平成29年8月15日


閣議後定例記者会見


1.質疑応答
(記者)
 受動喫煙についてお伺いいたします。一部報道で次の臨時国会への提出を目指す健康増進法改正案に、喫煙を認める飲食店の広さの規定を盛り込ませ、政令で規定するとありました。この報道への受け止めと、改めて五輪との関係について御所感をお願い致します。
(大臣)
 そういう報道があったことは承知しておりますが、厚労省において何か法案が固まったということはないというように聞いております。2020年にIOCとWHOがたばこフリーのオリンピック・パラリンピックを目指すということですから、当然担当大臣としてその実現をしっかり目指していかなければならないと思っております。さきの国会で皆様御存知のとおり、健康増進法の改正案が国会提出に至らなかったわけですが、自民党内においても色々な考え方がありました。しかし共通していることは、望まざる受動喫煙は、きちんと対応しなければいけないということですから、いずれにしてもWHO、IOCとのたばこフリーの考え方は、大枠において方向性は同じだと思っております。所管は厚労省ですから、是非早く与党とも協議をし、成案を早く国会に提出して成立させていただきたいと思っています。
(記者)
 先週も一部週刊誌の報道で、大臣のガソリン代がちょっと高額ではないかという御指摘がありましたけども、改めてガソリン代が高額になった理由と、その支出が適切だったかどうかも含めてお考えをお願いできますでしょうか。
(大臣)
 基本的に申し上げて、私の政治団体の収支報告書について、これはまず税理士に指導を受けながらチェックをしていただき、さらに自民党の党本部でもチェックをするということです。中身においても形式においても、これはもう適法適切なものです。その上で、ガソリン代が大分多くかかっているのではという御指摘もありましたが、まず、私の選挙区は本州で一番広い選挙区で、どうしてもそこで活動するとガソリン代が余計にかかるということになるのだと思います。例えばどこでも良いですが、人口が多い東京5区と比べると、私の選挙区は213.14倍という200倍を超える広さです。私も、どれくらいのガソリンが掛かっているのかということを、あまりにも日常なことでよく分からなかったので、直近で調べてもらいました。例えば7月の22、23日入閣前の週末でしたが、やはり週末土日の行事が多いわけです。細かくなり恐縮ですが、22日は、私の出身地の山田町で海開きと、海中観測船の就航安全祈願祭というものがありました。同じ日に久慈市で拡大後援役員会があり、翌日日曜日に山田町での後援会総会があり、その後、普代村に行き二戸から帰る、上京する、とこのような日程ですが、このときにどれぐらい車が走ったのかというので計算させました。22日の山田での海中観測船の就航式は朝8時からでしたので、盛岡から大体2時間半掛かります。前の日に山田の家に行き、その時に私を送ったのは滝沢事務所の秘書です。彼が私を乗せて山田まで行き、大体山田まで120キロ掛かりますが、彼は私を置いてまた仕事のために滝沢市に戻るので240キロ掛かります。翌日、山田町内のイベントに出た後、久慈に向かいますが、その時は宮古市にある事務所の秘書が私を山田まで迎えに来て、久慈市の隣の野田村まで送り、彼は家が宮古市なので、宮古に戻り、この間この事務所の秘書が運転した距離は232キロでした。野田村から久慈市まで、今度は久慈にある事務所の秘書が私を迎えに来て、弔問等しながら久慈市に行きます。そこで久慈の後援会の拡大役員会を済ませ、今度は盛岡の自宅に戻りました。この間、久慈の秘書の車の距離は382キロです。翌日は盛岡を出発して山田町へ約120キロ、そこから普代村に参り約90キロ、そして私は二戸から新幹線に乗りそのまま上京しますが、彼は久慈市の自宅に帰ります。この一週末の私の会合でそれぞれ関わる走行距離を合わせると950キロを超えます。これと同じようなことをずっとしており、950キロはどれぐらいの距離かと。約1,000キロとして東京を出発すると、種子島までの距離が大体1,000キロ、逆に北に向かうと北方領土の手前までが約1,000キロということで、一週末の行事に出るだけでこれぐらい車が走りこういうことを繰り返しています。私が東京にいる間は、秘書があちこちに走り回っております。特に後援会活動というと、次の選挙のことを考えるわけで、実際に選挙になると、あまりにも広過ぎて、国道沿いを1周と3分の1ぐらいしかできません。ですから、日頃ずっと山間部を回ったり、そういったことで細かく回ったりするので、余計ガソリン代が掛かります。お葬式等があった時は、私の代わりに家内が遠くまで行くということで、あそこに計上しているのは、正に実際に使ったガソリン代を計上しているということです。面積が広いがゆえにそれだけ掛かるということを御理解いただきたいと思います。
(記者)
 先週、小池都知事に近い若狭衆議院議員が、国政進出に向け新しい政治団体の立ち上げを発表されました。大臣としても五輪成功に向けて小池さんとの連携が鍵になってきますが、この若狭さんの動きというのが今後の五輪の連携でしたり、また国政全般にどのような影響を与えるとお考えか御所感をお願いできますでしょうか。
(大臣)
 今のところは少し様子を見ないと分からないと思います。しかし、都民ファーストの会も都議会議員選挙の際、都民ファーストの会が母体になると思いますが、東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けてやっていくということを公約のどこかに書いてあったと承知しているので、オリンピック・パラリンピックについて言えば、政治的な新しいものを立ち上げたとしても、そこは共通の目標としてやっていけるんじゃないかと思っています。

(以    上)