしたシミュレーションをしていくということは大切だというふうに思っております。オリンピック・パラリンピックという舞台で、どの国の選手も、国と国との問題ということ以上のつながりの中で、今までスポーツというのはやってきましたので、韓国のあるいは世界各国のアスリートたち、そして、その取り巻くスポーツ界全体が、そういった問題において影響なくしっかりと目標に向かってオリンピック・パラリンピックというものの舞台に立てるような形をとっていくというのは、最大の私たちがやらなければいけないことだというふうに思っております。そのほかのことについては、あらゆる問題等があるかもしれませんけれども、実際にそのことがどのようにオリンピック・パラリンピック、来年に向かって影響があるかということは、今の時点では私からはお話しすることはできませんので、全体的な流れの中で、今このオリンピック・パラリンピックというものを迎えていく中での立場として、今後しっかりとそういった世界状況、国際情勢というものも見ながら取り組んでいかなければいけないというふうに考えております。
(記 者)
すみません。テコンドーの関連でちょっと確認なんですが、先程、大臣、JOCがそういう問題に取り組んでいくというのは聞いているというふうにおっしゃっていたかと思うんですけれど、それは今回のテコンドーの問題に関して、JOCがテコンドー協会に対して、何か調査なり指導なりをもうしているということか、始めたという、そういうふうなんでしょうか。
(大 臣)
私が承知をしているのは、今までもそうなんですけれども、こういった問題が生じることによって、その総括をするといいますか、オリンピック委員会というのは、加盟団体の組織があらゆる問題で、選手たちからも直接JOCに対してしっかりとした対応を、連盟にJOCから言っていただきたいというような事案というのはずっとありましたので、当然のようにJOCが、今後、しっかりと連盟の運営に対しての環境整備を整えるために連携をとるというのは、今までの中であったことであります。今回もそのような対応をするであろうという話を聞いたということであります。それに対して私が、そのようにした方がいいとか、そういうことではなくて、今までの流れの中で、対応をしていくことになるでしょうというお話を私が聞いていたということだけです。
以上
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