平成27年10月13日


閣議後定例記者会見



1.冒頭発言

おはようございます。よろしくどうぞお願いいたします。  まず、私のほうからは、今朝、IOCプロジェクトレビューに出席し、コーツ調整委員会委員長やギラディ副委員長にお会いいたしました。私から8月28日に関係閣僚会議において策定しました新整備計画の内容や、今後のJSCにおける整備プロセスについて説明させていただき、御理解をいただきました。  これからもIOCや組織委員会ともしっかり連携しつつ、新国立競技場の整備を着実に進めてまいります。
2つ目ですが、オリ・パラ特措法に基づく基本方針の策定に向けた取組の一環として、今日も新宿駅あるいは新国立競技場の視察に参りますが、16日、羽田空港において主にCIQなどの出入国管理、そして2つ目はセキュリティ、3つ目は利用者本位のユニバーサルデザイン、多言語対応の状況を視察いたします。  特にユニバーサルデザインにおきましては、設計段階から有識者や多様な障害者からの意見を取り入れ、運用後も検証と利用者からの意見聴取を重ね、日々、改善に取り組んでいると伺っておりますし、トイレ等のハード面だけではなくて、設備等ソフト面の先進的な取組をしっかりと視察してまいりたいと思っております。  資料をお配りいたしますので、詳細は事務方に問合せをいただきたいと思います。
3つ目として、今回のラグビーワールドカップにおきまして、日本チーム、さくらジャパンが大変な好成績を上げることができました。3勝1敗という、これまでにない大活躍でありましたし、これで2019年の、つまりベスト8にいけないのは大変残念でありましたが、2019年のラグビーワールドカップに向けて、大きな弾みがついたものと思っております。  ラグビー協会、組織委員会関係者の皆様はもちろんでございますが、エディーヘッドコーチ、そして選手の皆さんの大変な御活躍に心から敬意を表する次第であります。 以上です。

2.質疑応答

(記者)
最初にあったプロジェクトレビューの関係で、コーツ委員長と話をされたということなのですけれども、新国立の完成時期については、どういうふうな御説明をされているという状況になっていますか。
(大臣)
これは、過般、安倍総理大臣もバッハ会長に直接お話をされましたが、2020年1月を努力目標として、IOCの御要望に添えるような提案が集まることを期待しております。そういうようなことを申し上げさせていただきました。
(記者)
それに対してはどういうふうな。
(大臣)
御努力に感謝したいと。
(記者)
また追加種目について、今日、コーツ委員長、マスコミへの冒頭の挨拶でも非常に歓迎するという声があったのですけれども、大臣のほうから例えば被災地復興に向けて被災地の開催などについて言及、お話をされたことはあったのでしょうか。
(大臣)
いえ、今日はしておりません。今日は、新国立競技場について御説明いただきたいということでありましたら、その分だけお話をさせていただきました。
(記者)
大臣のほうからも、ラグビーのワールドカップの健闘という話がありましたけれども、19年というのは東京オリンピックにつながるすごく大事な年にもなるのですが、オリンピックの気運の盛り上げに向けて、この19年のワールドカップというのをどういうふうにしていけば、更に20年につながっていくというふうに大臣、お考えでしょうか。
(大臣)
そうですね。今日もこうしてラグビーのネクタイをしてきておりますが、なかなか世界の壁が厚くて、これまで1勝しかできていなかった。願わくはベスト8というふうな思いではいましたが、現実はなかなか厳しい、試合の前はそういう思いでおりました。
ただこの試合といいますか、このワールドカップでは日本チームの活躍がないと、なかなか2019年の日本の大会の盛り上げは難しいなと、実は、内心案じておりましたが、そして初戦の南アフリカとの試合、世界のラグビー界においても、歴史的な快挙と報道等でされておりますし、その後のサモアとの試合、そして最終戦のアメリカとの試合、若干モチベーションが下がるのではないかと心配しておりましたが、見事な試合をし、3勝1敗という本当に我々にとりまして、特に私はラグビーをやっておりましたから、まさに歓喜の極みでありますし、そうした試合をしてくれました。
そういう意味では、多くの皆さん方から御期待をいただいておりますし、なお一層、ラグビー協会、あるいはラグビー関係者の皆さんが力を合わせて、そして2019年の大会を最大に盛り上げていただいておりますし、もちろんその前に来年の8月のリオデジャネイロのオリンピックでは7人制ではありますが、ラグビーが新しい種目として加わりますから、これにもしっかりとした成績を挙げていただきたいと思っていますが、どちらにしてもそういうことを通じて、その勢いを2020年のオリ・パラ大会につなげていきたいと思っております。
(記者)
先ほど新国立競技場整備計画について、コーツ委員長にお話しされたという話がありましたけれども、大臣のほうから謝罪等、何かこの一連の経緯についてお話をされて、それについては、反応はどうだったのかその辺を教えてください。
(大臣)
いえ、特段謝罪ということではなくて、これまでの経緯についてお話をさせていただきました。実は8月25日にコーツ委員長にお会いしたときに、大変御迷惑をおかけしておりますと、そういうことは既に申し上げてありますので、今回は、むしろこういう経緯を踏まえてしっかりと対応して、国民の皆さんに喜ばれる施設を造る。同時にIOCの皆さん、コーツ委員長はじめ皆さん方に十分御期待いただける施設を造るというふうな観点から、そうした話をさせていただきました。
(記者)
今日の朝の会合なのですが、念のために同席者というか、どのような、こちら側の同席者は。
(大臣)
こちらは、組織委員会から森会長、そして武藤総長、また河野副会長、竹田副会長、あと関係者の皆さん、それから政府側からは私とそれから馳文科大臣、そして鈴木スポーツ庁長官が出席いたしました。それからJSCの大東理事長にも御出席いただいております。
(記者)
関連ですが、確認ですが、この出席者の中でも説明されたのは大臣からということなのでしょうか。
(大臣)
ずっといろいろなレビューがありますから、今日の朝の会合については、私から説明を申し上げました。
(記者)
それともう1点。完成時期に関して、総理が説明されている1月を努力目標に提案をかけているという、そのラインについては、コーツさんも同じ認識をされたというふうに大臣としては受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(大臣)
最初にコーツさんから、総理がIOC会長にそういう話をされたことに対して歓迎の話がございましたし、それを受けて、私も同じような話をし、更にコーツさんからもそのような表現をいただいております。