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第二回知的財産戦略本部議事録平成15年4月18日(金)17:30 〜18:20
於:官邸大会議室 |
○経済産業大臣 それでは、定刻となりましたので、ただいまから「知的財産戦略本部」の第2回会合を開催させていただきます。皆様方、御多忙のところ本当にありがとうございます。
本日は、官房長官が国会などの予定がございまして、知的財産戦略副本部長の私が議事進行を務めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 本日は、前回に引き続き、まず有識者の方々から推進計画に盛り込むべき事項についてお考えを述べていただきたいと思います。まず、事前にお申し出をいただいている有識者の方々からお考えを述べていただき、その後皆様に自由に御討議をいただくこととしたいと存じます。各大臣等におかれましても、積極的に御発言をお願いいたします。 それでは、意見交換に入りたいと思います。 まず、阿部議員から御発言をよろしくお願いいたします。 ○阿部議員 資料1に基づいて、こちらの画面で御説明いたします。
○経済産業大臣 どうもありがとうございました。続きまして、安西塾長から御発言をお願いいたします。 ○安西塾長 それでは、資料2に基づいて御説明をさせていただきます。日本がこれからフロントランナーにならなければならない、またそのためにはこれまでの体制から、それぞれがフロントランナーになっていかなければいけない、知財というのは、その1つの大きな戦略であると。フロントランナーということが一番重要なキーポイントだというふうに思っております。
○経済産業大臣 どうもありがとうございました。
○下坂弁理士 私の方は知財と人材、特に専門人材の養成ということについて、私ども弁理士の立場から見たロースクール、私どもの希望するロースクールというものについて話させていただきたいと思います。
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○経済産業大臣 どうもありがとうございました。
引き続き、中山教授から御発言をお願いいたします。 ○中山教授 知財に関する私の35年の経験から言いますと、知財制度の改革には特効薬はなく、多くの政策の合わせ技にならざるを得ないと考えております。
○経済産業大臣 ありがとうございました。
○御手洗社長 それでは、お手元の資料からかいつまんでお話ししたいと思いますが、昨年の7月に大綱が策定されて以来、異例のスピードで知的財産制度の改革が進められておりまして、企業の国際競争力が強化されやすい、知的財産環境になりつつあることを企業として大変高く評価し、感謝いたしております。
○経済産業大臣 どうもありがとうございました。非常に有益な御意見の数々ありがとうございます。
○科学技術策担当大臣 科学技術担当・IT担当の大臣として申し上げたいと思います。先ほど来出ておりますから、詳しく申し上げませんが、特許戦略と標準戦略を合わせて対応していく。そして研究開発を事業化に結び付けていくということが重要でございます。 また、大学の独立法人化を控えまして、大学における知的財産体制の整備・強化を図っていくことが大変重要でございます。
○経済産業大臣 ほかにございますか。森山大臣。 ○法務大臣 先ほど知的財産関係の人材育成の話がたくさん出ておりました。御存じのように司法制度改革推進本部というのがございまして、そこの知的財産訴訟検討会というのが設けられております。中山先生とか、荒井さんとかに参加していただいて、大変積極的に御検討をいただいているわけでございますが、産業界からいろいろと御指摘いただいた喫緊の課題と言われますもののほか、いわゆる特許裁判所とか技術系裁判官、あるいは日本版ディスカバリーという新たな制度の必要性なども含めまして、知的財産訴訟のあるべき姿について総合的に検討をしております。
○経済産業大臣 ありがとうございました。
○文部科学大臣 有識者議員の皆様から、大変うんちくのある、それぞれに納得のできる御意見がございました。知的財産というのは、本当に創造し活用していくためには、人材が一番大事だということは確かにそのとおりでございます。我が省は知の創造と人材養成の両方を担当しているわけでございますので、非常に責務は重いと思っております。
○経済産業大臣 ありがとうございました。ほかにございませんか。
○野間口社長 3大臣から人材の重要性、特に民間の人材の活用というお話がありまして、少しは安心しましたが、阿部先生、安西先生のお話にありましたように、大学としても知的財産体制を強化する、法科大学院等で人材育成も力を入れるということでありますが、是非産業界の経験者を活用するという視点も持っていただきたいと思います。
○経済産業大臣 ありがとうございました。ほかにございませんか。
