千葉県流山市における子育て支援施設等視察
令和2年6月19日、「少子高齢化対策」を担当する秋葉内閣総理大臣補佐官は、少子化対策で実績をあげている千葉県流山市を視察しました。
1.おおたかの森ファミリー・サポート・センターの視察
ファミリーサポートセンターは、子育てのお手伝いをしたいボランティア等(提供会員)と子育ての手助けをしてほしい父母等(利用会員)とのマッチングや連絡・調整を行う施設です。最近は、提供会員となり得る50・60代の方々が仕事等で忙しく、会員の確保に苦労している旨の説明がありました。
2.CMSおおたかの森子育て支援センター、幼保連携型認定こども園たかさごスクールおおたかの森分園、送迎保育ステーションの視察
CMSおおたかの森子育て支援センター、幼保連携型認定こども園たかさごスクールおおたかの森分園、送迎保育ステーションの3つの施設は併設され、一体的な運用がされていました。園児から、「たくさんのひとのために、おしごとをしてくださって、ありがとうございます」との声援がありました。
流山市の送迎保育ステーションは、ワンストップで子どもを預かり、市内2か所の駅から8台のバスで市内54の全ての認可保育所等まで送迎する取組です。これにより、都心に通う保護者は、通勤途中に駅前で子どもを預ければよく、保育所等への送迎の負担軽減につながるとともに、偏在する保育所等の入所者数の均衡が図られていました。市内全域の認可保育所を送迎対象にしているのは、全国でも流山市だけです。
また、保護者のお迎えが遅くなる場合は、併設のおおたかの森分園で預かることも可能となっています。
園児から切り絵のプレゼントを受け取り、記念撮影をする様子
(一番右は井崎市長、一番左は武田園長)
業務を受託している認定こども園たかさごSCHOOLおおたかの森の
武田園長から説明を受ける様子
送迎バスで帰ってきた園児を迎える様子
3.井崎市長との意見交換
秋葉内閣総理大臣補佐官と井崎市長との意見交換が行われました。井崎市長から、流山市の概況等について説明があり、転入超過数が4年連続で全国1位であること(政令市・特別区を除く)、その理由として、つくばエクスプレスの開業で都心へのアクセスが良くなったことだけではなく、約10年間で認可保育所の数を約6倍に増やし待機児童数を大幅に減らすとともに、視察した送迎保育ステーション等の施策の効果により子育て世帯が増加している旨や、市内では一人っ子より三人兄弟の方が数が多い旨の説明がありました。また、保育士確保に向けた課題等について意見を交わしました。
秋葉補佐官からは、今回の視察を踏まえ、流山市の転入超過数や多子世帯が多いのは、流山市が子育て世帯のニーズを適切にくみ取り施策に反映させているためであり、こうした優良事例を横展開していくこと等が今後の少子高齢化対策にとって重要であるとの話があり、有意義な意見交換となりました。