令和元年7月9日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。私から冒頭1件、お話しさせていただきます。本日の閣議におきまして、天皇陛下を東京オリンピック競技大会及び東京パラリンピック競技大会の名誉総裁に推戴申し上げることについて、内閣総理大臣から宮内庁長官に対して、執奏方を依頼することとしたいとの発言が、官房長官からございました。組織委員会会長からは、私に対しましても同様の依頼文がございましたので、私からは内閣官房長官の御発言のとおり取り運ばれますよう、私からもお願い申し上げたいと、そういう旨の発言を致しました。私からは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 天皇陛下の名誉総裁就任についてなんですけども、具体的にいつ要請して、いつまでに御結論を得たいというのはあるのでしょうか。
(大 臣)
 そのスケジュールということについては、今日閣議決定いたしましたので、今日から手続きが始まるということでございます。
(記 者)
 いつまでに御結論を得たいというのはありますでしょうか。
(大 臣)
 しかるべきときまでに結論を頂きたいと思います。
(記 者)
 確認ですけど、閣議決定ですか。
(大 臣)
 これは閣議決定。閣議発言ということで発言した。
(事務方)
 閣議で発言した。閣議で発言したということです。
(記 者)
 分かりました。
(記 者)
 もう一点、観戦チケットについてお伺いしたいんですけども、組織委員会が先日、最初の抽選で1枚も当たらなかった、落選した人を対象に、再び抽選販売を行う方針を明らかにしましたけども、その受け止めについて。また、抽選販売には人気の高かった開閉会式が含まれない見通しで、1回も抽選販売で開閉会式で当選したとしても、購入しなかった人もいると思われるんですけども、そういったことで不透明感を指摘する声もありますけども、政府として割当て枚数を示すなどの対応については考えていないでしょうか。
(大 臣)
 チケット販売は大変重要なことでありまして、組織委員会においても十分に検討をなされておられるところであります。先日、組織委員会から、1次抽選に申し込んだものの当選しなかった方々を対象としたセカンドチャンス、これは仮称ということでございますが、実施について発表があったと、こういうふうなことを承知を致しております。 先程申し上げましたとおり、組織委員会にも様々な御意見等が寄せられたと思いますが、そういうことに対しての十分な、綿密な検討をされて、決定されたことでございますので、政府の方からそれに対して、何か申し上げることはございません。いずれにしても、多くの方がスタジアムに足を運んで、フルスタジアムになるということで、大会が大いに盛り上がることを期待を致しております。
(記 者)
 ハンセン病をめぐる訴訟についてお伺いします。先程、安倍総理が官邸で、控訴しないという方針を表明されました。この判断についての受け止めをお願いします。
(大 臣)
 ハンセン病の患者の方が、感染性というものがないにもかかわらず、強制的に隔離をされていたということ、それが長い間続いていたということ、これは大いに反省をしなければいけない、確か小泉内閣のときだったと思いますけれども、これについてはそういうことをしないということになったわけであります。今回の訴訟につきましては私の所掌外でありますから、私はコメントするのは如何かと思いますが、政府としての、やはり家族の方に対しても、やはり一定の配慮をしなければいけないということで決定をされたものだと、そういうふうに受け止めております。
(記 者)
 新国立競技場についてお尋ねします。オリンピック・パラリンピックの大会後の利用について、球技専用とする従来の方針を変更して、陸上のトラックを存続させる、残すということも検討されているというような報道がありました。では、その政府として、どういう状況なのか、あるいは、それと大臣として、関係閣僚会議の座長というお立場だと思いますが、いろいろ環境が変わる中で、再検討の必要性等があるというふうにお考えか、その2点をお願いします。
(大 臣)
 報道につきましては、私も承知を致しているところでございますが、今までの経緯についてはもう御存じであれば繰り返して申し上げることはないのでありますけれども、文科副大臣を座長とする、大会後の運営管理に関する検討ワーキングチームというのを開きまして、平成29年11月に、大会後の運営管理に関する基本的な考え方を取りまとめたということでございます。具体的な方向性と致しましては、大会後に臨場感あふれる球技専用スタジアムに改修し、スポーツ振興の中核拠点として最大限活用すること、二つ目として、イベントやコンサート等を積極的に開催することで、スタジアム全体の収益性を高めること、こういうことが基本的に決められたことで、今日現在においては、これに何か変更が加えられたとか、変更を検討しているとか、そういうことはございません。
     
 以上