平成28年5月10日
閣議後定例記者会見
1.冒頭発言
おはようございます。
すみません、ちょっと宣伝カーに乗っていましたので、声の調子が悪く恐縮でございます。
まず、私からはリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの出場選手が新たに決定・内定されましたのでご報告します。数多くの方々が頑張って決定・内定されましたので、今日は種目だけ申し上げますが、オリンピックのバドミントンにおいて、男子4名、女子5名の選手が日本代表に内定されました。それからオリンピックの卓球においても、男子3名、女子3名が日本代表に内定されました。
また、オリンピックの体操の加藤選手あるいはオリンピックの柔道の原沢選手、オリンピックのトライアスロンの田山選手、また、パラリンピックの柔道も、廣瀬選手など男子5名、女子1名等々が内定されました。
8月の開会に向けてあと3か月であります。これからも選手それぞれ内定・決定すると思いますが、全力を出し切ってすばらしい活躍をされるように期待しております。
私からは以上であります。
2.質疑応答
(記 者) 幹事社から1問、冒頭お伺いします。東京五輪の施設整備について、仮設の施設の整備費が当初の予定の4倍になっているとして、当初の見込みの甘さが指摘されているんですけれども、この問題について政府として把握している事実関係と今後の費用負担の協議の見通しについてお願いします。
(大 臣) まず3,000億という数字については、報道では聞いておりますが、私は承知しておりません。組織委員会が今精査されているということ、それから仮設について、有明体操競技場に関しては東京都がこの前の議会で、これからある程度の期間使用することから東京都が費用を負担することとしたと聞いておりますが、その他の施設について負担する等々については、まだ聞いておりません。少なくとも今、8月ないしリオ大会の前後に向けて精査をしているということですから、それを聞いてからの判断だと思っております。
(記 者) ゴールデンウイークを挟んで、少しもう前の話になってしまうんですけれども、元巨人の笠原選手及びその胴元とされる人物が賭博の関係で逮捕されましたけれども、その所感及び五輪の追加競技に関する影響というものをどのように御覧になっているでしょうか。
(大 臣) まず、大変遺憾であります。多くの国民の皆さま、とりわけ青少年の皆さまが希望あるいは憧れを抱いてきた野球選手がそのような違法な行為をされたということについては、残念でありますし、猛省を促したいと思っております。球団あるいは機構についても、そのような問題について対応をしっかりしていただいていると思いますが、なおプロ野球界全体として、そのような問題についての取組をしっかりしていただきたいと思っております。
オリンピック種目についてどうかという話でございましたが、これはIOCと組織委員会との間でこれまでいろいろな協議をし、たしか6月のIOCの理事会にパッケージで提案されるということを報道等で聞いております。またいろいろな問題や大リーグの選手は出られないのではないかといったことについての報道がされておりますが、是非日本としては野球・ソフトボールの開催をしていただきたいと熱望しております。
(記 者) 大臣、すみません、もう一点だけ。先だってのスノーボード選手の大麻問題について、大臣は協会の対応について疑問を呈されて、一度その事情を聞いてみたいという趣旨の話をされたと思うんですけれども、その後協会から何かそれに関する説明を受けるような機会というのはございましたか。
(大 臣) まず、先週2日にスキー連盟の役員の方からとりあえずの状況を、私と馳大臣と一緒にお伺いしました。ただ、時間が短かったものですから、改めて状況等についてお話しいただきたいということを申し上げましたら、昨日スキー連盟の会長他役員の方がおいでになり、状況についての報告、自分たちの対応についての反省点、そして今後の取組について御報告いただきました。
一番は「早い段階でそのような疑念があった」ということです。そして「一部選手が使用を認めた段階でしっかり対応をすべきだった」、また「報告をしっかりすべきだったということについて反省をしているので、協会としてこの問題についてしっかりと、今後は責任体制や組織体制も含めて整備をしていきます」とのことでした。
それから、もう一つは検査のあり方についてです。今のJADAの仕組みだと、競技の内だと対応できるのですが、競技外については対応できないといった問題点があって、検査できる組織を探すことになかなか時間がかかったという話がありましたので、JADAには、これはいろいろな組織上の問題があるかと思いますが、そのようなことも含めてもう少しJADAの活動範囲を広げて、そのような問題に即対応できるような仕組みができないかどうか検討していただきたい。この所管は文科大臣でありますから、文科大臣に対応を是非検討していただくようにお願いしたいと思っています。
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