平成30年2月27日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。冒頭、平昌オリンピックが終了いたしましたので、そのことについて一言述べたいと思います。
 今回の平昌のオリンピックでは、メダルの獲得数が13個、過去冬季大会としては最高の数になりました。大変すばらしい成果を挙げられたことに、よかったなと思います。心からお祝いを申し上げたいと思います。そして、メダルの獲得の有無にかかわらず、この大舞台において全力で競技された選手の皆さん、それから御家族や指導者の皆さん、こうした方々にも深く敬意を表したいと思います。今回の日本選手団の活躍、これは東京大会への機運を大いに盛り上げて、大会成功につながる大きな追い風になる、こう思っております。2020年東京大会の成功に向けて、私どもとしてもしっかりと取り組んでまいりたいと思っております。
 昨日、パラリンピックの方の結団式がございましたが、来月からパラリンピックが始まります。パラリンピックでも日本選手団の皆さんが、持てる力を大いに発揮してくれることを期待しています。国民の皆様方の力強い応援をお願いしたいと思っております。私からは、とりあえず以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 続けて、平昌オリンピックについてお伺いいたします。今回の平昌オリンピックで、強風によって競技に影響が出るなど、天候への対策というのが改めて課題が浮き彫りになりました。そのほかにもいろいろ課題も見えてきたと思うのですが、今回の平昌オリンピックを通じて、大臣が2年後の2020年に生かしていきたい、東京大会は暑さ対策なんかも懸念されていますが、何か生かしていきたい点がありましたら、教えてください。
(大 臣)
 平昌オリンピックの開会式に出席した折に、いろいろ大会の雰囲気も見てまいりました。そういう中で、やはり大変寒さが厳しいところで行われましたけれども、まさに東京大会がその逆の暑さ対策、こういうものをしっかりやらなきゃいけない。平昌オリンピックのそうした寒さ対策に対する検証がしっかり終わっているわけじゃありませんけれども、今後しっかり検証をして、それをまた東京大会にも生かしていきたいと思っております。また、今回はいろいろセキュリティの問題でありますとか、それから輸送の問題。輸送も、平昌はこう言ってはなんですが、田舎町で普段そんなに交通量が多いとは思えないのですが、東京とは大分事情が違うわけでありますけれども、そうした輸送の問題とか、平昌の出張で得た、様々な知見といいますか、経験を2020年大会に生かしていきたいと思います。
(記 者)
 平昌五輪に合わせて、学校の壮行会が非公開になった問題について、今回、改めて伺いたいのですが、JOCは先週の金曜日に、大会後に学校が行う報告会とか祝賀会については、宣伝目的以外であれば認めるというふうな話をお聞きしたんですが、引き続き平昌オリンピックの後、2020年に向けての取扱いというのは決まっていない上に、企業については、スポンサー以外はできないという感じになっているんですが、こうした事態を大臣はどのように見ていらっしゃいますでしょうか。
(大 臣)
 代表選手の壮行会、報告会の取扱いについて、今日午後に日本私立大学協会が私のところに要望書をお持ちになることになっております。今回の措置なのですが、今までリオの大会まで、こういった特段のことは言われなかったわけでありますので、やはり現場においては、唐突感とか、とまどいとか、違和感、そういうものがあると思います。今までなかったわけですけれども、この平昌の大会でのこういった取扱いが、何か2020年大会の先例みたいになってしまうと、このまま違和感もそういうものも取り除かれないままに、これが先例になってしまうということは宜しくないと、こう思うわけでありまして、この辺は一回しっかりと整理をしてみたいと思っております。具体的に言えば、学校の取扱いは緩和をしたと、今の話のとおりでありますけれども、例えば、小平奈緒選手の所属する病院は、引き続き公開が認められない。これはこのままでいいのかどうかですね。それから、企業ということでも、例えば、企業がスポンサーになって、それでその企業のイメージアップを図るような、いわゆるプロ化した方々がおられますね。それとはまた別に、企業、中小企業でも社員として正式に雇っていて、要するに、社員であって、その中で、いろいろと競技力の向上のために、努力して一緒に戦ってきた企業というのもあると思うんですね。ですから、言葉は悪いのですけれども、前者の広告塔のような形の関わりと、後者の社員としての所属する選手の扱いというもの、これらを同列に置いていいのかどうかと。こういうことに私自身も若干疑問を持っております。いずれにいたしましても、こうした点も踏まえまして、スポーツ庁と内閣官房オリパラ事務局などにしっかり対処をさせて、整理をさせたいと、こういうふうに思っております。

以上