平成30年12月14日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。
 冒頭1件、お知らせさせていただきます。
 2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会における食材調達に関する取組方針に基づきまして、国内の産地における供給可能な食材品、量、認証の種類などの詳細な情報を収集することとしたところであります。これを受けて、今年9月に都道府県に対し調査を行った結果を取りまとめ、要約版を公表させていただくことにいたしました。
 この後、事務方が記者ブリーフィングを行いますので、詳しくはそちらでお尋ねいただきたいと思います。
 私からは、今日は以上であります。
 

2.質疑応答
(記 者)
 東京大会のボランティアの名称案についてお伺いします。組織委員会が11日に、東京大会のボランティアの名称案について、複数公表しました。その案に対する大臣としての受け止めと、いずれも片仮名の案であり、注目を集めている一方で、インターネットなどではとまどいの声も上がっておりますが、その点も含めて御感想をお願いします。
(大 臣)
 組織委員会が今週水曜日から大会スタッフと都市ボランティアのネーミングについて、投票の受け付けを開始しました。私としては、こうした取組をやっていただくことにより、大会に向けた機運が盛り上がるとともに、皆さんの参加意識も高まるため、とてもよいことだと思っております。
 なお、候補については、組織委員会のネーミング選考委員会において、同委員会委員、広告代理店等から提案のあった149案を4案に絞り込んだとのことでございます。投票をいただけるのは、ボランティアに応募いただいた方とのことでございます。
 是非、大会の顔として、ふさわしいネーミングを自ら選んでいただき奮って投票していただければと思っております。
 私としては、国民総参加の大会とするために、1人でも多く、東京大会への関心を持っていただくことが重要と考えております。今回投票をいただけるのは、ボランティアに応募いただいた方とのことでありますが、それ以外の方々も含め、活発に議論をしていただければと思っております。
 私の心の中といいますか、考えとしては、これがいいなというのは若干はあるんですが、皆さんの投票行動に影響を及ぼすおそれがありますので、私から申し上げることは差し控えさせていただければと思います。
(記 者)
 食材供給の意向調査の件でお伺いしたいんですが、要約版ということなんですけれども、この組織委員会の試算で出している量に対して、かなり多くの量を提供できますというような多分意思表明は各都道府県からあったのではないかと思うんですが、調査結果全体について、大臣の御印象なり、受け止めがあればお伺いしたいのと、あと国産食材を大会で活用するということについての意義について、改めてお伺いしたいんですが。
(大 臣)
 調査結果を見て、思ったより組織委員会の調達基準を満たした食材が多く生産され、東京大会への期待が高いなという感じがいたしました。
 一方、今回決まった飲食提供事業者に活用されるかどうかは、今後の個別の交渉等になるかと思いますので、私どもとしては、少しでも多くの国産食材が活用されるよう、可能な限りの支援をしていきたいと思います。
(記 者)
 二つあるんですけれども、今の食材活用のところでまず一つ目なんですが、取組方針ででも、被災地の食材、特に東日本大震災の被災3県の食材を活用する方針だというふうに決まっていると思うんですけれども、この被災地の食材活用に関して、この調査結果を受けて、どのように活用していくのかというのが一つ目です。  まず、こちらからお願いします。
(大 臣)
 選手村の飲食提供事業者については、組織委員会が公募を8月に行ったところであって、昨日夕刻に事業者が決まったということで、ホームページ等においても公表されているところでございます。
 食材については、これから本格的にメニュー検討等の作業に入るものと思いますが、飲食提供事業者には、東京大会で求められる基準を満たして、確実に業務を遂行していただくということを考えておりますので、内閣官房としても、引き続き円滑な準備の推進に向けて必要な支援をしていきたいと考えております。
(記 者)
 メニューを実際につくっていくのは、昨日決まった業者と組織委員会が基本的には調整をしていくと思うんですが、私が質問したのは、被災地の食材活用に関して、どのように求めていきたいというところは大臣としてはありますでしょうか。
