賃金・雇用に関する視察in滋賀県

 令和6年6月24日(月)、矢田総理補佐官は滋賀県において、企業を訪問し、意見交換を行いました。

パナソニック株式会社草津工場の視察
 パナソニックの草津工場を訪問し、家庭用燃料電池と業務用の純水素燃料電池の製造の様子や、燃料電池の工場で消費する電力を100%再エネで賄う実証の現場を視察しました。
 また、あわせて、人的資本経営に関わる取組みの一環として、D:ダイバーシティ(多様性)、E:エクイティ(公平性)、I:インクルージョン(包括性)を推進されており、すべての社員がチャレンジできる、顧客に向き合う施策・風土づくりを進められており、その取組みを伺い意見交換をしました。
 女性活躍に関しては、女性割合について、2030年度末時点での課長級ポストの割合を15%、部長から経営職の割合を6%以上とすることを目標に、女性の経営参画の推進を進められています。また、「リケジョ」を増やす取組みとして、女性社員の紹介ムービーの作成やインターシップ参加者と女性社員との懇談、他のメーカーとのコラボしたセミナー等を実施しているとのことです。
 さらに、社員のモチベーションの向上等に関しても率直な意見交換をしました。

 
 
 

タカラバイオ株式会社
 タカラバイオ株式会社は、ライフサイエンス研究支援分野や健康・医療関連産業支援分野を事業領域とされており、業種としては化学工業の会社です。
 雇用管理において、一般職等を廃止、総合職に一本化されているほか、非正規雇用職員の正規雇用化も積極的に進められているとのことであり、それにより会社への帰属意識の向上にもつながっているとのことです。
 また、理系女性の確保が難しいといった指摘がありますが、タカラバイオでは、従前から女性の採用を進めているとのことであり、
・採用者に占める女性割合が5割を超えているほか、
・管理職に占める女性割合も、24.3%と高くなっており、女性の執行役員も2名いらっしゃるとのことです。
 男性の育児休業取得率も約6割となっているとのことであり、女性活躍推進法に基づく、「えるぼし認定」を受けているほか、子育て支援企業として「くるみん認定」も受けています。
 女性活躍や両立支援等に関する課題など、幅広い意見交換を行いました。