賃金・雇用に関する視察in新潟県

 令和6年4月19日(金)、矢田総理補佐官は新潟県において、企業等を訪問し、意見交換を行いました。

1 マルト長谷川工作所の視察
 マルト長谷川工作所は、大正13年に創業され、KEIBAブランドのニッパー等の工具と、MARTOブランドのニッパー型爪きり等の理美容品ブランドの2つのブランドで商品を30か国に展開されています。
 ものづくりから販売まですべての工程を自社で行っており、省力化・省人化を推進することに加え、職人による巧みな技能により、高品質な商品づくりを進めています。また、賃上げにも取り組まれています。
 さらに、加工ライン等やトイレ等の改善も行い、男女が関係なく働くことができる環境整備を進められているとともに、工場見学や体験型のショールームも設けられるなど、子どもがものづくりへの関心を高めることに加え、顧客と作り手がつながる取組みも進められています。

 
 
 

2 ハセテックの視察
 ハセッテクは、昭和31年に創業され、「常にプロフェッショナルでありたい」という理念の下、「社内一貫生産システム」と、ロボットの導入など最新の設備と熟練した職人の技術により、溶接やパイプ加工、金型治工具制作等を行われています。
 完全週休2日制を実現されるとともに、男性の育児休業の取得をきかっけに、会社全体で部門を超えたジョブローテーションを実施し、多能工育成を進められ、有給(時間単位で取得可能)の取得促進や男性育休取得100%につなげられているとのことです。
 また、他の企業では提供できない技術を提供するとともに、セミナーなど行政の支援策も利用し、価格交渉等も新たに行われ、賃上げにもつなげられたとのことです。

 
 
 

3 つばめいとの視察
 「つばめいと」は、新潟県外在住の燕市出身者や、燕市に興味を持っている若者を対象にした事業を行っています。
 燕市には、金属加工業を中心に約2千の事業所があることから、「つばめいと」が、「つばめ産業学協創スクエア」を拠点に、市内事業所と協力してインターンシップ事業を行っています。
 本人の意向や関心を踏まえ、年間300人程度のインターンにつなげているとのことであり、インターン生が宿泊できる施設も設けてられています。つばめいとを利用する大学生からの率直なお話をききました。