平成27年9月8日


閣議後定例記者会見

1.冒頭発言
おはようございます。  私から、まずバスケットボールによる女子代表のリオ五輪出場につきまして、先日行われたリオデジャネイロ五輪予選兼アジア選手権にて、バスケットボール女子日本代表が見事に優勝し、団体球技の第1号として、3大会ぶりとなるリオ大会への出場を決めました。  直前まで、国際大会への出場停止という制裁がありましたが、今回の出場権獲得は、リオ大会にとどまらず、2020年の東京大会に向けて大きなはずみがつく一歩でありますし、心からお祝い申し上げますし、出場者皆さんにも、努力には感謝申し上げます。是非リオ大会で、メダル獲得になお一層頑張っていただきたいと同時に、他の競技種目につきましても、厳しい予選を勝ち抜いてリオ大会、そしてまた更なる東京大会での活躍に全力を出し切っていただきたいと思います。  もう1点ですが、本日、新国立競技場の整備の財源を検討するため、国及び東京都から成る財源検討ワーキングチームを発足させました。メンバーについてはお配りしておりますので、御覧いただきますが、国そして東京都の関係幹部から構成されます。新整備計画に基づきまして、ワーキングチームでの実務的な検討を踏まえ、関係閣僚会議にて早期に結論を得ることとしております。  私からは以上であります。

2.質疑応答
(記者)
まず今、御説明がありましたワーキングチームの関係なんですけれども、スケジューリングといいますか、どの程度の頻度で回を重ねていって、早期というふうにおっしゃいましたけれども、どのあたりをめどに結論を出されるのかということと、あと非公開とされる内容ですけれども、これが一体どういったものなのかということと、あと非公開にされる理由についてお伺いします。
(大臣)
まず内容等につきましては、これから具体的な日程等を決めてまいりますので、その中でどういう頻度等も含めて詰めていきたいと思っております。また、いつまでということにつきましては、これも両方で議論して、その上で決定いたしますが、早期に決めていきたいと思っております。
それから、非公開というのは、実務的な議論でありますから、いわゆる実務者同士の議論ですので、闊達な意見を言っていただくためにも非公開とし、最終的に関係閣僚会議で決定いたしますから、そのときに議事録は公開したいと思っております。
(記者)
もうすぐ招致決定から2年が経ちます。これまで、新国立問題とかエンブレムの問題とか、必ずしも順調とは言えなくて、少なからずイメージダウンなどもあったと思うのですが、大臣、これまでの2年間を振り返っていただいて、ここまでの歩みに対する評価と今後の展望といいますか、御意欲といったものをお伺いしたいのです。
(大臣)
そうですね。9月7日でしたよね。ですからもう2年過ぎたわけでありますが、それぞれ皆さん方が大変な努力をされて、今日に至っていると思います。 どんな仕事でもそうですが、必ずしも全て順調にいくとは限らないわけですし、その途中、その途中、いろいろな問題点が発生するかと思いますが、まさに国民最大のイベントでありますし、みんなが力を合わせて、今日まで取り組んでいただきましたし、これからもそうだと思っていますので、必ずやすばらしい大会ができるものと確信しております。
(記者)
エンブレムの問題ですけれども、昨日JOCの理事会で選定取消しの決定が、組織委員会の理事会で諮られていないことに対する批判が出ているのですけれども、その過程に関する、プロセスに関する大臣の考え方、御見解といいますか。どのような問題点を指摘なされるか、御見解を伺いたいと思います。
(大臣)
組織委員会からは、エンブレムの選定手続きについてはあらかじめ理事会に報告するとともに、今回の取下げについては、9月1日付で理事、監事等に報告したと聞いております。いずれにせよ、組織委員会の内部の手続きによるものでありますから、是非、組織委員会にお尋ねいただきたいと思っております。
(記者)
最後に、自民党の総裁に安倍晋三氏が再選されましたけれども、それに対する御所感をいただければと思います。
(大臣)
安倍総裁の無投票当選が決定したわけでありますから、私も含め党員一丸となって、この難局に向かっていきたいと思っております。しっかりとお支えさせていただきたいと思っております。
(記者)
ワーキングチームの関係でお尋ねがあるのですが、時期の話、まだこれからというお話でしたけれども、今、決まっているのは総工費の上限なので、実際幾らになるかというのは来年の契約を見てみないと分からない部分だと思いますが、その負担の在り方を来年の正式な施工契約ができるまでに、ある程度大枠を決めるのか。それともそこの段階を経た上で、正式なものとして決めるのか、イメージとしてはどういう考え方なのでしょうか。
(大臣)
基本的に契約をするときには、こういう上限で、これだけの値段ですということで契約するわけですから、少なくともこの財源が確保されていなければ契約できないと私も認識しておりますので、もちろんその過程、いろいろな折衝はありますから、100%どういうふうになるか、今の段階で見通しできませんが、少なくともそれまでには対応しなければならないだろうと思っております。
(記者)
今年の政府予算は、まだ概算段階では数字は入っていないはずですけれども、年末の予算案を作る段階で、大枠はこうですというイメージが出来上がった上で来年度、今度の要求をする形になるのでしょうか。それともその段階までに必ずしも結論が出ていなければいけないというものでもないのでしょうか。
(大臣)
できるだけ全体の方向性は決めていきたいと思っております。
(記者)
党総裁選に絡んでなのですが、出馬を検討されてきた野田聖子さんが9月1日に開催した政治資金パーティーに大臣がお越しになって、壇上で御挨拶されていました。この理由についてお尋ねしたいのですが。
(大臣)
野田聖子さんとは当選同期でもありますし、またスポーツ議員連盟の中のパラリンピック推進のためのワーキングチーム、この座長を務めていただいております。私もオリとパラと一体だという中で、野田先生に大変御努力いただいておりますので、政治家として頑張っていただきたい、そういうことで出席させていただきました。
(記者)
関連で、今回、無投票で再選になりましたが、党内には恐らく選挙をしたほうがいいのではないかという声もあったと思うのですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。
(大臣)
いろいろ議論があったかと思いますが、結果的に無投票となったわけですから、あとは皆さん一丸となって、結束して、この難局に立ち向かっていくべきと思っております。