令和元年5月21日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。私の方からは、特に冒頭ございませんので、どうぞ、御質問ございましたら。

2.質疑応答
(記 者)
 今日からIOCの調整委員会が始まります。特に大きい問題意識として、交通渋滞ということが挙げられているんですけれども、これに関連して、ロードプライシング、首都高の特に値上げの部分に関する議論、今進んでいると思いますが、現状のその検討の状況について、お聞かせください。
(大 臣)
 御存じかとも思いますが、今までの経緯を触れますと、本年の2月6日に東京都と組織委員会が主催する会議がございまして、その際、両者から政府等に対しまして、東京大会における交通渋滞対策に関して、従来から検討されている自動車の利用を控えることの協力依頼などに加えまして、高速道路の料金の変更などの追加的な施策の検討について、協力依頼がございました。東京大会において、選手や関係者の円滑な輸送を行う、それと同時に都民の皆さんの生活、あるいは経済活動、これと調和をさせるということは、極めて重要な課題でございますので、政府としてもその依頼を踏まえまして、関係機関と連携しつつ、現在、関係省庁で検討中でございます。しかし、検討中であって、現時点におきましては、具体的な施策について、導入の有無も含めて、何らかの結論を得ている段階ではないと、そのように聞いております。
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。東京オリンピックのチケット販売、今行っておりまして、ちょうど来週の火曜日で、今日でちょうど残り1週間になったわけなんですけれども、今、混雑の方は解消されているということなんですが、大臣の方から、改めてそのチケット申込みについて、何か呼びかけること等ありましたら、お聞かせください。
(大 臣)
 大会成功をさせるための一つは、フルスタジアムを実現するということで、この抽選の予約を入れる当初、大変多くの方々がアクセスをされて、なかなか1日中つながらないとか、そういうようなことがあったということも聞いているところでございますが、おかげさまでといいますか、今はだんだん安定した状況になっていて、待ち時間はほとんどないようなことでアクセスできるということも聞いてございます。しかし、抽選申込みの締切りというのは28日でございますから、あと1週間ということになりまして、やはり締切りが近づくと、また開始直後と同じように混雑をして、なかなかつながりにくくなるということも想定できるわけでありますので、なるべくぎりぎりにならずに、今はアクセスしやすい状況でございますので、今のうちにしていただくというようなことを進めていきたいと、こういうふうに思っています。いろんなところで28日が締切り日であるということを周知すること、これが重要だと思います。また、マスメディアの皆さんも、かなりこのことについて触れていただいておりますので、その点について感謝をしているところです。
(記 者)
 日本人の名前のローマ字の表記についてお伺いします。現在は、慣習として欧米風に名・姓の順番で表記されているんですが、河野外務大臣が日本式の姓・名順で表記すると問題提起するなど、政府内で見直しの動きも出ています。東京五輪までに確立させたいという意見もありますが、担当大臣としてのお考えをお聞かせください。
(大 臣)
 名前の表記の仕方については、慣行等に沿いまして、姓・名の順で表記される場合と、名・姓の順で表記される場合と、それぞれあると、そういうふうに思ってございます。オリンピックについていえば、IOCがガイドラインというものを出しておりまして、いろいろなものに印刷する名前につきましては、これは姓・名の順で書くようにと。それからスコアボードに表示する場合には、これも姓・名で表示するようにと。ただ、テレビの放送については、これが名・姓という、そういうようなガイドラインが示されておりますので、基本的には、オリンピック・パラリンピックについては、このガイドラインに沿って行われていくことになりますが、御指摘の点は、恐らくこのオリンピック・パラリンピックを契機に、日本の社会全体として、これを中国や韓国のように、姓・名ということで定着させたらいいのではないかという、こういう御指摘がいろんなところから出ているという、そういうことだと思いますので、これにつきましては、やはりちょっと今までの経緯もいろいろありますので、もう少し国民的な議論というものを、しっかり見定めて決めていけばいいんであると、そういうふうに思います。よろしくお願いします。
 
 以上