平成30年6月15日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。
 初めに「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト 使用済み小型家電回収ボックス省庁リレー」の実施について、お話をさせていただきます。
 組織委員会で今申し上げましたプロジェクトを、昨年4月から開始をいたしておりまして、回収した使用済み小型家電から金・銀・銅、合わせて約5,000個のメダルをつくろうと、こういう中身でございます。
 現在、全国の約80%に当たります1,400自治体が、このプロジェクトに参加するなど、回収が進められているところでありますけれども、より一層の機運の醸成、周知をする、必要量の確保が課題であると言われておりまして、組織委員会においても回収強化に取り組まれているところであります。
 この都市鉱山という言葉はですね、私が16年前に環境大臣をしたときから言われていたことでありましたけれども、こうした具体的に活用して物をつくるとか、そういう具体的プロジェクトに結びついたのは、これ初めてのことじゃないかと、大変意義あることであると、こういうふうに思っております。
 私もいろいろ講演なんか頼まれまして、こういう取組をしているのだと、こういう話しますと皆さん、「それはすばらしいね」ということを言うわけですけれども、「初めて聞いた」とか、まだまだこういうことをやっているということが、十分に周知されていないという面もありますし、「うちにも小型の、使い古しの携帯電話あるけれども、鈴木さん、一体どこに持ってったらいいのですか」と、こんなような質問を受けることがありまして、今この段階に来てなお一層この周知の徹底をする必要があると、こういうふうに思っているところであります。
 実際に今、全国の郵便局約3,000局、それから商工会議所など身近な場所でも、この回収ボックスが設置されておりますけれども、さらに我がオリパラ事務局といたしましても、周知徹底それから回収を促進するという意味で、関係省庁とも連携をしながら何かいい方法がないのか、更なる検討を今しているところでありますが、まず第一弾といたしまして、「隗より始めよ」ということで、ここに置いてあります回収ボックス、これを本府庁舎をまず初めに各省庁にリレーをして、まず霞が関のところから回収を進めていこうと、こういう取組を、今日から開始をさせていただきたいと思います。
 改めて探しましたら我が家にも四つ使い古しの携帯電話がございましたので、回収ボックスリレーを開始するに当たりまして、まず最初に私からこれを投入させていただきたいと思います。結構あるものですね。娘のところからも持ってまいりました。じゃ、入れます。
         (大臣が回収ボックスに携帯電話を投入)
 はい、どうもありがとう。
 資料をお配りしていると思いますので、詳細は御覧をいただき、また、事務局の方にもお尋ねをいただきたいと思います。今後我が庁舎に置かせていただきますが、今後、SDGsの推進の旗振り役をしております外務省でありますとか、それからスポーツを所管しておりますスポーツ庁に、今お声がけをしておりまして、この後そちらの方にバトンタッチをしてまいりたいと、そういうふうに思っております。残りの期間も鑑みまして、その後、私の方から各省に呼びかけて、更に回収ボックスのリレーをしっかりと進めていきたい、そういうふうに思っております。
 私からは以上であります。
2.質疑応答
(記 者)
 一昨日改正オリパラ特措法が成立しました。改正法では、2020年に限ってオリンピック開催期間中の3日間を休日にするということが柱になっていますが、この狙いは東京都内の渋滞緩和とも言われています。鈴木大臣は、こうした休日化の効果というものについてどのように見ていらっしゃいますか。
(大 臣)
 お話しのとおり2020年に限り、海の日、山の日、スポーツの日―体育の日―これを開会式、閉会式前後に移動させるということであるわけでありますが、まずこれを法律通る過程において、関係する議員連盟の皆さんやそれから議員連盟以外でも関係する方々たくさんおられたわけで、そういう方々の御理解と協力がなければ実現しなかったわけでありまして、改めて関係者の御協力に感謝を申し上げたいと、こういうふうに思います。
