【創造の促進】 |
○ |
ライフサイエンス分野では、研究成果を円滑に医療現場に届けることが重要であり、トランスレーショナルリサーチの促進は重要。 |
○ |
企業とベンチャーとの垂直連携が日本であまり進んでいないのは、日本が堅実な経営を目指してきたことに起因。現在は、企業の社会貢献という観点からベンチャー支援が増加傾向。 |
○ |
研究費の獲得に影響があるためか、特許出願の件数主義に走っている大学もある。 |
○ |
特許は数ではなく、質が重要。 |
○ |
特許出願を自己目的化するのではなく、受託研究、共同研究等も含めて産学連携を全体として進めていくことを目的とすべき。 |
○ |
企業は総論としてのニーズは発信しているが、各論のニーズは、営業秘密に係わるので発信しない。総論としての企業ニーズは社会ニーズなので、デルファイ調査等で把握可能。 |
○ |
工学系に比較してライフサイエンス系では初期段階の萌芽的な研究が多いので、特許のライセンスだけでTLOを経営するのは困難。単に特許のライセンスだけでなく、受託研究や寄附講座等も含めて、市場を知っているTLOが企業と大学の研究を結びつけることが特にライフサイエンス分野では大事。単純に知財本部とTLO等の役割を明確化するだけでは、TLOはライセンスだけの機関となり、ライフサイエンス分野では上手く機能しないのではないか。 |
○ |
TLOが大学の外部にあることのメリットは、職員の給与などの自由度があること。内部にある場合のメリットとしては、受託研究契約等大学から求められる収入に結び付かない仕事の人件費等の費用をみてもらえる。外部にある場合には、委託費等として大学からTLOに費用を出す必要がある。 |
○ |
本来ならば自前主義の方が新技術開発の確率が低くリスクは高いはずで、ベンチャー等の利用はリスク回避になるはず。秘密の保持が自前主義の理由かも知れない。 |
○ |
企業では、商品化などの時間の制約が原因で特許の質を上げられないことがある。 |
○ |
共同研究を盛んにするには大学の窓口を一本化することが必要。 |
○ |
海外の大学等はビジネスプランがしっかりしており、連携の際のリスク評価が可能。 |
○ |
TLOの役割として、共同研究の企画段階、応用研究の前から企業と連携を取ることを期待。 |