平成30年8月7日
閣議後定例記者会見
1.冒頭発言
おはようございます。
どうぞ、何か。
2.質疑応答
(記 者)
よろしくお願いします。
森会長がサマータイムの導入について総理に要請したことを受けて、検討された結果、議員立法として、超党派で成立を目指すべきだという声もありますが、サマータイムについて、大臣のお考えをお聞かせください。
(大 臣)
事実関係でいえば、今日、今時点ではまだ具体的なものはございません。官邸から話もないし、それから、党の方から議法でやるというような、そういうような動きはございません。
しかし、サマータイムについては、今までの議論があって、ある意味、国民生活にも大変重要な意味を持つわけですから、これは決して意味を持つというのはネガティブな意味じゃなく、プラス面でも意味があるものですから、今後の動きを、党の動きもあると思いますし、また、政府の動きもあろうかもしれません。いずれ今後の動きをじっくりと見ていきたいと思っております。
夏の、暑さ対策という観点から出たお話ですから、サマータイムはサマータイムとして、暑さ対策という面については、今まで言っておりますように、例えばマラソンとか競歩なんかについては、こういう反射熱が出ないような舗装の仕方をしっかりやるとか、それから日陰をつくる。これは今から木を植えても間に合わないですが、要するに、剪定なんかで枝ぶりを調整して、剪定の時期をちゃんと調整して日陰をつくるとか、あるいは、ミストなんかも活用できると思います。
また、一般の方々に対しては、例えばチケットの、入場のときなどは滞留する部分が出てしまいますが、それもなるべく20分以上かからないようにして、テントを張ったり、場合によってはミストをやったり、そういうようなことをやっていくと。
また、ソフト面においても、日本の独特の暑さ、湿気に対するインフォメーション、そういうソフト対策もしっかりやってくということで、万全を期したいと思います。
(記 者)
今のサマータイムに関連してお伺いしますが、大臣、今言及されたように、今回のサマータイムは東京五輪の暑さ対策の一環として当初話が持ち上がったわけでありますが、内閣官房のオリパラ事務局を所管される大臣として、これは内閣官房で主導的に議論をリードしていくというお考えはあるんでしょうか。
(大 臣)
今この時点ですね、今の時点では特にございません。今後、恐らく、この話を受けて、いろんな動きも予想されますので、そういうものを注視したいと。その必要に応じて、しっかりとした対応を我々としてもしていきたいと、こう思います。
(記 者)
関連してですけれども、そもそものサマータイムの導入に関する大臣のお考えは、前回会見でおっしゃっていたお考えと変わりがないのか。改めて、サマータイム導入に関しての御意見をお聞かせください。
(大 臣)
10年ぐらい前でしょうか、もっと、15年ぐらい前でしょうか、党でも、参議院の中曽根先生が中心になって、このサマータイム導入についていろいろ議論がございました。結果としては、なかなか課題が多いということで、すぐの導入というのは難しいというような結論だったと、そういうふうに記憶しておりますが、私は、サマータイム導入ということについては賛成する立場で、その会議に出席をしておりました。環境大臣やった直後だったとも思いますので、あのころの議論は主に環境対策が前面に出た、この必要性のですね、ものだったですから、基本的には賛成という立場で議論をしたと思います。
しかし、それはまあ15年も前の話ですから、いずれまたこういうものが議論になれば、しっかりといろいろなプラス面それからマイナス面、両方あろうかと思いますので、そういうものもしっかりと精査して国民の皆さんが、これはもう経済界も労働界も、また、国民の皆さんお一人お一人も納得する形で、ものを説明した方がいいんじゃないかと思います。
(記 者)
重ねてなんですけれども、前回の会見では、なかなか2年では十分に期間が足りず、国民生活への影響が大きいというようなスタンスでの御発言だったかと思います。そこに対する御意見に変わりはない。
(大 臣)
やはりこれは相当周知をする必要があるんだと思います。事前の手続等もありますし、それからその周知の前にまず各界の経済界も労働界も、いろんなその御意見も聞かなくちゃいけないと、丁寧にやんなくちゃいけないと、そういうことを考えますと、やっぱり2年というのは、かなりスケジュール的にはきついものがあるのではないかなと、まあ印象ですけれども、そう思います。
(記 者)
先ほどの森会長と総理の表敬ですけれども、大臣も同席ということでしたけども、具体的にどういうやり取りがあって、総理はどんな反応だったのでしょうか。
(大 臣)