 これによりまして東京大会の期間中、休日が増えるわけでありますけれども、そうはいっても平日が、オリンピックで10日間、それでパラリンピックで9日間あるということで、その間は経済活動もしながら、大会関係の輸送も円滑にしなくちゃいけないと、東京大会に関係する輸送を円滑にすることによって、経済活動は影響を受けるわけでありますけれども、それを最小化しなければいけない、こういうことが従来から言われている課題であるわけでありますので、今後とも、経済界を始め国民の皆様の御理解をいただきまして、高速道路を初め都内の交通需要の抑制それから分散、こういうものを図っていきたいと、政府として今回の法律を生かして組織委員会、東京都等と連携をして、交通行動の見直しの機運醸成や合意形成を図って、円滑な輸送の実現に取り組んでいきたい、こういうふうに思っております。
(記 者)
 大臣の直接の所管ではないのかもしれないのですが、6月12日に史上初めての米朝首脳会談というのが行われたのですが、この会談の成果というものを大臣がどのように評価されているかを、お聞かせいただければと。
(大 臣)
 韓半島の非核化というのは大変重要なことでありますし、我が国は拉致問題という問題を抱えております。核の廃絶につきましては、完全な不可逆的な検証可能な核の廃棄を求めなければいけないということで、その辺が今回のこの合意文書では、触れられていないということで、若干今後を見据えなければいけないと、こういうふうに思っております。
 そういう面はありますけれども、今まで接触がなかったアメリカと北朝鮮が接触をする、その端緒が開かれたということは、これは一つのプラスだと思いますし、拉致の問題については、これはまあ日本が当事者でありますから当事者間、日本と北朝鮮で話し合わなきゃいけない。昨日辺りからこの日朝間の接触についてもそういう報道がなされてきたということ、これは私は前向きに捉えたいと思っております。
 ただ、今まで何回か約束をしたにも関わらず結果としてうやむやになってしまった、反故にされてしまった、そういう経過がありますので、しっかりと今後これがどういうふうに進展していくのか見極めていかなければならない。しっかりとした見極めをするためにも、接触しなければ見極めもできないと思いますので、そういう意味では今後きちんとそういう対話の中で、そうしたことを前に進めて非核化の問題、また、拉致の問題の解決につながることを期待しています。
(記 者)
 ありがとうございます。
(記 者)
 ちょっとメダルプロジェクトのことでお伺いしたいのですけど、今現在どれぐらい集まっているのですか。
(大 臣)
 2017年4月からスタートをしまして、18年3月、1年間でNTTドコモが約330万台の携帯電話など、それから自治体が1万5,000トン弱の小型家電を回収したということを聞いています。
(記 者)
 ちょっとお伺いしたいのは、どれくらい足りないのかという、金・銀・銅それぞれどれぐらい足りないのかということと、回収が思ったほど進んでないのはどういう、どうしてだと大臣はお考えか、その辺を確認させてください。
(大 臣)
 今この春から抽出が始まった段階で、今、具体的な正確な数字でどれぐらい足りないとか、それはまだ明らかになっていないということを聞いております。
 ただ、いずれにしても先程も申し上げましたけれども、まだまだこういうプロジェクトをやっているんだということ自体が、十分知られていない側面もあると思いますし、それから協力しようと思いながらもその回収、どこに持ってったらいいのかということもありますので、今後より一層のPRをして、それから回収しやすい体制をこれからもいろいろ検討してまいりたいと思います。そういうことを通じて数字的には今、具体的にどれぐらい足りないというのは、まだ計算されていないようですけれども、回収の量を上げるように努力していきたいと思います。
(記 者)
 続けてすみません、量を計算されてないっていうことは、そうすると大分不足してるっていうことなのでしょうか、大体の感じとしては。
(大 臣)
 まだ不足している。まだ要するに去年から始まったばかりですからね。順調に進んだとしてもまだ回収過程ですから、もちろんもう今の段階において終了したというところには至っていないというのは、これは言えると思います。いずれ具体的な数字としてはまだ計算されていないと、特に抽出して実際に金・銀・銅がどれぐらい出ているかということだと思いますが、これもこの春から抽出が始まったばかりでありまして、具体的な数字はまだ計算されていないと聞いております。
(記 者)
 細かい話なのですが、先程大臣が投入された4台は、大臣の使っていらっしゃった携帯も含まれているんですか。先程、娘さんのところからとおっしゃっていたようで。
(大 臣)
 私のも、妻のも一つありました。それから私のが一つで、あと娘のところに二つありました。
(記 者)
 ありがとうございます。
(記 者)
 よろしくお願いします。
 
 以上