平成28年4月12日
閣議後定例記者会見
1.冒頭発言
おはようございます。
私からは、毎回のことでありますが、リオデジャネイロ大会が近づいてきて、新たに競泳において代表の選手が内定いたしました。7日間の日本選手権を終えて、34名の方が内定をしたということであります。前回より人数も多く、それだけ記録もすばらしいものですから、必ずやリオデジャネイロで前回のロンドンを上回る活躍をしてくれるものと期待しております。ちなみに、小関也朱篤選手は私の地元出身でありますから、その意味でも大変うれしい思いです。是非金メダルを獲っていただきたいと思っております。
私からは以上です。
2.質疑応答
(記 者) 幹事から代表質問させていただきます。まず、先週金曜日にエンブレムの最終候補4作品が公表されましたが、それを見ての感想をお願いします。
(大 臣) なかなかさわやかだったり、またロジカルといいますか、日本の伝統を受け継いだり、日本の文化を受け継いだり、それぞれのセンスがあってすばらしい作品だなと思っています。世論の反応もそれぞれ分かれていますが、おおむね好評でありますし、必ずやいいデザインが選考されると思っております。ちなみに、昨日の午後6時までに組織委員会のサイトに32,413件の意見と、それから84通のはがきが届いているということです。はがきは時間がかかると思いますが、そのような結果が来ているということですから、国民の皆さまも期待と関心を持って見てくれているのだろうと思っております。
(記 者) 同じくエンブレム関連なんですけれども、これまでずっと透明性を大事にしてやってきましたけれども、今回4作品のうち、敗者復活の作品というのが急に出てきて、ちょっと透明性に欠けるかなと思われる部分があるんですけれども、その選考方法について大臣の受止めをお願いします。
(大 臣) 私は後で聞いたんですが、ただ、どなたか特定の人が一つ追加したということではなくて、最初の4作品、そして補欠の4作品と同じように21名の委員が投票して選考されたということでありますから、途中で報道がなかったという点はありますが、しっかりと公平性・透明性は保たれたのではないかと思っております。
(記 者) それと、違法カジノ関連なんですけれども、バドミントン協会が行った無期限登録抹消と無期限出場停止という処分についての受止めをお願いします。
(大 臣) NTT東日本とバドミントン協会がそれぞれ処分を行いました。JOC等と協議をいろいろされたと思いますが、そうした処分については尊重したいと思っております。そして同時に、スポーツ庁長官に報告があったということでありますが、各競技団体、各選手とも国民の皆さまの期待が大変高く、なおかつ青少年にとっては憧れのスターです。それぞれの期待を背負って選手として活躍し、オリンピックを目指しているわけですから、そうした国民の皆さまの期待に裏切らないように、これからも切磋琢磨して努力をしていただきたいと思います。また同時に、そうした事件についてはきちんと調査をして、各競技団体ともしっかりやっていただきたいと思っております。
特に桃田選手については、世界ランキング2位ということ、そしてまた、リオデジャネイロの大会では場合によっては金メダルも期待されたということも聞いております。しかし、そうした国民の皆さまの期待を裏切ってそのような行動をされたわけですから、これから改めて社会人としてしっかり皆さまに評価されるような、国民の皆さまのモデルになるような活動を是非していただきたいと思っております。
(記 者) 最後の質問の関連で。言及のあった桃田選手は、処分が田児選手に比べるとやや軽度で、場合によっては2020年の東京大会への出場の可能性が残された形になっています。評価は分かれるかもしれませんけれども、大臣はその判断についてどう受け止めておられるか、もし感想があればお願いします。
(大 臣) 2人の内容の差を踏まえて、そのような判断の差が出てきたのだと思っております。御指摘のような2020年どうこうということについては、今はそのような議論をするときではなくて、まずは本人がこうした軽率な行動によって国民の皆さまの期待を裏切ったということに対して反省をし、改めて社会人として国民の皆さまに信頼される活動をして、それについてまた本人のこれからを見て皆さまがいろいろな判断をされるんだろうと思います。まずは今、2020年どうこうではなくて、しっかりと反省し、社会人として評価される活動をしていただきたいと思います。
(記 者) 同じ五輪の関係で。北島選手が先般引退を表明されました。これまでの活動に対する大臣の受止めと、2020年の東京五輪に向けて、何か役割を担ってくれるのではないかという期待もあるかと思いますが、そのあたりいかがでしょう。
(大 臣) 本当にさわやかな引退会見でありました。100m準決勝では標準記録にも達していたわけですから、そのような意味ではもしかしたら悔しい思いもあったかもしれません。しかし、私は日本水泳連盟の選考基準というのは本当にシンプルで、誰が異存を申し上げるまでもない、誰にでも理解できるきっちりとした選考だと思っておりますし、北島さんとしてもすっきりとした形で選手生命を終えられたのだろうと思っております。
しかし、オリンピック2大会連続2種目制覇という成果は大変すばらしいものでありますし、そして、今回も最後まで若い選手のモデルとなって、特に小関選手なんかはずっと北島さんを追いかけてきたそうですし、そのようなモデルとして活躍された北島さんの選手としてのこれまでの活動に、大変敬意を表しております。
同時に、今後とも若い選手のモデルとなり、また指導者として、しっかりと日本水泳界のために頑張っていただきたいと思っております。
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