賃金・雇用に関する視察in宮城県

 令和6年2月16日(金)に、矢田総理補佐官は宮城県において、企業を訪問し、意見交換を行いました。

1 にしき食品の視察
 にしき食品では、レトルト食品の製造・販売に取り組まれていますが、東日本大震災で製造機器への影響など大きな被害を受けたものの、雇用を守りながら、いち早く復活され45日後には製造を再開したとのことです。
 震災からの復興後、リブランドを行い、新型コロナウイルス感染症による生活様式の変化による需要増もあり、売上げを伸ばされています。工場の拡充も行われ、現在では、1日24万食の製造を行っているとのことです。こうした中で、ベースアップなどの賃上げにも取り組まれています。
 また、技能実習生の受入れも行われています。

 
 
 

2 橋本店の視察
 建設会社である橋本店では、東日本大震災後、働き方改革に計画的に取り組まれ、週休2日の取組みや長時間労働の是正を図っているほか、ICTを活用した生産性向上にも取り組まれています。
 このような中で、時間外労働20時間以内の社員の割合が高くなるなど働き方改革の取組の定着がみられたことから、その成果を還元し、本年4月からは、全社員平均で3%の賃上げを実施するとのことです。
 また、働き方改革の取組みは、職員の子育てや資格取得等のための時間の確保につながっているほか、ICT等の活用は、工期の短縮にもつながっています。
 さらに、CCUS(建設キャリアアップシステム)とも連携し、優良な技術者に対しては、認定証の贈呈のほか、現場に入った際には、本人への手当の支給等も行っているとのことです。