平成27年9月29日


閣議後定例記者会見

1.冒頭発言
 おはようございます。
 まず、私のほうからは、被災地を含めた地方における追加種目の開催要望についてお話をさせていただきます。
 一つは、昨日、組織委員会において追加種目としてIOCに提案する5競技、18種目が決まりました。これら追加種目の実施が正式に決定するのはあくまでも来年のリオで開かれるIOC総会でありますが、組織委員会としての提案種目の決定を踏まえて、今後は開催を念頭に試合会場の検討などが具体的に進められることと思います。 そこで、私としましては、これまでも東京大会を復興五輪、あるいは日本全体でのオリンピック、そういうふうな位置づけで考えておりましたので、可能な種目については被災地を含めた地方で開催していただきたいと考えておりました。 そこで、組織委員会としての決定が行われましたこの機会を捉え、本日夕方、4時半に組織委員会の森会長を訪問させていただいて、被災地を含めた地方での開催を検討してほしいということを直接お願いしたいと考えております。
 2点目は、ホストシティ・タウン構想に関する関係府省庁連絡会議についてですが、大会の開催効果を東京に止めず、全国に広げていくための取組であります。明日、30日に、ホストシティ・タウン構想に関する関係府省庁連絡会議、これは私が議長を務めておりますが、この第2回を官邸で開催いたします。ホストシティ・タウン構想は、皆さん御案内のとおり、2020年のオリンピック・パラリンピックの機会に事前キャンプの誘致、大会に出場する選手との交流を通じて、次世代の育成や共生社会の実現、さらには国際化の促進、地域活性化に取り組む地域をさらに増やしていく取組であります。これにより、大会の開催効果を全国津々浦々に拡大していき、地方財政措置による支援などの方向性を決定して、この夏の全国の知事会においても説明をしてまいりました。 今回の会議を通じて、推進のための要項を定めるとともに、各府省庁の関連事業や今後のスケジュール等について、政府内はもとより、地方との情報共有を進め、構想を本格的に盛り上げてまいります。
 私からは以上でございます。
2.質疑応答
(記者)
 1問だけお聞きしたいと思います。先ほど、大臣からも追加種目のお話がありましたが、5競技18種目について、この結果に関して、率直な御感想をお願いいたします。
(大臣)
 いろいろ皆さん方、努力されて、そして何よりも公平な、そして丁寧な議論の上で、透明化を図って選考していただきたいとお願いした中で、一つは日本での機運を高めるそんな種目。また、若者へのアピールを訴える種目等を勘案して、その上で総合的な評価のもとで決定されたと聞いておりますので、結果的には大変妥当な判断ではないかと思っております。これを最終的にIOCに提出して、そして来年夏には決定されるわけですから、これからそうしたIOCとのいろいろな形で日本の良さ、日本の考え方をしっかり丁寧に説明していただきたいと思っております。
(記者)
 予選の地方での開催なんですが、大臣、以前、福島で野球の予選に関して、野球を念頭にした予選の開催希望をおっしゃっていたと思いますが、具体的にどこでどういうものを開催したいというイメージみたいなものはあるのでしょうか。
(大臣)
 これは組織委員会が決定されるわけですから、私からどこの場所でどうということはございませんが、ただ、前に福島県の内堀知事にお招きをいただいて、いろいろな話をしましたときに、例えばサッカーの予選は宮城県の仙台市でやりますよ。そして、2019年のラグビーワールドカップは同じ被災地の釜石市でやりますと。是非、福島県内でもそうしたことが可能であればという話を伺いましたので、もし予選として地方開催が可能であれば、野球、ソフト含めて、是非要望をさせていただきたいなと思っております。そこだけではなくて、日本全体がオリンピックという世界的なイベントを共有するという意味から、これも可能な範囲ということでありますが、種目をその他の地域でも予選が開催できるようになれば、多くの地域、県で予選会が開催できる、なおさら日本オリンピック、パラリンピックになるのかなと、そういう思いも含めて、今日はお願いにまいりたいと思っております。
(記者)
 開催地が広がることと、競技が増えることによって、それに伴ってコストが増えることへの懸念も指摘されていると思いますが、その点はどうでしょうか。
(大臣)
 具体的にそれをやったときに、どの程度の費用がかかるかというのは、最終的に来年の夏までに最終的な場所が開催されるわけですから、そうした点、会場を広げた場合のコスト、ドーピングとか、コントロールしなければなりませんから、あるいはそうした会場の整備が必要なところ、そんなところを含めてトータルして、プラスマイナスを考えて決定されると思っています。

(以    上)