平成27年7月28日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
どうも、おはようございます。  まず、私のほうからは、ホストシティ・タウン構想の推進についてお話しを申し上げます。ホストシティ・タウン構想は、昨年の骨太の方針において推進することとされており、具体化に向けた検討を行なってきましたが、今般、その方向性が固まりましたので、御報告を申し上げます。  この大会開催を契機に地域に来訪する方々、具体的には大会や事前合宿に参加する選手・スタッフなど、二つ目は在京大使館員など大会参加国・地域の関係者、三つ目は、日本人オリンピアン・パラリンピアンとの交流を通じ、スポーツの振興、教育・文化の向上及び共生社会の実現を図ろうとする自治体をホストシティ・タウンとして位置づけ、国として積極的に支援することとしています。ホストシティ・タウンとなった自治体に対しては、特別交付税などによる支援を実施し、事前合宿の誘致、運営費用や選手と住民との交流費用などを措置いたします。このほか、関係府省庁による各種財政措置、人材派遣、情報提供を通じた支援についても、現在取りまとめている最中です。  なお、以上の内容については、明日、岡山で開催される全国知事会において説明を行い、全国の自治体に対し、この構想への協力を求める予定です。私は、今回の大会を、東京オリンピック・パラリンピックだけではなくて、日本オリンピック・パラリンピックに位置づけたいと考えており、開催効果を全国津々浦々まで波及させるべく、引き続き関係省庁と連携して取組を進めてまいります。  詳細については後ほど事務方より説明させていただきます。  私からは、この点だけ報告をさせていただきます。

2.質疑応答
(記者)
新国立(競技場)の関係なんですが、先日来、幾つかの報道で、今後の新たにつくる整備計画に関して、開閉式の、いわゆるフィールド部分を覆う屋根について、設置は見送る方向であるとか、あるいは設置の断念を決めたとかという報道があるんですが、事実関係をお願いします。
(大臣)
全く承知しておりません。現在、閣僚会議において、秋口に新たな整備計画を策定すべく検討を進めているところでありますから、その中で、いろんな皆さん方、アスリートほかいろんな皆さん方から意見を聞いて、この開閉式案についての議論をされるかなと思いますから、それを基づいて、皆さんの意見を聞いて最終的に決めるということで、現時点で何かを決定したということはありません。
(記者)
もう1点、関連で。今お話ありましたが、今後の意見の聞き方なんですが、アスリートあるいは国民の声という大臣お話をされていますが、これをどのように聞いていくか。具体像が固まってきたのであれば、ちょっと御詳細をお示しいただきたいのと、あともう一つ、多分、例えば今後ですが、屋根をつけてほしいとか、あるいはワールドカップができるように、サッカーの場合なんかは8万常設にしてほしいとか、多分いろんな要望はいろんな形で出ると思うんですけれども、かなり、言い方によっては陳情合戦みたいになるのかなという気もするんですが、それをどうやってさばいていくのか。そこの考え方をちょっとお示しいただきたいんですが。
(大臣)
まだ、アスリートの皆さん、有識者の皆さんから、いつ、どのような形ということが詰まったわけではありません。ただ、そんな時間ないわけですから、できるだけ早急に行いたいと思っております。その上で、多種多様な意見があると思います。それをまず皆さん方から丁寧に聞いて、そして最終的に、その中から私が判断をしていくというふうなことになると思います。
(記者)
暑い日が続いて、ちょうど5年後に大会真っ最中ですから、暑さ対策ですね。進捗状況は何かあれば教えてください。
(大臣)
例えば道路とか、それから、中にはカプセルを飲むと人間の体内の熱が分かるとか、いろんな技術開発を皆さんにしていただいております。ですから、まだ政府の中で、この暑さ対策のチームを組んで、今検討しておりますが、今日の段階で具体的に一つ一つこうだということまでは至っておりません。ただ、それぞれの分野でしっかりと、この対策をチーム組んでやっていただいております。
(記者)
新国立(競技場)の、今検証について第三者機関を設立すると、その予算も遠藤大臣が、それ、相談しているとおっしゃっていましたけれども、その設立に向けての人選を含めた進捗状況についてお伺いしたいと思います。
(大臣)
まだ下村大臣からの相談をいただいておりませんし、私のほうもそこはしっかり聞きたいと思っていますが、まず、主務大臣である下村大臣がきっちりした形で示されるものと思っております。
(記者)
関連して、下村大臣の責任問題に関してなんですけれども、先日、日曜日ですか、公明党の石井政調会長の発言、テレビの中で、検証結果を受けて責任のとり方を明確にすべきだというふうな発言をされて、将来的な責任問題への波及というものも否定しないような発言が与党内からも出てきております。大臣御自身も先般、テレビ番組の中で、検証の結果を受けて、責任が明らかになれば対応していくというふうな発言もされておって、含みを残した発言をされています。改めて、下村大臣の責任問題に関しての大臣の御所見をお願いいたします。
(大臣)
検証結果ということであって、それが誰かということではありません。ですから、まず、その検証結果がどういうものであるか、それを踏まえた上で責任はどうのこうのになるかと思いますが、ただ、どちらにしても、それは私の所管ではありませんので、そこは文部科学省としてしっかり対応されるものと思っております。
(記者)
文部科学省が今日、多分人事を発表していると思うんですけれども、新国立(競技場)の直接の担当者だった局長が辞職をなさって、新しい方が就くことになりました。事実上これ、定年まで1年ぐらい残っているので、更迭なんじゃないかという見方もあるようなんですが、大臣、この間1カ月ぐらい、この問題に携わってこられて、御所見あればお願いしたいんですけれども。
(大臣)
まだその報告は聞いておりませんので、私から何とも申し上げようはありません。