賃金・雇用に関する視察in岩手県

 令和6年3月21日(木)、22日(金)に、矢田総理補佐官は岩手県において、企業を訪問し、意見交換を行いました。

1 花巻温泉株式会社の視察
 花巻温泉株式会社では、趣の異なる4軒の旅館を運営されています。
 観光庁の支援策も活用し、大浴場の改修や客室の洋室化などに計画的に取り組まれているとともに、インバウンドによる需要増を取り込み、利用客が約3割増となっているとのことです。
 また、今年度は、2度の賃上げに取り組まれており、合計で平均8.8%のベースアップを行われているほか、連続11日間の休館による全社員休暇を取り入れられるなど、働き方改革にも取り組んでいるとのことです。

 
 
 

2 株式会社ヘラルボニーの視察
 ヘラルボニーは、「異彩を、放て」をミッションに福祉を起点に新たな文化の創出を目指されており、岩手を福祉の先進地域とすべく「岩手を聖地化する。」を掲げています。
 知的障害のある作家とライセンス契約を結び、アートを衣料品や雑貨等の商品化するほか、空間演出等も手掛けています。
 現在、100社以上の企業とタイアップされ、約150人の障害者と契約を結んでおり、作品数は2000点に及ぶとのことです。年収が数百万を超える作家も複数輩出しているとのことです。

 
 
 

3 株式会社柴田産業の視察
 柴田産業では、「岩手の山を元気にする木材屋」をキャッチフレーズに、森林資源の持続可能な循環利用を目的として、自社で、植林、伐採、運材、製造、加工、チップ販売まで行っています。
 1台で複数の機能を果たすような機械や、急勾配などの悪条件を苦としないような最新の高性能林業機械を導入し、安全性を確保しつつ、生産性も大幅に向上させています。また、大学等とも連携し、ドローン等を活用した取組みも進められています。
 また、女性従業員も活躍しているほか、若者の入職も多く、林業の未経験者でも、働きながら資格取得や林業の技術を身に着けることができるようにされています。