平成30年7月24日
閣議後定例記者会見
1.冒頭発言
おはようございます。
冒頭私から1点申し上げます。
本日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会まで残り2年を迎えました。今後は計画された取組を具体化し、準備を本格的に進める段階に入ります。先ほど閣議後の閣僚懇におきまして、私から閣僚各位に対し、関連施策の着実な実施をお願いいたしました。
政府としては、これまでオリパラ基本方針に基づき、取組を進めており、本年5月末に開催したオリパラ推進本部において、私から大会に向けて政府として重点的に取り組むべき、輸送、セキュリティー、暑さ対策、文化、ホストタウン、ユニバーサルデザインの6項目について、スケジュールと主な対応を報告いたしました。
加えて、復興オリパラとして、東日本大震災の被災地の復興を後押しするとともに、被災地が復興を成し遂げつつある姿を世界に発信する取組を進めていく必要があります。
これら各施策について、私自身が進捗状況をしっかりと確認するとともに、各閣僚においても、リーダーシップを発揮して、関連施策が着実に実施されるよう、お願いをいたしたところでございます。
この中で、特に暑さ対策でありますが、この夏は、昨日青梅市で観測史上初めて40度を超えるなどの危機的な暑さが続いておりまして、厳しい暑さのため、イベントが急遽中止になるなど、これまでにない厳重な対策がとられる事態となっております。
また愛知県では校外学習中に小学校1年生の男児が熱中症でお亡くなりになる痛ましい事故も発生しております。
気象庁ではしばらくは、今のような厳しい暑さが続くと見込み、熱中症予防のため、健康管理に十分注意するように警戒を呼びかけております。
また、環境省やスポーツ庁では、自治体の関係機関に対し、熱中症対策を徹底するよう改めて通知したところです。熱中症対策は、特に高齢者や子供、障害者の方々に対しては注意が必要であるため、政府としては引き続き、熱中症予防情報サイトなどを通じて、熱中症対策の周知徹底を図ってまいりたいと思っております。
また、オリンピックに向けてでありますが、日本の暑さに慣れていない外国人に対しても、訪日前から熱中症の予防、対処方法などの情報を広く発信したり、救護体制の整備等もさらに進めていくことといたしております。これまでもハード、ソフト両面における暑さ対策に取り組んでまいりましたが、2年後も今年のような猛暑に見舞われることを想定して、今後とも関係機関と連携を図りながら、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。
また、機運醸成でございますが、既に報道されておりますけれども、一昨日マスコットの名称が「ミライトワ」「ソメイティ」に決定した旨、組織委員会から発表されましたので、御紹介を申し上げます。
また本日、東京都組織委員会が主催する「東京2020オリンピックカウントダウンイベント」が開かれ、私も出席をいたしたいと思っています。
冒頭、私からの発言は以上です。御質問ありましたらどうぞ。
2.質疑応答
(記 者)
1点、お願いします。
先ほど大臣もお話になりましたけれども、先日22日に大会マスコットの名称が発表されました。関連グッズの販売も始まりましたし、様々なイベントも始まりました。大会の顔となるマスコットに機運醸成、若しくは収入の面でどのような期待をされているか、改めてお聞かせください。
(大 臣)
マスコットについては、御承知のとおり、小学校のクラス単位の投票によって決められたということで、初めは平面に描いた絵だけでした。それがこう選ばれて、今回こういう立体的なものになり、名前も決まったということで、投票に参加した子供は特にそうだと思いますが、子供たち、小学生はもちろんでありますが、全世代が親しみを持ってくれるのではないかと思います。
これから2020年東京大会に向けて、様々なイベントが開催されるので、恐らくそのほとんどと言っていい機会に、このマスコットが登場するということで、正に大会の機運醸成に向けて、大いにこの二つのマスコットが活躍をしてくれるんではないかと期待しています。
(記 者)
大臣の所管とか直接関係ないかもしれないですけれども、今日の閣議において、今回の西日本豪雨についての激甚指定のお話はされましたでしょうか。
(大 臣)
総理の発言の中で、激甚指定があったので、とにかくスピーディーに対応しなければいけないという旨のお話がありました。その中で激甚指定ということが、発言がございました。
(記 者)
指定したということですか。
(大 臣)
そうですね。
(記 者)
案件ではなかった。
(大 臣)
ちょっと確認してみてください。すみません。間違った情報では申しわけないですから。
(記 者)
先週の金曜日に組織委員会の方が、チケット価格についても正式に発表しています。幅広い、かなりメリハリをつけて幅広い人に観戦してもらえるようにという工夫がなされたものだと思うんですが、大臣の受け止めを。
(大 臣)
従前、そのチケットの販売の仕方において、幾つかの方針が示されておりまして、一つはやはり入場料収入を最大限化するということ。それからメリハリのある価格設定によって、多くの方々に、特に次世代を担う子供たちにたくさん会場に来ていただくと。それから満席にすること。そして、パラリンピックの価値を幅広く共有できるチケッティングを目指すという、四つのコンセプトが既に示されていたわけでありますが、これに沿った形の中で、チケットの販売の価格の設定の仕方が示されたと思っています。
やはり要は多くの方が、実際にオリンピックに何らかの形で触れるということが大切であって、それは何も観客になって観戦することだけじゃありません。聖火リレーとか、ホストタウンの取組とか、様々あるわけですけれども、やはり一つの大きな形は、観客となって参加する、観戦をするということだと思います。
そういう中で、価格設定も収入を最大限するということで、安い価格帯をつくるためには、それなりの高い価格帯もつくらなければ、収入も合わなくなってしまうと。高いところは高いわけでありますが、一方において、手ごろな価格帯もたくさんつくられたということ。それから、オリパラ合わせて100万席分の学校連携、小学校、中学校、そういう学校の方々にも買っていただけるようなものも準備されたと。そういうような企画、チケットというものができたという点につきましては、大変評価をしております。
以上
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