(大 臣)
 それは飲食事業者の人たちが検討していくということで、こちらがこれまで以上に特別なことをやるということではございません。
(記 者)
 分かりました。あともう1点なんですけれども、予算編成の時期なんですけれども、予算で10月に会計検査院の指摘もあって、この予算編成、特にオリパラの予算編成をしていくに当たって、大臣として特に重点的に見ていきたいところありましたらお聞かせください。
(大 臣)
 予算編成は皆さんに喜ばれるような、世紀の祭典にとってふさわしいような大会にするべくあらゆる知恵を絞って取り組みたいと思っておりますが、予算編成というのはやっぱり復興五輪ということもありまして、復興に関する面については、予算もある程度確保していきたいなと、そんなふうに思っております。
(記 者)
 ちょっとオリパラと話題が変わるんですけれども、景気拡大の長さがいざなぎ景気を上回って、戦後2番目の長さになったと内閣府の研究会が認定をしました。大臣御自身であったり、あるいは大臣の地元でも景気が回復しているなという実感というのはございますでしょうか。受け止めなどありましたらお願いします。
(大 臣)
 景気回復がいざなぎを超えるんじゃないかというようなことが発表されて、私としてはいいイメージといいますか、よかったなと率直に喜んでおります。
 それで、私の地元ということになると、やっぱり景気悪い話は余り聞かないんですけれども、ただ景気の豊かさといいますか景気がよくなったというのは、肌で余り感じていないという方が結構いらっしゃるということは事実だと思います。
 ただ、統計的には、全体としてはよくなっているので、それは喜ばしいことだと思いますが、個々のいろんな中小の業種なんかでも社会情勢というか、そういったものは随分変わっておりますので、社会情勢に応じたような、企業にも努力が求められるというふうに私は感じております。
 社会のニーズに合った営業をして、成績を上げていただくということが大事かなというふうに思っています。
   また、やっぱり日本は中小企業が圧倒的に多いもんですから、中小企業対策というのが、やっぱりこれからも必要なんじゃないかなと思っておりますし、中小企業の動向については、いつの時代でもそうかもしれませんが、目を離せないなというような感じで注視していきたいと思っております。
(記 者)
 大臣御自身は景気が回復しているなと実感というのはありますか。
(大 臣)
 私自身はやはり結構早い話が、地元でも飲食店とか結構今までよりも景気はよくなっているようで、忘年会の数も増えているということは、地元の業者の人たちと、仲間内ではそういう話をよく聞きます。
(記 者)
 話題変わりまして、日本漢字能力検定協会が今年の漢字について発表しまして、今年の漢字を「災」と発表しました。安倍首相は、起承転結の「転」というふうに個人的な漢字を表現されましたけれども、大臣、今年1年を振り返って、大臣就任や臨時国会の初国会デビューもありましたが、今年の漢字として、大臣としてはどう考えますでしょうか。
(大 臣)
 多分、そういうことがあるかなと思って、私からはオリンピックの大会ということで、大会の「会」という字を挙げたいと思っております。それで、私はいろんな生き方があって、大臣になって、初めてお会いする方もいっぱいいるんですが、本年10月にオリパラの大臣になって、東京大会の成功に責任を持つ立場になっておりますので、大臣就任以来、国内の多くの方々と出会いというがゆえに、議論が満ちたもので、1年大変いい印象を持っておりますので、東京大会の大会の会と、出会いの会いということで「会」という字を、もし聞かれたらそう答えようと思っていましたので、ということでお願いします。
(記 者)
 はい。「会」と。
(大 臣)
 「会」。
(記 者)
 話題変わるんですけれども、以前大臣、サイバーセキュリティーの関係で、米国とイスラエルの方に視察に行くという意向を示されていたんですけれども、臨時国会も終わりまして、その後の調整状況とかいかがでしょうか。
(大 臣)
 現在まだはっきりと決まっているわけじゃありませんが、来年になると思います。もしできることなら、来年の通常国会が始まる前にお邪魔できたらそうしたいなという、現在調整中でございます。やるんだったら、通常国会の前にということで、予定は一応考えは持っております。
 
 以上