平成27年8月4日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
まず、私からは、インターネットによる意識調査の実施について御報告を申し上げます。  今般の新国立競技場の整備計画再検討に当たりまして、広く国民の皆様の声を聞くため、首相官邸ホームページでの御意見募集、これはこれまでやっておりましたが、これに加え、本日12時よりインターネットによる意識調査を実施させていただきます。具体的には、ポータルサイトのヤフーニュース意識調査を活用し、政府から設問を提供して、一つは、コスト抑制のために何をすべきか、二つ目は、魅力あるスタジアムにするためには何が必要かのこの2点について御意見の募集をさせていただきます。多くの国民の皆様に調査に御参加いただくことを期待しております。  なお、首相官邸ホームページには、競技場整備計画再検討推進のページを開設し、私が先週より行ってきたアスリート等へのヒアリングの模様を順次掲載予定です。こちらもぜひ参考にしていただければと思います。  以上であります。皆さんからあれば、よろしくどうぞお願いします。

2.質疑応答
(記者)
今お話がありましたインターネット調査の件ですが、細かい話なんですけれども、これ、選択肢はそれぞれ1問につき一つになるんですか。
(事務方)
選択肢は一つ選ぶということです。2問ありますので、それぞれ一つずつ選ぶ。
(記者)
これ、多分、複数回答を1人の人ができますか。
(事務方)
一つのパソコンだとかそういう機器で1回しか回答ができないそうです。
(記者)
一つの機器で1回ということ。
(事務方)
はい。
(記者)
わかりました。
大臣、この結果自体は、策定作業が今進んでいますけれども、どのように反映させるお考えかということをお聞きしたいんですが。
(大臣)
これはインターネットの調査、それから先ほどありました、今やっている官邸での意見募集、さらに、皆様には公開をしていますが、公開といいますかお知らせしておりますが、アスリートと、あるいは建築家あるいはマスコミ等皆さん方のいろいろな御意見を踏まえて、最終的に総合的に判断したいと思っております。
(記者)
閣僚のお一人としてお伺いいたします。礒崎総理補佐官の法的安定性をめぐる発言の問題ですけれども、昨日、御本人が国会のほうで陳謝をされました。野党は、一方でまだ謝罪を求める意向を続けていますけれども、閣僚のお一人として、礒崎補佐官に辞任の必要があるか、どういう責任の取り方が妥当かという所見があればお伺いしたいと思います。
(大臣)
その件につきましては、私の立場からコメントすることについては差し控えさせていただきます。
(記者)
昨日、山口さんとのやりとりの中で、大臣、新国立のことでヒアリングを通じていろいろ悩みが出ておられる、悩みが深くなっておられるということをおっしゃったように聞きましたけれども、そのあたり、ヒアリングを続けられて大臣の考えで変わった点ですとか、その悩みの根っこにあるものは何かというのを教えていただきたいんですけれども。
(大臣)
悩みが深くなったというか、本当に多様な意見があるなと。それぞれの立場、特にアスリートはアスリートの立場でありますし、またデザイナーからすれば、日本の建造物の価値とかそういう考えもありますし、私の及びも知らないその道の専門家の意見というのは大変造詣も深く大事にすべきものだなと。それを聞けば聞くほど、なおさらこの整理は難しいんだろうなと思っております。ただ、そうは言いながらも、最終的に決断をしなきゃなりませんから、これからも引き続きそうした皆さん方の御意見をより多く聞いた上で、いろいろ悩みながらも最終的には決断をしていきたいと思っております。
(記者)
ベルギーからJOCのほうに手紙が来て、組織委員会のほうにという話ですけれども、それを受けての所感をお願いします。 (大臣)
前に申し上げましたように、このエンブレムにつきましては、組織委員会からIOCの通常手続を踏まえ、発表前に、IOCとともに国内外における商標調査を経た上で決定したものであり、問題はないと考えている。そしてまた、1日のIOCの総会でも、コーツ副会長が、IOCと大会組織委員会で商標調査した上での決定であり、問題ないとの認識を示していらっしゃいます。ただ、こうした問題、知見に関することでありますから、具体的にコメントすることについては差し控えますが、必要に応じて組織委員会において適切に対応いただくものと考えております。
(記者)
19年のラグビーワールドカップの会場なんですけれども、最近、ラパセさんが横浜国際のことも言いますけれども、現在、大臣が知っている新しい会場候補といいますか、そのあたりの事情というのはどのあたりまで大臣は。
(大臣)
組織委員会の事務総長がクアラルンプールに行ってラパセ会長ほかお会いをしていろいろな話をしてきたということについては、報道等で聞いております。ただ、開会式あるいは3位決定戦あるいは準決勝、決勝をどこでやるかということについて、まだワールドラグビーと調整がついたということではないと認識しておりますし、今年の秋あるいは暮れぐらいまでの間に最終的に調整はつくのではないかと、そんなことを承っております。
(記者)
今、ヒアリングをいろいろされている中で、最終的には秋口にまとめる方向だと思うんですけれども、方向性として、大体こんなものにしたいなというのをまとめるのはいつごろかというのは。
(大臣)
それは最終的に皆さんの意見を総合的に判断して、最後に決断をしなきゃならないと思っています。
(記者)
もう一点なんですけど、インターネット調査で、専門家ではない国民の意見としてどのようなものが聞きたいなとか、期待するところというのはありますか。
(大臣)
いや、むしろ予断をなく話を聞かせていただきたいと思っております。