賃金・雇用に関する視察in奈良県生駒市
令和6年4月25日(木)、矢田総理補佐官は奈良県生駒市において、生涯現役で活躍される現場、障害福祉事業所等を訪問し、意見交換を行いました。
1 生涯現役で地域で活躍される現場の視察
仕事を退職された後も、地域でボランティア等として、生涯現役で活躍されている現場などを視察しました。
<ミニデイサービス>
地域の高齢者の方がボランティアで、ミニデイサービスを運営されています。利用者からボランティアの立場になった方がいらっしゃるとともに、105歳の方がいらっしゃるなど、運営される側、利用される側、双方にとって楽しめる居場所になっているようです。
<介護予防の場>
介護予防の場では、リハビリ専門職の支援を受けながら、3か月間運動等を行い元気になれるよう支援が行われていましたが、ボランティアの方が多く活躍されていました。
ボランティアの方の中には、外出が減っていたものの、介護予防教室に参加することで元気になった方がいるなど、居場所と出番を得ていきいきと活躍されていました。
2 社会福祉法人の青葉仁会及びいこま福祉会の視察
<社会福祉法人青葉仁会>
生駒市の生駒山麓公園という都市公園の中で、就労系の障害福祉サービス事業所が設けられています。障害のある方の働く場を拡大するため、レストランが設けられているほか、生産品の販売等が行われています。
農福連携を通した地域再興に取り組まれており、耕作放棄地となった畑等を活用し、生産のみならず、地域活性化にもつなげられています。高付加価値のものを生産することで、工賃の向上にもつなげられています。
<社会福祉法人いこま福祉会>
障害福祉の事業所においては、農福連携の取組みを進めており、重度の行動障害のある方が、合理的配慮のもと、農作業を行うことで、安定して作業を行われているとのことです。
海外に対し、障害者の生産活動について伝える取組みもされているほか、技能実習生など外国人の雇用も進められています。
3 生駒市役所の視察
生駒市では、自治体3.0のまちづくりとして、市民と共に汗をかき、協創し、価値を創造するとことを基本目的し、市役所のミッションとして、「このまちに暮らす価値を、ともにつくる」を掲げ取り組まれています。
ワーク・ライフ・バランスの考え方を更に進め、「ワーク・ライフ・コミュニティ+セルフ」の考え方も掲げられており、定住意向率が非常に高くなっているとのことです。
また、市の職員についても、社会人の中途採用や、副業の推進等を行われているほか、障害者雇用にも力を入れ取り組まれ、保育園等にも配置されているとのことです。
4 「まほうのだがしやチロル堂」の視察
今回の視察にあわせて、「まほうのだがしやチロル堂」にも伺いました。
チロル堂では、子どもは、買い物前に100円で、ガチャガチャを回し、「チロル札」の入ったカプセルを入手できます。100。その原資は、大人が支払った代金の一部が寄付される仕組みになっているとのことです。
「本当にリーチできないといけない子どもたちにリーチできないのではないか」との問題意識のもと、誰もが参加できる居場所づくりが進められています。