平成29年9月8日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。私からまず、オリンピックは御存じのとおりスポーツの祭典だけではなく文化の祭典でもありますが、2020年の東京大会も文化を通じ日本の価値を世界に発信する好機であると思っております。政府ではレガシー創出に資する文化プログラム「beyond2020プログラム」として認証していることは御承知のとおりですが、今般、認証件数が1,000件を超えました。本日9月8日時点で1,046件の事業を認証しましたので御報告させていただきます。「beyond2020プログラム」の認証組織も順次拡大しているところですが、この度新たに三つの組織を追加し、計29組織となりました。引き続き地域に根差した特色ある文化事業の認証に繋げるべく、体制強化を図っていきたいと思います。幅広く多様な方々に参画していただける同プログラムを通じ、全国における文化プログラムの促進を図りながら、日本の魅力ある文化の更なる発信、地域活性化に繋げていきたいと思っております。そして二つ目に、来週12日15時05分から、新国立競技場の建設現場を視察する予定です。新国立競技場の整備事業については、昨年12月から本体工事に着手しておりますが、関係閣僚会議の議長を私が務めますので、その立場で建設現場に足を運び、現在の進捗状況を直接確認したいと思っております。視察については、現場の方々の負担にならないよう十分配慮しながら視察を行うことで準備を進めております。日程等は後程貼り出しを行いますので御確認いただき、詳細は事務方にお尋ね下さい。私からは以上2点です。

2,質疑応答
(記 者)
 2020年大会の大会経費の関係でお伺いします。これまで焦点の一つとなっていた東京都外の運営費などについて、東京都と関係自治体が宝くじの収益を充てることで合意をしました。この件に関する大臣の受け止めをお願いできますでしょうか。
(大 臣)
 東京都、関係自治体が都外での大会開催に係る経費の一部に宝くじの収益金を充てるということについて、全国自治宝くじ事務協議会、会長は東京都知事ですが、そこに対し開催県が連名で要望したと承知しております。5月末の大枠合意を踏まえ、東京都と関係自治体が財源確保に向けて一致することができたということは、大変喜ばしいことであると評価しております。私としては、今回は要望を出したという段階ですから、10月に決定するということですので、協議会の今後の議論を見守りたいと思いますし、今般の合意を踏まえ、関係自治体を始めとする関係者間の連携が深まり、具体的な大会準備が加速することを期待しております。
(記 者)
 来年2月の平昌五輪について、韓国の文在寅大統領が以前から、北朝鮮の参加を実現させたいと主張されております。情勢が悪化する中でのこうした主張は、先日5日もされていらっしゃいますが、五輪相としての受け止めをお願いできますでしょうか。
(大 臣)
 まず韓国、平昌で主催されるということで、いろいろ文大統領としてもお考えがあると思いますが、まだそれが具体化に向けて動いているのかどうか、この先どうするか、まだ十分予測できない段階ですので、もう少し情勢を見たいと思います。

以上