平成30年7月13日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。
 私からは今日は何も冒頭発言ございません。

2.質疑応答
(記 者)
 おはようございます。よろしくお願いします。
 昨日、64年東京五輪で使用された聖火台が石巻から、次は岩手、福島でも展示を行うことが公表されました。20年3月に予定されている聖火を展示する復興の日を前に、機運の盛り上げの一環となることも期待されています。
 今回の取組について、大臣はどのように受け止めていらっしゃいますか。
(大 臣)
 昨日の調整会議で、林文科大臣から説明がありました。来年の3月末日まで石巻にあるわけでありますが、それを順次、岩手県、それから福島県で巡回展示をするということです。それぞれの県で工夫をして、どういうふうに使うのか、これから検討なされると思いますが、実際に1964年に使われた炬火(きょか)台が被災地を回るということで、被災地の皆さん、一層復興に向けての機運が高まるのではないかと期待しています。
(記 者)
 あと、すみません、調整会議後で昨日、大臣は復興五輪はタイトルだけはなくて中身のあるものにしていかなければならないとおっしゃっていましたが、開幕2年前となり、計画からだんだん実施段階に移っていく中で、五輪が復興を推し進めることに具現化するために、今後求められていくことというのは、大臣としてはどういうふうにお考えでいらっしゃいますか。
(大 臣)
 閣議決定されました基本方針には東日本大震災の被災地の復興を後押しし、復興をなし遂げつつある姿を世界に発信することとされています。
 具体的には、被災地を駆け抜ける聖火リレー、被災地での大会イベントの開催や事前キャンプの実施等の取組をするとともに、風評被害の払拭等につなげていくということが基本方針に書いているわけでありまして、そうしたものを一つ一つ具体化をしていければなと、こういうふうに思っております。
 被災地、被災された方々の励ましということも大変重要でありまして、スポーツを通じ、被災者の皆さん、私もその一人にカウントされるのかもしれませんけれども、勇気を与えるということが、また一つの大切なことであろうと、こういうふうに思います。
 それから、風評被害の払拭ということも基本方針には一部書かれているわけでありますが、2020年大会において、被災地の食材、あるいは木材、これを積極的に活用していこうということも決めておりますので、そうしたことを通じて、風評被害というのは正に風評被害であって、放射性物質なんかはかってみると基準以下なんですが、そういう科学的根拠に基づかないところでの被害とかそういうようなことですから、2020年大会を機に、そうした安全性を十分PRすることが、その風評被害の払拭にもつながっていくんだと、こんなふうにも考えております。
 そういうことを通じてこの復興オリンピックの中身を充実していきたいと思います。
 そうして、我々取り組んでいるものの一つの大きなものとしては、御承知のとおり、昨年9月に新設しました復興「ありがとう」ホストタウンがあります。被災地の市町村から見ると、やっぱり、復興が佳境で、実際にもう人手が足りなくて、全国の地方自治体から人を派遣してもらっている状況であると。そういうことで、ようやく復興をやっているのに、なかなかホストタウンまで手が回らないということで、ずっと少なかったですけれども、事前キャンプ等よりもむしろ事後交流を重視するような復興「ありがとう」ホストタウンをやることによって、16件、取組ができました。こういったようなホストタウン、復興「ありがとう」ホストタウンというものも続けていきたい。更にふやしていきたいと、こう思っています。
(記 者)
 すみません、大臣、 昨日、2020年大会での聖火リレーの日程が出されまして、福島県がスタートということで、ほかの東日本大震災での被災県、宮城、岩手はこの日程は切り離された形になりましたけれども、大臣、個人的な所感をお聞かせください。
(大 臣)
 昨日の聖火リレーのルートが決まって、皆様方の報道もそうなんですが、そこを通じて、いろいろ各地の声を、テレビで見ますと、非常にポジティブな意見が多かったと思っております。
 岩手県と、それから宮城県は後半になるわけですけれども、やっぱり3月というのは結構あの辺りは、山の方は余り雪は降らないんですが、海岸の方はむしろ春雪で、雪が降るという、そういうリスクもありますし、前半、この南の方をずっと回って、それで6月辺りに、暖かくなってから、北の方を回るというのは、一つ理にかなっていると、こういうふうに思っております。
 昨日は、岩手県の町村会の集まりがありまして、岩手の町村長さん、全員集まったんですが、みんな、こうルート決まって一歩一歩、2020年大会に近づいているねという実感を持っていただいて、非常に前向きに捉えて、別に福島よりも後になったから、それが気に入らないなんていう発言は全くありませんでした。
(記 者)
 議員立法で進められていますチケットの高額転売の規制法案なんですが、自民党と公明党では今国会の成立は審議日程の確保が難しいということで成立を見送る方針というのがありました。
 成立から施行まで一定の期間を置かないといけないことを考えると、オリンピックについては、来春から入場券の販売が始まると思うんですけれども、ちょっとそこに間に合うのか間に合わないのかといった意味で心配な状況があるかと思うんですが、この点、大臣、受け止めがあれば。
(大 臣)
 当初、この国会で法案成立をと、こう思っておりましたので、次なる臨時国会、秋ということが想定されますが、それに先送りになったということは、とても残念だと思っています。
 この国会ではオリパラ特措法とか、ラグビーの特措法もそうですが、改正がなされまして、休日の移動とか、そういうことが着々と進む中で、この高額転売が後回しになったというのは非常に残念です。事実これはこの国会で成立してもそうだったんですが、2019年のラグビーワールドカップもありますが、ラグビーワールドカップのチケットも、もう既にネット上で、出されているというような話も聞いております。
 そういうことで、オリンピックのチケット、パラリンピックのチケットはこれから販売されるわけですから、可及的速やかに、少しでも、一日でも早く成立をして、対応できるようにしたいと。この国会で先送りになるなら、次なる国会では、なるべく早い段階での成立というものを期待したいと思っています。
 
 以上