平成30年7月17日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。
 私から冒頭、明日7月18日ですが、国会も最終盤でいろんなことがあるかもしれませんが、波静かであれば、浜松市及び名古屋市に出張をしたいと思っております。
 浜松市は昨年12月にいち早く先行事例として、共生社会ホストタウンに登録をされました。また、パラリンピック22競技、約350人もの選手の受入れに向け、正にオール浜松で官民が連携し、準備を進めているところです。
 視察では、ブラジル人学校と、ユニバーサル農業を営む農園を訪問させていただいた後、市長と意見交換を行う予定です。
 浜松市を訪問した後、大相撲名古屋場所が開催されている愛知県体育館を訪問いたします。日本相撲協会には、2016年と2017年に、2020年本番での開催を視野に入れて「beyond2020場所」を開催していただきました。beyond2020場所では、英語で決まり手を説明するなどの多言語対応や、たまり席に車椅子用スペースを設けるなど、バリアフリー対応など、他の模範となるすばらしい取組を行っていただいたところでございます。
 2020年まで2年となりましたので、2020年でどのような取組を行うのかについて、日本相撲協会の皆さんと意見交換をしてまいりたいと思っております。詳細につきましては、事務方にお尋ねをいただきたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 2点お伺いしたいんですけれども、まず1点目、そのホストタウンなんですけれども、共生社会との取組ということで、共生社会ホストタウンを視察されるということなんですけれども、数自体はなかなかそれほどまだ多くはなくて、今後どこまで数をふやせるかということも課題だと思うんですけれども、周知徹底に向けて、政府として今後どのように取り組んでいきたいか、何かお考えあればお聞かせください。
(大 臣)
 共生社会ホストタウン、むしろ地方自治体の方で、自分たちがこういうことで共生社会に向けて取り組んでいると、そういうような取組について、私どもとしてそれを認定するという、そういう形でございます。
 2020年東京大会のレガシーとして、我々は共生社会という文化を日本の国に根づかせたいと、こういう思いでおりますので、共生社会ホストタウンというのはとても重要であると思います。
 今、認定されております共生社会ホストタウンの取組、そういうものを広く全国の自治体にも知っていただいて、我々もそれをPRさせていただいて、そういう中から、我々もそれじゃ、共生社会ホストタウンに手を挙げようと、そういう都市も出てくる可能性がありますので、そうした横展開、今取り組んでいる先行事例の紹介、そういったものをしっかりやっていきたいと思っています。
(記 者)
 もう1点お願いしたいんですけれども、今月24日であと2年ということで、いろんな課題が挙げられている中で、輸送がやはり大きな課題となっているかと思います。先日のIOCの調整委員会でも課題に挙げられていました。その輸送なんですけれども、大会本番に向けて、この夏から輸送の試行の実施を、この夏から始まる予定ですけれども、なかなか荷主の理解・協力を得るのがやはり現実的に難しいということで、課題になっていると思いますが、これまでも経済団体の方に協力を求めてきたかとは思うんですけれども、あと2年という中で、今後どのように理解・協力を求めていくかということに、何かお考えがあればよろしくお願いします。
(大 臣)
 この間の調整会議でも、東京都の方からも、この取組についてお話があったわけでありますが、この輸送の問題、選手及び関係者、これをきちんと所要の場所に送り届けるということと、経済活動が大変大きい東京の日常のそうした経済活動に対する影響をいかに最小化するかという問題。これは本当に輸送の問題は、これからの重要な2020年までに実現しなければならない、重要な課題だと思っております。
 御承知のとおり、この国会におきましても、オリパラ特措法が改正をされまして、オリンピックの開会式当日等が休日になりました。引き続き、平日を中心に交通需要の抑制・分散を図っていくことが必要であると、こういうふうに思っております。
 この夏をめどに、交通需要の抑制・分散に向けた取組の検証等を行います。TDM推進のための体制の立ち上げを行う予定でありまして、現在実務的に準備を進めております。
 東京大会に向けた、交通需要の抑制・分散のための試行の一つとして、来週、昨年度から日数、規模を拡大したテレワーク・デイズを行う予定であります。
 そしてまた、東京都の時差Bizの取組と合わせて、広く企業や市民の皆様の協力を得ながら、大会に向けた機運醸成を図っていきたいと思っております。
 引き続き、東京都、組織委員会及び関係者と緊密に連携しながら、この重要な課題であります輸送に関する準備を進めていきたいと思っています。
 ありがとうございました。
 
 以上