令和元年5月24日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。冒頭1件、私の方から発言させていただきます。このたび有識者による審査を経まして、2019年度「オリパラ基本方針推進調査」に係る試行プロジェクト、これを4件採択いたしました。この調査は、2016年度から実施しているものでありまして、2020年東京大会の機運醸成に向けて、多言語対応やバリアフリー対応等を図りながら、文化の発信につなげる先進的な取組をこの試行プロジェクトとして実施し、その効果や改善点を調査、分析をするものであります。今年度は、街なかを会場とし、地元の自治体、企業、住民等が一緒に企画する、誰もが参加できるオープンなプロジェクトを公募いたしました。幅広い方々の参加が見込め、2020年以降も継続していくことが期待できる案件として、天王洲アイル、池袋、墨田区を舞台とする3件を採択いたしました。それから、もう一つ、地域に根差した文化コンテンツを活用し、地方への誘客が期待されるプロジェクトを公募いたしまして、こちらの方は、ラグビーワールドカップに合わせて、東北文化を発信するプロジェクトを1件採択いたしました。これらのプロジェクトを通じまして、東京大会の機運醸成を図るとともに、2020年以降もレガシーとして残していけるような、日本の文化の効果的な発信につなげていきたいと考えております。詳細については、事務方にお尋ねを頂きたいと思います。私からは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 東京オリンピックで、ボクシング競技の実施がIOCの理事会で方針として決まりまして、ただ担当するのがAIBAではなく、特別タスクフォースで渡辺守成さんがトップを務めることになります。競技実施が決まったことの受け止めと、特にボクシングに関しては、審判不正等々いろいろ指摘がありますが、今後の協議を進める上で大臣として期待されることありましたらお聞かせください。
(大 臣)
 まず、懸案でありましたボクシング競技が2020年東京大会でも実施されるということが決まったこと、これは担当大臣としても歓迎をいたしたいと、こういうふうに思っております。また、一方において、スポーツの健全性というものがこれは不可欠な中において、かねてよりAIBAに対して何か反社会的世界とのつながりが指摘されるようなことがございました。したがいまして、これはこれできっちりと今後対応していただかなければならないと、そういうふうに思っております。いずれにいたしましても、6月24日から26日に行われるIOC総会で正式に決定する予定だと聞いてございますので、新たにこのタスクフォースが設置をされて、そこで運用されるということでありますので、大会に向けた準備が加速をされ、ボクシング競技も大いに成功することを期待したいと思います。
 
 以上