平成28年1月4日
閣議後定例記者会見
冒頭発言
明けましておめでとうございます。
昨年中は皆さん御指導、また御協力いただきまして感謝を申し上げます。
さて、今年は正にオリンピックイヤーであります。リオデジャネイロの大会まで214日となってまいりました。国会の日程次第でありますが、許していただければ、是非オリンピックとパラリンピックの開会式に出席し、選手諸君の応援をさせていただきたいと思っております。
また、昨年皆さんに大変御心配をおかけいたしました新国立競技場につきましても、昨年末、建築会社あるいは設計会社の決定をし、間もなく契約の運びにいたりますし、また、エンブレムにつきましても、宮田委員長はじめ大変御努力をいただきまして、国民の多くの皆さんの応募の中から少しずつ選考を進めて、春3月ぐらいまでにはIOCと最終協議の上、決定をされるものと思っております。
そうした中で、今回、正にオリンピックイヤー、今は、次の東京大会に向けて、その流れを引き継げるような、選手諸君の活躍を期待したいと思っています。
東京オリンピックの開会式までは、あと1,663日になりました。3年前の9月にあと7年という思いでありましたが、年明けてもう4年ちょっとしかないなと。いろんな課題がありますから、一つ一つ進めていかなきゃならないなと、そんな思いで新年を迎えることになりました。
何よりもリオ大会が終われば、世界の注目は日本に向くわけでありますから、そうした意味でも、こうした準備、基本方針に基づいて一つ一つしっかり進めていかなければなりませんし、省庁間の連携はもちろんでありますが、組織委員会そして東京都、あるいはJOC、そしてIOC等々、しっかり密な連携をとって、この2020年の大会を成功の内にできるように、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。
そうした中でも、パラリンピックについては、なお一層取組が大事だと思っております。昨年、ロンドンにおいてクレイヴァン会長とお会いしたときに、現在オリンピックが204か国・地域、パラリンピックについては164か国・地域の参加国である。是非パラリンピックの参加国・地域を増やしていただきたいと、こんな要望がありました。
私たちもスポーツフォートゥモローという取組の中で、世界の皆さんあるいはアジアの皆さん方に、日本のスポーツ文化を広げようという活動をこれまでもしてまいりましたが、一層加速させて、その上でこうしたパラリンピックに参加しない国の皆さんに、いろんな支援をして、そして200全く同じ数というのは、なかなか難しくはありますが、そうした気持ちで取り組んでいきたいと思っております。
何よりも2020年のオリンピック・パラリンピック大会、そして2019年のラグビーワールドカップがありますから、そうした大会が確実に、そして大成功のもとにできるよう、今年一年しっかりと取り組んでまいりますので、皆さんのますますの御協力、また、御指導をいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
私からは以上です。
質疑応答
(記者) 今大臣の冒頭発言でもありましたが、今年2016年はリオオリンピック・パラリンピックの年でもあります。大臣冒頭の発言にもございましたが、いろいろな課題があるというふうにおっしゃっていましたが、東京オリンピックに向けてですね、大臣の考えている課題というのと、それに対する克服策というのを、どのように考えていらっしゃるが教えていただけますでしょうか。
(大臣) これまでも申し上げてきましたが、確実なあるいは安心・安全な運営ができるという意味では、昨年のパリにおけるテロ事件がありましたが、そうした物理的なテロ、また、サイバーを通じてのテロ、こうしたテロ対策については、なお一層の取組が必要かと思っております。
そして同時に、暑さ対策もありますし、パラリンピックを開催するときにエスカレーターの整備だとか、あるいはバリアフリーの整備だとか、そうしたユニバーサルデザインの取組も必要であります。また、海外から多くの皆さんがお出でになるときに、ICT、IT機械の整備だとか、そうしたいろんなものを通じて、今、安心・安全に円滑に進むことができる取組を、なお一層加速をしなければならないと思っております。
そして、もう一つは、東京オリンピック・パラリンピックでありますが、やはり日本の皆さん全員が喜んでもらえる日本オリンピック・パラリンピックにするためにも、被災地の地域の皆さん方はもちろんでありますが、日本全国の皆さん方と、いろんな分野を通じて、オリンピックとの交流を深める。例えば、その地域の物産を施設整備やあるいは選手村等に利用してもらうとか、いろいろな形があるかと思いますし、また、事前キャンプあるいは各種国際大会がオリンピック・パラリンピック前後に開催される予定もありますし、そうしたものを地方で開催すると。これらを通じて、何より日本全体の皆さんが喜んでもらえる、そういう日本オリンピック・パラリンピックにしたいと、そうした取組を一層加速したいと思っています。
私のところでは、ホストタウン構想を通じて、そうした支援をしたいと思っておりますので、そういうことも含めて取り組んでいきたいと思っています。
(記者) 政局関係の質問になりますけれども、先ほど大臣リオの開会式にできれば出席をというお話がございました。閣僚が半年先の外遊日程に言及されるのは、なかなか珍しいかなと思うんですけれども、昨今ダブル選挙ということも、一部では報道もされておりますけれども、大臣の今のお話ですと、見通しとしては、ダブル選挙、これはないぞというふうなお考えがあると思っていてよろしいんでしょうか。
(大臣) 先ほど申し上げたのは、あくまでも国会の日程、それから政治情勢ということになるかと思いますが、参議院があることは間違いないわけでありますが、衆議院の選挙があるかどうかについては、これは総理大臣が決めることでありますから、それは私からあるかないかということについては申し上げることはないと思っております。
(記者) 先ほど大臣の御発言の中で、エンブレムについては、3月に決定をするというお話があったかと思いますが。
(大臣) 3月というか、春には、そのぐらいということで、恐縮です。
昨年末に64個まで絞って、そして1月の中旬ぐらいまでの間には数個に絞られるのではないかということを聞いております。その上で国民の皆さんの意見を聞きながら、同時に最終的には、多分IOCとも協議をしなければならないと思いますから、春、3月か4月か分かりませんが、春の段階で最終的に決めなければならない。
ただ、昨年それを用いていろんなキャンペーンを張ろうとしたスポンサーの皆さん方もいらっしゃいますし、そういう意味でもできるだけ早く、国民の皆さんの理解を得られる形で、透明性あるいはこうした担保した形で、すばらしいものが選ばれるのを期待しております。
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