平成29年4月7日
閣議後定例記者会見
1.冒頭発言
本日、この会見の前に、WHOのアナルフィー・アサモア・バー事務局次長、ダグラス・ベッチャー非感染性疾患対策部長が大臣室にいらっしゃいました。お二人からは、オリンピックについて、WHOとIOCの間で、たばこのないオリンピック等について合意しており、これは非常に重要であるということ、また、過去の経緯も含めてお伺いした上で、中国では北京、上海、そしてその後も引き続き100%スモークフリーの町をどんどん増やしてきており、さらに、ロシアでもソチオリンピックに伴い、全土でスモークフリーをルール化した経緯をお伺いしました。これは開催する上でのリクワイアメント(必要条件)であるというようなお話がございました。私からは、お二人の話を踏まえ、引き続き塩崎厚生労働大臣ともよく連携をして、しっかり取り組みますというお答えをさせて頂きました。
もう1点御案内ですが、4月10日(月)16時から、小山薫堂さんと東京大会の盛り上げについて意見交換をさせて頂きます。皆さんもよく御存じかと思いますが、くまモンの生みの親のお1人です。今は、「下鴨茶寮」という老舗料理店の経営に携わり、『京都館』と言う京都市の首都圏に向けた情報拠点の館長も務めており、日本文化の発信ということに非常に熱心に取り組んでいらっしゃいます。日本文化の発信を含め、東京大会の盛り上げや、どういう方向性が望ましいかということについて、御意見を伺いたいと思います。以上です。
2.質疑応答
(記 者)
冒頭お話がありました、WHOの事務局次長との話の関連で、大臣からは塩崎大臣とも連携して取り組んでいきたいということですが、改めて2020年の大会に向けた受動喫煙の防止対策について、大臣のお考えをお聞かせ頂きたいと思います。
(大 臣)
今回の来訪で大変印象的だったのは、日本はどんな小さな村や町、市でも100%スモークフリーの場所がどこにもないということを、この先進国で非常に不思議なことだということを言われたことでした。オリンピック・パラリンピックを開催する上で、スモークフリーにすることは、非常に強い要求であるという姿勢でしたので、これは真摯に受け止めなければならないと思いました。健康増進、また健康への意識を高めるということは、2020年大会のレガシーであると我々は見なしているので、これが担保される実効性ある法律がつくられるということは非常に重要だと考えております。
(記 者)
スモークフリーに向けては、東京都の条例で罰するというか、条例化ということも、選択肢の中にあると思いますが、東京都に対して何か求めていくようなお考えはございますか。
(大 臣)
東京都はかなり前向きに考えて頂いているという印象なので、今後、もちろん連携していきますが、東京都の考えも大切にしながらやっていきたいと思います。ただ、オリンピックの競技会場は、東京以外もあり、地域によって温度差があると思うので、これをどう考えるのかというのは、また一つの論点だと思います。
以上
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