大手民鉄3社の運賃改定について
(東武、小田急、東急)
平成17年2月22日
物価問題に関する関係閣僚会議
大手民鉄3社の運賃改定については、平成16年12月10日に申請が行われて以来、申請者の経営状況、当該地域における都市交通事情、物価・国民生活への影響等に関し、諸般の見地から慎重に検討を進めてきたが、別紙のとおり上限運賃の改定を認めることとし、あわせて今後、下記の方針により対処するものとする。
記
- 旅客サービスの改善について
政府は、大手民鉄3社に対し、引き続き安全の確保及びバリアフリー化の推進等の利用者に対する輸送サービスの向上に努めるよう指導する。
- 経営の合理化等について
政府は、大手民鉄3社に対し、生産性の向上、諸経費の節減等徹底した合理化を行い、新運賃水準をできるだけ長く維持し、また、情報公開に努めるよう指導する。
また、政府は、今後の人口減少、高齢化社会の進展など社会環境の変化を踏まえ、効率的な輸送への取り組みを指導するとともに、運賃設定の在り方について必要に応じ検討を行うこととする。
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(別 紙) |
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大手民鉄3社の運賃改定内容 |
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1. | 改 定 率 |
種 別
会社名 | 申 請(上 限) | 改 定(上 限) |
旅 客 運 賃 計 | 普 通 旅客運賃 | 通勤定期 旅客運賃 | 通学定期 旅客運賃 | 旅 客 運 賃 計 | 普 通 旅客運賃 | 通勤定期 旅客運賃 | 通学定期 旅客運賃 |
東武鉄道 | 1.1% | 0.0% | 2.5% | 3.0% | 同 左 |
小田急電鉄 | 0.0% | △1.0% | 1.6% | 0.8% |
東京急行電鉄 | 0.4% | 0.0% | 1.2% | 0.4% |
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2. | 割 引 率 |
種 別
会社名 | 通勤定期旅客運賃 | 通学定期旅客運賃 |
現 行 | 申 請 | 改 定 | 現 行 | 申 請 | 改 定 |
東武鉄道 | 41.7% | 40.1% | 同 左 | 79.9% | 79.8% | 同 左 |
小田急電鉄 | 44.5% | 43.1% | 77.6% | 77.2% |
東京急行電鉄 | 38.8% | 37.6% | 73.7% | 73.8% |
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3. | 実 施 予 定 日 | 平成17年 3月20日(東武鉄道及び東京急行電鉄) 平成17年 4月 1日(小田急電鉄) |
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4. | 前回改定実施年月日 | 平成 9年12月28日(東武鉄道、小田急電鉄及び東京急行電鉄) |