○中山教授 この会議の場では大きな方針を申し上げるべきで、余り細かいことは言いたくないのですけれども、今、森山大臣と遠山大臣からロースクールの話が出ましたので一言申し上げます。恐らく法的な規制は多分ないと思うのですけれども、実際恐らく大臣に上がってくる情報と、我々現場でロースクールをつくっているものと、感覚はかなり違うという気はします。現実にやってみますと、なかなかできていないというのが実情だと思います。
○経済産業大臣 森下さん、どうぞ。 ○森下取締役 医療行為に関しまして、先ほどお話ありましたように、再生医療が認められたということで、非常に一歩前進したということで、我々現場としてはいよいよ海外と闘える状況ができつつあるかなというふうに思っております。
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○経済産業大臣 それでは、時間も限られておりますので、皆様方から大変有益な御意見をいただきまして、これはしっかりと反映させていただきたいと思います。
手短にひとつお願いします。 ○国土交通大臣 ちょっと質問だけしたいんですけれども、御手洗社長がさっきおっしゃっていましたけれども、また阿部議員が要するにベンチャーの教師が少ないということで、ベンチャーの教師を取り合いしているという話もありましたけれども、御手洗社長がおっしゃった、海外からの外国の人を入れるという、それは外国の人を入れる場合に、その成果の評価よって給与の体系を考えようと、導入しようということですけれども、例えばどれぐらい違うものなんですか。
○御手洗社長 今ここで、すぐ具体的な数字で言うだけのものは持っておりませんけれども、調べればすぐわかります。アメリカの一流大学というのは御承知のとおり私立大学でして、大学の先生が講座を自分で主催して、例えば工学の先生だとパテントを持って、それをベンチャーに貸すなり売るなりして資金をもうけて、自分の講座を増やしていくという。そういったことで評価されていくわけで、大学の先生たちが工学部のそういったパテントを中心とした、1つのビジネスができるようになっているんですね。
○経済産業大臣 それでは、よろしくお願いいたします。 ○厚生労働副大臣 先ほど医療行為全般まで広げてはどうかというようなお話があったわけでございますが、確かに保健医療の水準の向上のために、この知的財産の保護・活用というのは大変大切なことであると思っているわけであります。
○経済産業大臣 時間が限られておりますけれども、安西塾長。 ○安西塾長 1つだけ、福沢諭吉は、男のことだけ考えたわけではありませんので。 ○阿部議員 さっきの外国人にどれぐらい給料を出せばいいか、これは研究者だけを考えますと、一流の人はかなり高いですが、私はそれだけではなくて、やはり生活環境とか、あるいはその人が日本に来ることによってどれだけ仕事の上でメリットがあるかという総合点ですので、お金だけではない、ただお金は必要条件の1つであると思います。 ○内閣総理大臣 注射器で、針のない注射器ってどういうことですか。 ○森下取締役 それは、今、針を刺さなければ打てないんですけれども、例えば圧をかけて皮膚の中に打つということもできるんです。例えば、インシュリンを打つ場合に、今、針で打つんですけれども、それをジェット、ヘリウムガスで打とうとか、あるいはバネ式で打とうとか、いろいろできております。これは痛みがなくて非常にいいんです。 ○内閣総理大臣 皮膚を貫いて痛くないんですか。 ○森下取締役 貫通するんです。ですから、穴が開かないんです。 ○川合主任研究員 従前の大きさよりも小さいということです。 ○内閣総理大臣 痛くないんですか。 ○森下取締役 はい、蚊の刺すような痛みだけです。 ○厚生労働副大臣 今の場合ですけれども、個別に製造申請すれば認められるケースもあるんです。それをただ単に全般にというと、それは違うので、そこは十分御理解を。 ○森下取締役 それはそのとおりなんですが、ただ今、問題になっているのは大学からの知的財産です。そうすると大学の研究者は特許を知らないので、とりあえずは出さないんです。非常に多くの人がわかりやすくて、だれでも特許を出せば得をするんだと。あるいは、それを守らなければいけないんだという意識を与えるのが大事だと思うんです。 ○厚生労働副大臣 だから、ちょっと違いますね。 ○経済産業大臣 その各論はまた後で。その他の配布資料について、荒井事務局長から御報告をお願いいたします。 ○荒井事務局長 それでは、お手元の資料6は、本日御欠席の久保利委員からの意見書であります。
○経済産業大臣 それでは、ありがとうございました。本日は、皆様方から大変貴重な御意見をいただきましてありがとうございました。
(報道関係者入室)
○内閣総理大臣 今日は、50回目の発明の日だそうですね。
○経済産業大臣 どうもありがとうございました。
(報道関係者退室)
○経済産業大臣 それでは、皆様方、本日はありがとうございました。次回の会合について、申し上げさせていただきます。次回の会合については、知的財産の推進計画の骨子をお示しし、その後皆様方から御意見を承りたいと思っております。
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