平成28年6月17日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言

おはようございます。
まず、私から報告を2件させていただきます。
まず一つ目は、本日10時から組織委員会、東京都、内閣官房が主催しますアクセシビリティ協議会が開催されます。間もなくです。東京大会の競技会場や、そのアクセス経路に適用するバリアフリーの基準など、東京2020アクセシビリティガイドラインの案が取りまとめられると聞いております。
国としましては、本ガイドラインに記載された内容の着実な実現に向け、組織委員会、東京都及び関係省庁とともに、各施設管理者への働きかけを行うとともに、引き続きユニバーサルデザイン2020関係府省等連絡会議において、大会を契機として、中央も含め本ガイドラインを踏まえたこれまでよりもレベルの高いバリアフリー化を推進すべく検討を進めてまいります。
もう一点は、今日午後2時からですが、JSC(日本スポーツ振興センター)の本部事務所におきまして、新国立競技場の模型を視察する予定であります。既に皆さまには連絡をしていると思いますが、この模型はリオデジャネイロに設置予定の東京2020ジャパンハウスで展示する予定であると聞いております。事務方からは大変すばらしいものができているという話を聞いておりますが、期待をして実物を見せていただきたいと思っております。
私からは以上であります。

2.質疑応答

(記 者)
まず、改めてになりますけれども、舛添都知事が21日の辞職を表明され、議会で了承されました。新国立競技場ですとか、あるいは競技会場の見直しですとか、そういう場面でその都度いろいろ協議をされてきたと思いますけれども、改めて辞職に関する所感をお願いします。
(大 臣)
去年6月の就任以来、組織委員会、東京都、そして国と三者がしっかり連携をとらなければならないということで、当然舛添知事とも緊密に事業推進に当たって連携をとってまいりました。そういう意味では、IOCの皆さま方も先日の会合でおっしゃっていましたが、大変しっかりとした仕事をしていただいたと思っております。ただ、こうした経緯を受けて、東京都、都議会、あるいは都民の皆さまの判断を受けて、都知事として、政治家として判断されたということでありますから、尊重したいと思っております。
(記 者)
今後の五輪準備に向けての影響というと、どのように見ていらっしゃいますか。
(大 臣)
知事が空白になるというのが全く影響ないということではなくて、やっぱりそれぞれの最終決断者がいないということは、事業推進に向けて何らかの影響があるんだろうと思いますが、その部分については、都議会はもちろん副知事を初めとして都の職員の皆さまにしっかり努力をしていただきたい。それを、組織委員会はもちろんでありますが、政府としてもしっかり支えていきたいと思っております。
(記 者)
話は全然変わりますけど、もう一件だけ。イチローが先日、最多安打を日米通算で更新ということになりましたけれども、そのあたりの御感想をお願いします。
(大 臣)
「すばらしいものだな」と、その一言に尽きます。たしか42歳かな。それだけの長い年月を、そして私はたまたまテレビで見る機会がありましたが、ただ単に打つだけでなくて、今でも盗塁や、あるいはすばらしいファインプレーを重ねていらっしゃいますし、打撃面だけでなくて一流選手として大リーグで堂々と活躍しているという意味では、我々日本人にとりまして誇りであると思っております。そうした本人のたゆまない努力に対して敬意を表しますし、是非メジャー3,000本安打を1日も早く達成していただきたいと思っております。また、こうしたことによって、2020年の東京オリンピック・パラリンピックにおいて野球とソフト、とりわけ野球が開催種目となる機運がなお一層高まっていただければありがたいと思っております。
(記 者)
舛添知事の関連ですが、この後、オリンピックの期間中に新しい知事を選ぶというような動きになってくるかと思うんですが、そこに関してのフラッグハンドオーバーのセレモニーなどを控えていますし、その点での知事がいないということへの影響というところと、あと今後またオリンピックの準備、組織委員会と国と三者で進めていくことになると思うんですが、そういう意味で、新しい知事に求められる資質といいますか、どんな方になってほしいというのがあれば。
(大 臣)
新しい知事の仕事は必ずしもオリンピック・パラリンピックだけではありませんから、まず何よりも都民の皆さんに信頼されて、そして世界でも有数の都市であります東京都がしっかりとした評価をされる、そして今後の東京都の発展にしっかりと貢献できる政治家に是非なっていただきたいと思います。こうして2代続けて途中で退任ということでありますから、何よりも都民の皆さまに信頼され、そして評価される方になっていただきたいと思っております。
オリンピック・パラリンピックについて言えば、当然2020年を間近に控えて、何よりも開催都市は東京都であり、東京都が中心となってこれまでもやってきたわけでありますので、そういう意味でも、この大会の成功に熱意を持って努力をしていただける方になっていただければありがたいと思っております。組織委員会と国とともに力を合わせて頑張っていただけるような方に是非就任していただきたいと思っております。