中身については組織委員会の方からきっとお話があると思いますので、そちら、今日は組織委員会の要請で集まった場ですので、でも、主たる目的はミライトワとそれからソメイティこれのマスコットを、官邸に特大版を一つずつお持ちいただいたんで、それをきちっと官邸でもしかるべき所に置いて、外国のお客さんも来たりしますから、大いに2020年東京大会をアピールしてもらうという趣旨で、それがメインの今日の集まりでした。
(記 者)
あと1点よろしいですか。
サマータイムを導入する場合に、閣法にするのか議員立法にするのかという議論出てくると思うんですけども、その辺りは大臣はどのように。
(大 臣)
今時点では全く、動きがないわけで、むしろ報道が先行しているような格好だと思っております。
これからどういう形で進んでいくのかどうか、それは注視をしていきたいと思いますが、いろんなことが考えられるんだと思います。そういうような動きの中でオリパラ事務局としてやるべきことがあれば、適切な対応をしていくということだと思います。
(記 者)
ボクシング問題についてなんですけども、山根会長辞任の辞任を求める声も各方面から聞こえてきているとは思うんですけれども、改めて、前回の会見でもお話をお伺いしたかと思うんですけども、改めて大臣の今のボクシングのこの問題に対する所見をお伺いできればと思います。
(大 臣)
告発がなされたということで、その内容は非常に多岐にわたっていると、こういうふうに承知しています。それの中身が分からなければ、対応できないわけでして、日本スポーツ協会、それからJOCが連名でボクシング協会に対して、8月20日までに中立的な第三者による第三者委員会を設立しなさいと。それから9月28日までに調査結果を報告しなさい。この二つを申し渡し、そして昨日、ボクシング連盟で第三者委員会の設置を表明したということを承知いたしております。
まずはこうした指摘の事項、それの第三者委員会においてそれをしっかりと事実関係を明らかにすると。そうすれば、それに対する必要な処分というんですか、手当てというんでしょうか、そういうものが出てくるかと思いますので、今の段階ではそういう第三者委員会で調べるということが動き出しましたので、それをしっかりと見極めたいと、そういうふうに思います。
今まで私の発言の、告発したことが事実であれば、例えば反社会勢力との付き合いが事実であればと前提条件を置いておりましたけれども、いずれ第三者委員会でしっかり事実が明らかになって、そうした前提条件がなくなるわけですから、その上でしっかりとして対応するということが重要じゃないかと思います。
(記 者)
一方で、山根会長が各報道機関のインタビュー等々に答えていらっしゃいまして、反社会勢力との付き合いがあるという話だったりとか、もともと問題にされていた助成金ですか、金の動きも認めているというところがあるんですけれども、本人がそういうふうに認めている中で、大臣としての、五輪担当大臣としての意見をお伺いできればと思うんですけど。
(大 臣)
特に本人が認めているということでありますけれども、それも当事者の自らの発言ですから、それをきちっとするのが正に第三者委員会だと思います。その上で、それを申し上げた上で、その反社会勢力との親交というのが事実であれば、これはやっぱり今、スポーツ界のみならず、社会全体で反社会勢力との接触というものは公的機関においては特に絶たなければならないと、こういうような姿勢である中で、これは許されないことではないかと、こう思います。
(記 者)
サマータイムに話、戻るんですけど、1点だけ。
2年後というか、2年を切ってきているわけですけども、導入するにしろ、しないにしろ早く決めなければならないという気持ちは大臣におありなんでしょうか。もしおありになるならば、いつごろまでにというお考えはありますか。
(大 臣)
これは早く、いつまでもずるずるとこの話があるんだか、ないんだか分からないような状態が続いてはいけないと、こういうふうに思います。今時点では動きはないわけでございますが、恐らくこれから政府の中でも、このままうやむやに終わるんではなくて何らかの動きがあると思いますので、それをしっかり見極めたいと思います。それについてオリパラ事務局として必要なことがあれば、適切に対応していきたいと思います。なるべく早い方がいいと、こういうふうに思います。
(記 者)
先ほど森会長の表敬の内容は組織委員会からということでしたけれども、今日の議論の中ではサマータイムのような話は出たんでしょうか。
(大 臣)
サマータイムも含めて、オリンピック2020年東京大会の様々な話題が出ました。
以上
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