平成30年5月22日
閣議後定例記者会見
1.冒頭発言
おはようございます。
最初に、5月24日、英国パラリンピック委員会と川崎市、横浜市、慶應義塾大学との間の覚書締結式が開催されます。私も出席をいたしまして一言挨拶をさせていただく予定です。
5月にロンドンに出張いたしましたが、パラリンピック発祥の地で、2012年パラリンピック大会終了後の成果の継承等を聴取し、大変参考になりました。川崎市、横浜市、慶應義塾大学にとって英国のパラリンピアンを受け入れることは、共生社会の実現に向けた絶好の機会になるのではないかと期待しております。
詳細については事務方にお尋ねをいただきたいと思います。
私からは以上です。
2.質疑応答
(記 者)
おはようございます。
1点目は、2020年東京大会のボランティアについて伺いたいのですけど、組織委員会は昨日、ボランティア検討委員会の初会合を開いて、今年3月に公表したボランティアの募集要項の案について有識者から意見を聞きました。
今の要項案に盛り込まれた活動環境に対して厳しいという指摘も出ているのですけれど、ボランティアの待遇面に関して、昨日の委員会では、参加する価値や魅力を訴えていく方針を確認して、今年7月の募集要項の確定に向けて協議を続けることになったと聞いています。大臣として、今後の議論がどのような形でまとまっていくことを期待していますでしょうか。
(大 臣)
大会ボランティアの募集要項の案につきましては、3月28日に発表されたわけでありますけれども、その中身を更に進めるために昨日、大会組織委員会において第1回のボランティア検討委員会が開催されたと承知をいたしております。
ボランティアは選手あるいは観客と直接接するわけでありますが、言わば大会の顔になるわけでありまして、大変大会成功に向けても重要な役割を果たすものと、こういうふうに思っております。
したがって多くのボランティアの方に集まっていただくということが、大切であるわけでありますが、やはり何かこうこちらから動員するとか、そういうような関係ではなしに文字どおりボランティア、自らが参加をしていただくことが大切でありますが、そのためにはボランティアの方々にやりがいを持ってもらうと、参加することにこういう意義があるんだと、その方にとっても一生涯の一つのいい思い出となり、自分の人間形成にとってもプラスになると、そういうような活動をしていただくという環境を整備していくことが、重要ではないかなと思っております。
今後、本年7月下旬とされております募集要項の発表に向けまして、このボランティア検討委員会において更に検討が進められるのではないかなと、こういうふうに期待をしております。
(記 者)
ありがとうございます。
オリンピックとは直接関係ないんですけれど、アメリカンフットボールの日本大学の選手が、関西学院大学の選手に対して重大な反則行為を犯した問題なんですけれど、まず日本大学の監督が辞任しましたけれど、反則行為を指示したかどうかについては明らかにしていません。
また、昨日ですね、反則行為を受けてけがをした選手が警察に被害届を提出したことが明らかになりまして、選手の、けがをした選手の父親も記者会見を開いて、真相究明というものを訴えていました。今日には反則行為をした日本大学の選手本人が、記者会見を開いて指示があったというような説明をするというような報道もありますけれど、こうした一連の動きについて鈴木大臣は、どのように受け止めてますでしょうか。
(大 臣)
この件について先週も御質問を頂きまして、やはりスポーツというものは、もうこれはもうルールにのっとってフェアプレーを行うというのが基本であると、そこが崩れたらもうスポーツそのものが成り立たないということなのだと思います。
したがいまして、まずは再発防止をしなければいけないと思いますが、これが目的ですね。しかし、その再発防止をするに当たっても、ただ「危険タックルはやめましょう」とかですね、「ルールに基づいてやってください」ということでは十分ではない。
今回の場合は特に原因究明がどうしてこういうことが起こったのかということが分からないと、再発防止には結びつかないというふうに思っております。
その意味において一連の、先週末から一連の動きございますが、今後、関東学生アメリカンフットボール連盟で、この真相解明に向けて進めていくと、こういうことを聞いておりますので、その場での原因究明ですね、真相究明といいますか、事実関係、そこが明らかになることを期待します。
究極の目的は、もう二度とこういうことが起こらないようにすると、再発防止をするということが、一番重要なことだと思っています。
(記 者)
ありがとうございました。
(大 臣)
どうもありがとうございました。
以上
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