平成30年4月27日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。
 明日から連休になりますけれども、この連休を利用いたしまして、諸般の事情が許せば、英国を訪問したいということで今調整中でございます。
 2020年東京大会の開会まで約2年余りとなりますが、我が国と同様にパラリンピックを重視して2012年の夏季大会が開催され、成功をおさめた英国を訪れ、どのような課題意識のもと、どのような取組によって大会が成功したのか、特に大会後のレガシーの創出に向けてどのような取組が行われたのかといった観点から、知見を得たいと考えております。
 また、2020年東京大会が、復興オリンピック・復興パラリンピックと位置づけられていることを踏まえまして、東日本大震災の際の支援のお礼とともに復興が進んだ姿を感謝の気持ちとともに発信をしてまいりたいと思っております。
 現地では、英日議員連盟スポーツ小委員会、これに出席をいたしまして、英国議会議事堂においてスピーチを行うとともに、議連関係者等との意見交換を行う予定としております。
 また、オリンピックパークやパラリンピックの発祥の地でありますストーク・マンデビル病院等を視察し、大会終了後の成果の継承や、関係施設の運営等について実態把握をしてまいりたいと思います。更には同国のサイバーセキュリティーを担うNCSCの視察や、要人との会談を行いたいと思っております。
 まだ手続完了しておりませんが、正式に決まりましたら日程などについては、貼り出しをさせていただきたいと思います。
 それからもう一つ、今日ですね、第7次のホストタウン登録を公表いたしたいと思います。第7次ホストタウン登録団体、これは9件でありまして、全体の件数は227件、これは前回から九つ増えました。それから自治体数は298団体、前回から10増えました。そして相手国・地域数は95、前回から12増えました。という状況であります。
 今回はオセアニア地域の15の国や地域と、福岡県を初めとした5自治体とのホストタウンが誕生いたしました。地域ぐるみでオセアニアの島嶼地域を支援し、大会出場選手を育てていこうという試みであります。
 5月には第8回太平洋・島サミットの開催も福島県いわき市で予定されておりまして、本サミットの場においてもこの取組を発信していきたいと思っております。引き続き登録を目指す自治体をしっかり支援してまいりたいと思っております。詳細については事務方にお尋ねをいただきたいと思います。
 私の方からは以上であります。何か質問ございましたら。
 
2.質疑応答
(記 者)
 調整中ということですけれども、来週イギリスの方に訪問されると、出張されるということで、大臣としては特にどのようなところを注目して視察に当たりたいのかということと、それと英国会議でのスピーチの機会があるということですけど、どのようなことをスピーチされる御予定でしょうか。
(大 臣)
 2020年大会開くに当たりまして、今までのシドニーそれからリオデジャネイロにも行ってまいりました。過去大会開催地を視察いたしまして、大変いろいろな面で参考になることがありました。
 殊にも英国は2012年、大変な成功をした大会だと、そういう評価があるわけであります。先程も申し上げましたけれども、サイバーセキュリティーの問題やあるいはレガシー、大会後のレガシー、どういうような取組をしているのか等ですね、全体的に視察をしてまいりたいと思っております。
 それから英日議員連盟のスポーツ小委員会というのは、2020年東京大会それからその前の2019年のラグビーワールドカップ、英国におきましてもオリンピックとラグビーワールドカップを開きましたから、そうした日本での2020年、2019年を視野に入れてですね、つくられた小委員会、昨年の秋に第1回の会合を開いたということで、今回私が行く機会に第2回目の会合を開いてくださると、こういうことでございます。
 今回そこでスピーチするわけでありますけれども、スピーチではですね、英国と我が国とが長年深い信頼で結ばれたグローバルなパートナーであることに触れ、それから2020年東京大会に向けた我が国の取組状況、それから2012年ロンドン大会を参考にして、特に東京大会の成功の鍵はパラリンピックを成功させることだと、こういうことを考えてございますのでそういうこと、あるいはレガシーの創出について取り組んでいる点などを、アピールをしてまいりたいと思っております。
 それからもう一つは、2020年大会は復興オリンピック・復興パラリンピックという位置づけであります。これはほかのオリンピックにはないですね、東京大会ならではの位置づけであると、こう思っておりますので、こういう点についてもアピールをしてまいりたいと思っております。
(記 者)
 オリンピックのフラッグアンバサダーであるTOKIOの山口メンバーが、書類送検されるという事態がありました。これについて、オリンピックにも深く関わって来た方がそういうことになってしまったということについて、大臣のお受け止めをお願いします。
(大 臣)
 一言で言えば大変残念だと思っております。
 東京都と組織委員会で彼の扱いをどういうふうにするかということを、今後検討するということを聞いておりますので、その検討を待ちたいというふうに思います。
 ただ、気運醸成という面で、やっぱりああいう一般に人気のある方が、今までフラッグツアー等で、大変盛り上げてくださっていたわけでありますが、そのフラッグツアーそのもののイメージがこれによって損なわれることがないようにと、そう思っております。
   
 以上