平成27年7月17日


閣議後定例記者会見

1.冒頭発言
 おはようございます。いろいろお騒がせしております。  私のほうからは特段ございませんので、何かありましたらどうぞお願いします。

2.質疑応答
(記者)
冒頭2問お願いします。まず一つ、新国立競技場の問題なんですけれども、安倍総理が、記者団に昨日、国民の声に耳を傾けて、2020年に向かって万全な準備をしていきたいという見解を表明されました。国民の声は圧倒的に競技場について批判的な声が多いと思いますが、この現在の計画を見直す是非についてと、それから見直す場合に、どこまで、どのように見直すべきか、もし現時点でお考えがあればお願いいたします。
(大臣)
まず、国民の皆さん方から大変御批判あるいは御意見があることは承知をしております。ただ、まだ総理から特段何もお伺いしておりませんし、具体的な内容についてはこれからいろいろな動きを聞いて、それで判断をしていきたいと思っております。
(記者)
もう一点、ちょっと話題が変わりますが、閣僚としてのお尋ねです。昨日、衆院の本会議で安全保障の関連法案が、野党が大半が欠席する中で採決が行われ、通過しました。これについての政府・与党の一員としてこれをどう受け止めているか。今後、参院の審議が始まりますが、どう進めていくべきとお考えか、お願いいたします。
(大臣)
平和安全法制は、まさに国の存立を全うし、国民の平和な暮らしを守り抜くために必要な法案だというふうに認識しております。本法案に関する国会審議は、引き続き参議院での審議が控えておりますので、国民の皆様の広範な御理解を得て成立するよう内閣の一員として取り組ませてもらいたいと思います。
内容等については、担当大臣からお答えいただくのが適当だと思っております。
(記者)
新国立(競技場)の問題が、全般的な所感になってしまって恐縮なんですけれども、このような形で問題がこじれていった背景あるいは原因というのは一体どこにあるとお考えですか。国民の理解がここまで広がらないのはなぜなのでしょうか。
(大臣)
いろいろな御意見やら急な展開もありましたので、少し内容を精査してみないと私は判断がつきませんので、これまで下村大臣を中心にしていろいろな検討をし、いろいろな決断をされてきたと思いますので、これからそうしたこともお伺いしながら判断をしていきたいと思っております。
(記者)
今回、見直しというものが報道各社のほうから言われていますけれども、これによる東京都との調整というのは今後どういうふうに影響してくるかという、大臣はどういうふうにお考えかというのを聞かせてください。
(大臣)
東京都との調整をこれまで進めてきました。それで、東京都からもいろいろな御意見をいただいておりますが、ただ、東京都から全体の額も含めた内容をと言われておりますので、今回言われるように、いろいろな変化があったときには、当然変化があった中で対応しなきゃならないと思っておりますので、今の段階では、2,520億円を前提にして、そして東京都と連絡、提起をするものだと思っております。
(記者)
どういう見直しがされるかというのは、総理のお考えによるところだと思うんですけれども、この間の有識者会議も、あとはこの間の参議院の審議も、かなりスケジュール的にはタイトである。見直すにしろ、全体をそのままにしろ、相当日程的に厳しいとは思うんですが、そのあたり、大臣はどのような方法をお考えでしょうか。
(大臣)
2,520億円という数字そのものについて国民の皆さんから大変な御批判がある。しかし、同時に片一方では、2019年のワールドカップに間に合わせなきゃならないというふうな中で、文部科学大臣といいますか文部科学大臣を中心として決断をされた。ただ、今話ありましたように、工期あるいは費用の面でまだまだ課題があるという皆さんの御指摘もありますので、それは最終的に政府として決定していかなきゃならないと思っております。
(記者)
ラグビーのワールドカップが、もしデザインを修正はもうできないということになると言われていますけれども、ワールドカップに関しては、国際公約という言葉も出ていましたけれども、もし中止に、やるのが非常に難しいとなった場合に、それに御尽力されてきた大臣としてはどのような御感想をお持ちですか。ごめんなさい、決まっていないか段階なんですけど。
(大臣)
まだ決まっていなし、私はまだ今の段階で予定どおり進むんだと認識しておりますので、その仮定の話では残念ながらお答えできません。
(記者)
昨日、建築家の安藤忠雄先生が、新国立の審査について会見を開かれましたが、内容を伺っているかと思いますが、大臣の御所見を伺えればと思います。
(大臣)
安藤さんは、JSCが設置した国立競技場将来構想有識者会議のメンバーとして、また、審査の委員長として発言したものと承知しておりますので、私がそれに対してコメントする立場にはないなと思っております。
(記者)
昨日の会見の中では、安倍総理なり文科大臣なり、国側に期待するというような旨の発言をされておりましたが、それを受けて大臣としては、都との調整役なども担っていると思いますが、国側の代表としての立場としてはどのようにお考えでしょうか。
(大臣)
私は、とりあえず東京都との調整をしろと言われておりますので、東京都との調整は今努めておりますが、全体としてのスケジュール等を含めて建設は文科大臣が担っておられますので、私は今そのことについてどうのこうのと言う状況はないと思っております。