平成28年8月24日
閣議後定例記者会見
1.質疑応答
(記 者) リオ閉幕後、初めての閣議ということで、今改めてリオオリンピックに対する所感と東京に向けた抱負をお聞かせいただきたいのと、もう一つ、安倍首相ともし何かお話ししたようなことがありましたらお聞かせ願えればと思います。
(大 臣) 今日は総理と特段お話をしておりませんけれども、大変にこやかな笑顔で入ってこられて、やはりリオに行かれて「いよいよ次は東京だ」ということで、ご自身が先頭に立ってオリンピックの成功を皆様にお約束するようなパフォーマンスを見せられ、非常に高揚しているような印象を受けました。私自身も、リオは決定してから様々な不安を指摘されている中であれだけのすばらしい大会の成功を収められたという印象でございます。旗を小池都知事に受け取っていただいて、いよいよ東京という思いで決意を新たにしております。
特に、私自身がリオに行かせていただいて、交通渋滞であったり、あるいはテロに対する警備体制であったり、また会場の簡素化といった点で、「これがもし東京だったらどうだっただろうか」ということを考えずにはいられない状況でありましたので、しっかりと自分の目で見たことを生かして、これから東京都、そして組織委員会と連携をして、早く実質的な対応について議論を進めていきたいと思っております。
(記 者) 今回、メダルラッシュだったわけなんですけれども、改めて、終わってから次の東京へ向けての金メダルの目標の数と、あとメダルの数の順位ですね、今回は6位だったわけなんですけれども、改めてお願いしたいのと、そのために国が何をすべきかということもあわせてお願いします。
(大 臣) 今回は、過去最高の数のメダルを獲得していただいて、金メダルも、ちょっと当初の想定とは違うかもしれませんけれども、期待する選手の皆さまもしっかり活躍して獲ってくださったので、大変うれしく拝見しました。それぞれに頑張った結果ですので、メダルの数もさることながら、私は例えば陸上の400メートルリレーの銀メダルは金メダル以上に価値のあるメダルだったと思いますし、そうしたメダルの色とは違う、また大切な私たちの次につながる記憶と、それから選手の努力、達成というものがあると思います。ただそれはそれとして、東京オリンピックはやはり私たちの国で行われるオリンピック競技大会になりますので、今回以上のメダルの獲得は是非目指していただきたいと思いますし、またそれに向けて強化のメニューは文部科学省が中心に進めるわけですけれども、是非とも世界6位といわず、5本の指の中に入っていくようなつもりで、3位という目標が一方でありますけれども、できる限り今回を上回るメダル数の獲得、また金メダルの獲得を目指して、また仕切り直してスタートが切れたらという思いでございます。
(記 者) グループインタビューのときには30個という数字を出されましたが、今回の数を受けて、更にそれを上げようとか、それを継続したいとか、そういうふうなことはありますか。
(大 臣) 30個というのは、一つの目標として前大臣から引き継いだものとして掲げさせていただきますけれども、またこれで新しいスタートを切るのだと思いますので、これからまた政府全体でどのように取り組んでいくかという議論の中で、目標を掲げていきたいと思います。
(記 者) リオパラリンピックについて伺いたいんですけれども、スポーツ仲裁裁判所が国家主導のドーピングを理由にロシア選手団の大会への参加を認めないとしたIPCの決定を支持する裁定を出したんですが、これによってロシア選手団の参加が厳しくなったと思うんですが、これについて大臣の受け止めをお聞かせいただきたいと思います。
(大 臣) まだプレスリリースが出ただけでありまして、報道を通じて、あるいはプレスリリースを通じて確認している点について申し上げますと、このたびのスポーツ仲裁裁判所の判断については、世界ドーピング防止機構がロシアによる組織的なドーピングがあったとする報告をしたことを受けてなされた国際パラリンピック委員会の決定に至るまでの手続に不備がなく、またロシアパラリンピック委員会側からこのIPCの決定の根拠を覆すだけの材料が提出されなかった、という内容でした。これは尊重すべきものと受け止めています。IOCとIPCと異なる判断が出たわけでございますが、詳細についてはまだ明らかにされておりませんので、しっかりその詳細を見て検証が必要だろうと思っております。
(記 者) もう1件、別件なんですが、今、国と東京都と組織委員会で役割分担の見直しがこのたび進められていると思うんですが、組織委員会の武藤事務総長が、これを年内にもまとめたいというような考えを現地で示されたんですが、これについて政府としてどのように対応していくのかお聞かせいただけますでしょうか。
(大 臣) 費用負担の問題については、まず組織委員会のほうでどのように検証され、またお考えを示されるのかというのをわれわれも知りたいと思っておりますので、年内ということでお示しになるのであれば、それは前向きに受け止めて、できる限り早くお示しいただければというふうに思います。
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