平成28年9月20日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言

今日もありがとうございます。こちらからの発言は、選手村と会場建設予定地の視察についてでございます。
明日、東京大会のセキュリティの確保と円滑な交通の実現に向けた取組の一環として、警視庁のご協力をいただきまして、選手村、それから会場の建設予定地を視察いたします。まず上空からヘリで都内の主要会場を視察した後、陸上及び東京湾の海上から選手村の建設予定地、有明地区、海の森地区の状況を確認いたします。また、湾岸エリアの物流の状況も確認してくる予定でおります。特に私が担当する部分が警備、交通でございますので、課題をしっかりと確認してまいりたいと思っております。
なお、天候が明日まだ状況が分かりませんので、ヘリが飛ぶかどうかということについては、明日の11時に判断させていただきます。
以上です。

2.質疑応答

(記 者)
 ニューヨークやニュージャージーで爆発事件が起きましたけれども、国連総会の厳戒態勢の中で起こった事件で、もし一匹狼型だったりすると事前の把握も難しいと思うのですが、東京五輪に向けてテロ対策というのはどういうふうに強化していくおつもりでしょうか。
(大 臣)
 私もニューヨークで取材しておりましたことがございます。実際の爆発のあった地域は非常に多くの人が楽しみを求めて人が集まる地域であり、非常に卑劣なテロ行為だと認識しております。
ご指摘の通り、ローンウルフ型のテロ行為に関しては、わが国のみならず各国においても非常に警戒が難しい、また今後対処が求められるものだろうと承知しておりまして、一層の取組の強化が必要だと思っております。
まだ他の州で起きたものとの関係性等については、私たちも詳細は把握しておりませんけれども、私たちの立場としては、今後も緊密に関係の機関と連携して、テロ対策を更に強化していきたいと考えております。
(記 者)
 リオパラリンピックが閉会しまして日本選手団はメダル獲得数で過去最高の成績とする一方で、金メダルに関してはゼロという結果になりました。大臣として結果をどう受け止めているかということと、5年後に向けての強化という点で、どのようにお考えでしょうか。
(大 臣)
 選手の皆さま方に、まずは「本当にお疲れさまでした。おめでとうございます」と申し上げたいと思います。
メダルが前回のロンドン大会の16個を上回って24個ということで、すばらしい成績だったと思います。金メダルがとれなくて一番悔しかったのが選手の皆さまだと思いますから、JPCの会長もおっしゃっていましたが、もう早々にも次の4年後に向かっての強化体制をしっかりと検討して、今回の反省を生かしていただけるものと思っております。
もちろん、私どもも文部科学省と連携して、選手の強化はオリンピックもパラリンピックも同じようにできるように、これから努めていきたいと思っています。
(記 者)
 築地問題ですが、今後どのように対応されるおつもりでしょうか。
(大 臣)
 一義的にまず対応されるのは東京都であると思っております。東京都がこれから、これまでの経緯をどのように更に丁寧にご覧になって、また安全性を一方でどのように確認されるのかということもあろうかと思います。
私たちにとっては東京都と組織委員会が今後どのように議論して、パラリンピック、オリンピックに対して影響が出る部分の対応を考えていかれるかということも重要ですので、まずは東京都と組織委員会の取組をよく注意をして見させていただきたいと思います。
(記 者)
 リオのパラリンピックのことについてお伺いしたいんですけれども、先程、結果の話がありましたけれども、数でいくとロンドンというのは前回かなり悪くて、ただ、そのときはそれほど結果に対して世の中的にも関心があったかというとそうではないと思うんですが、やっぱりパラも結果というものが問われる時代というか、そういうふうなところにも関心がいく時代になってきたと思うんですけれども、大臣はどのように今回の結果を考えていらっしゃいますか。
(大 臣)
 何よりも今回、中継もあって大変多くの方がパラリンピックに注目をして、テレビ放送や報道に触れていただいたということには大きな意味があったと思います。報道各社の皆さま方に熱心にお取り組みいただいたということは、私たちにとっても大変ありがたいことです。
一方で注目が高まると、やはり皆さま競技としてご覧になるということですから、当然メダルの数が気になってくるわけです。実質的に競技として文部科学省に強化が移ってきたのが2014年ですから、4年間かけて本格的に選手を育てていく、メダル獲得に向けて強化をしていくというのは、実は東京大会が初めてのことになるわけです。今回のリオの反省をいかに生かしていくかというのは、重要な取組だと思っています。