古くから人が居住する歴史ある地域である島根県の隠岐諸島において、4回目の「ふるさとづくり実践活動」を開催しました。離島というハンディキャップを乗り越え、全国でも有数の活気あるまちづくりを行っている隠岐の島町と海士町において、熱心なディスカッションが行われました。
今回の島根県の隠岐の島・海士では、いつも以上に若い参加者、そして女性に多くお越しいただきました。 |
友達と、絵描きになりたい、ウェブデザインをしたい、農業をやりたいなどと思いながらくすぶっていたのですが、その中で最初に私が動き、ちょっとしたきっかけで隠岐の島に来ました。広いアパートを借りて農家について勉強しているうちに、友達や後輩などがどんどん隠岐に来て、くすぶっていた火種をもつ人たちが集まりました。 |
Uターンし、観光交流施設、産直問屋を拠点に活動を始めて10年目です。 |
隠岐は、豊富な生産資源がありますが、特に貝類が豊富で、種類も多く、食材としても大変良質です。これを1つのパッケージとして島内外に売り出すプロジェクトとして始まったのが「貝の王国」です。 |
隠岐の島でしかできない体験を提供するには、島のライフスタイルを提供することと、島の人とつながってもらうことが大切です。 |
プロモーションとは、ただ伝えることではありません。地域資源を徹底的に細分化して、磨き上げ、ストーリーをまとめ、そして、共感を呼び起こすことです。 |
明るい話題も多いけれども、人口減少を迎える隠岐の島において、誰がこの島を支えるのかは深刻な課題です。この点、これからは「関係人口」がキーワードです。1回だけ訪れたことがある方、訪れたことはないけれども隠岐の島のファンの方、出身者だけれどもこの島には住んでいない人たちです。 |
11年前に新卒でこの島に来て、同じIターンの女性と結婚しました。同時期に移住したメンバーと、一緒に成長して、一緒に悩めたため、移住して苦労した記憶はあまりありません。人と人とが近く、地元の人の温かみをいつも感じています。 |
古い建物、時間をたたえた空間は、クリエイティブな人々を引きつけます。くすぶっている都会のクリエイティブな人材が、島に引き寄せられて、新しい時代を築くのです。 |
大量生産、大量消費、競争のグローバル化の中で、誰が幸せになれるのか、自分自身納得できませんでした。海士町は、人が優しい、食べ物がおいしい、きれいというだけではなく、人と人とが共存していく、持続可能な社会をつくるためのヒントの詰まった宝箱だと思います。 |
子どもの頃から、島の良さと、島で生きる窮屈さを感じることがありました。医療機関にかかる一歩手前の段階の方に対して、セラピストとしてお手伝いができるかもと思い移住を決心。 |
ふるさとというのは、そこに行くとほっとするところなのだと思います。 |
障害のある方の通所施設で、ふくぎ茶を中心に作っています。島で昔から飲まれているお茶ですが、10年前にIターンで移住してきた方に、このお茶は島の宝、一緒につくりませんかとお声かけいただいたのがきっかけです。 |
出身集落の保々見地区の空き家を活用したカフェをイベントにしました。カフェでは、地元の高齢者がつくる野菜や、輸送すると採算が合わず捨てられる魚などの未利用資源を活用しています。 |
何度もいらっしゃる方は、人に会いに来ています。海士町の「人」がガイドブックになりましたが、すばらしいことだと思います。また、島前高校の存続の危機を、逆に発想の転換でチャンスに変えて魅力化をした取り組みは、大変勉強になりました。 |