平成30年7月20日
閣議後定例記者会見
1.冒頭発言
皆さん、おはようございます。
どうぞ。
2.質疑応答
(記 者)
よろしいですか。
(大 臣)
はい。
(記 者)
まず東京五輪の競技スケジュールの大枠が、18日のIOCの理事会で承認されました。暑さを考慮してマラソンなど複数の種目で開始時間を、立候補ファイルから前倒しする形となりましたが、関係機関で現在進められている暑さの対策・施策を含め、対策については大臣は十分だと現在のところお考えでしょうか。
(大 臣)
今回の競技日程につきましては、まず一般的な総論的に言えば、各競技団体はじめその関係の皆さんとの、この間、多くの調整があったということを承知しておりますので、関係者の皆さんの御尽力に、まず敬意を表したいと思います。
具体的な競技日程については、組織委員会においてアスリートファースト、それから人気競技を分散する、そういうバランスを考慮して検討されたものと、そういうふうに聞いております。
いずれにいたしましても、いよいよ、競技日程が決まったとこで、各関係方面での準備が加速化されると思っておりますので、この競技が競技日程に従って大会が進むということで、日本中が大いに盛り上がっていく最高の大会になりますように、関係省庁が一丸となってやっていきたいと思います。
その中で今、暑さ対策のお話がございました。これについてはお話のとおり、例えばマラソンでありますけれども、立候補ファイルでは7時30分というのが30分繰上げになるというようなことでして、総じて少し前倒しになるというような工夫がなされたと思っております。
こういうようなことと、あとはかねてから申し上げておりますけれども、国交省あるいは東京都におきましても沿道の緑化、それから路面の温度の上昇を抑制する舗装、こういうものが進められていると承知をいたしております。
環境省が実施した昨年、暑さ指数の測定結果によりますと、早朝であっても暑さが厳しくなることが想定されるわけでありますので、引き続きハード・ソフト両面からの暑さ対策を、徹底していかなければならないと思っておりますので、これからもしっかり取り組んでいきたいと思っています。
(記 者)
すみません、続いてまた競技スケジュールについてなんですけれども、福島でのソフトボールをスタートに2020年大会がスタートされることになりました。復興五輪の理念に沿ったものだと思われますが、この点についてはどのように、大臣はどのように受け止めてらっしゃいますか。
(大 臣)
2020年東京大会、これは復興五輪というのが一つのコンセプトでずっといるわけで、それがその中身のあるものにしなくちゃいけないというのは、私も被災地出身ですから、常にそう思っておりました。
そういう中で、例えば聖火リレーについても被災3県に一日配慮されると、それから聖火リレーが始まるのに先立って、聖火の展示を行うと、3県で、こういうような配慮もしていただいているところでありますけれども、あわせて今回、開会式の2日前に、福島県のあづま球場においてソフトボールが行われるということで、全ての競技に先立って被災地で競技が開始されるということでありますので、世界中から最初の、第一の印象が、被災地にまずは注目が集まるということになるわけでありまして、復興五輪に資する取組の幾つかのうちの一つとして評価したいと思っています。
(記 者)
ありがとうございます。
(大 臣)
どうぞ。
(記 者)おはようございます。
水曜日に成立した受動喫煙の改正健康増進法についてお伺いしたいんですけども、五輪に向けて取り組んでこられまして、無事に本会議で成立をしました。このことに対する大臣の評価や期待をお願いしたいのと、あわせて法案の中には例外規定も多くて、有識者からは骨抜きになっているという指摘も上がってますけども、その点についてもどう考えるか、あわせてお願いします。
(大 臣)
今回の健康増進法につきましては従来、受動喫煙防止対策というのは、自主的な対応、努力義務でやってくださいと、こういうことでありましたけれども、この改正案ができたことによりまして、法律上新たに設けられます義務のもとで、段階的にこの受動喫煙対策が進んでいくということになりますので、この法律が成立したという意義は、大変大きなものがあると、そういうふうに思っております。
私の立場ではたばこのないオリンピックということが一つの示されている姿でありますので、その実現に向けまして組織委員会、IOCとの間の調整、そういうものが行われるわけでありまして、そういうものにしっかりと我々もサポートしていきたいと、こういうふうに思っております。
また、今回の法律とは別に東京都が、法律に上乗せをするというふうな形での条例を制定したところでございますので、そういう条例との組合せをどうやってくのか。それから東京都23区のうち22区では、要するに屋外での喫煙というものもいろいろ規制がかかっております。こういう規制が屋外についてあるというのは、あまり海外の都市ではないわけですので、海外から来る方々がそういうことを恐らく知らないと思うのでそういうことを徹底、周知をすると、これは多言語化も必要かもしれません。そういうようなことをまずどうするのか。それから過去大会におけるたばこのないオリンピックの実態がどうなのか、例えば平昌のオリンピック・パラリンピックに行ってきましたけれども、選手村の中にも喫煙場所がありました。屋外ですけれども。そういうのが東京大会ではどうするのか、正に組織委員会とIOCとの調整が進むと思いますので、私どももそれをしっかりとサポートして、たばこのないオリンピックという理念が具現化されるように努めたいと思います。
(記 者)
すみません、関連で、今のお話の関係で受動喫煙対策めぐっては、大臣の御地元の岩手県も葉タバコの全国有数の産地で、議論の過程の中では葉タバコ農家から、この法案に対する悪影響だったり経済的な影響を心配する声も一時上がっておりましたけども、その点に関しては、今回の法案を受けてどのようにお考えでしょうか。
(大 臣)
最近あまり葉タバコ農家の皆さんから、この旨について私に直接、言ってくることがありませんので、彼らも今回の法律ができたということは、正面から受け止めているんじゃないかということじゃないかと思います。
やっぱり時代の趨勢というのはあります。かつては半分以上の方が喫煙者、喫煙率が高くて、今は18%ぐらいまで下がっているんじゃないですかね。そういうこともあるわけですから、そういう中の一環として粛々と受け止めておられるのじゃないかなと、こういうふうに受け止めています。
(記 者)
大会日程に関して昨日、国際水泳連盟が、焦点だった競泳の決勝を、午前とすることに合意するという発表をされたんですけれども、アスリートファーストという観点が守られないという懸念もありますが、大臣のお考えをよろしくお願いします。
(大 臣)
その報道がなされているということは承知しておりまして、ただ、最終確定なのかどうか、組織委員会に確認をしているところであります。
仮に報道のとおりそうであるとするならば、例えば北京オリンピックのときも、決勝が午前中に行われたという例があるそうであります。時差の関係からいっても日本と中国は近いですから、同じようなことになったんだと思います。
そういう中でやはりアスリートファーストということを、我々は原則としてしっかり持っているわけで、仮に午前中にその決勝が行われるにしても、事前のウオーミングアップとかそういうのをやると思いますが、そういうのが午前中の中でもきちっと前の時間でやれるように、今まで選手がトレーニングしてきたパフォーマンスが、十二分に発揮できるようなそういうような体制を、しっかりそのスケジュールに合わせて準備をしなくちゃいけないと、そういうふうに思ってます。
以上
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